女の一生 (新潮文庫)

制作 : 新庄 嘉章 
  • 新潮社 (1951年2月22日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102014011

女の一生 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • これ、読み終わった後、すごくじわーっときました。

    正直、読み始めたきっかけは試験勉強で文学の作品の設問にストーリーが書いてて、「修道院を出た女の不幸な話」っていうのに惹かれたっていうよくわからん理由・・!

    主人公のジャンヌは「自分はどうしてこんなに不幸だ」って常に思ってる。確かに彼女には不幸がたくさんあるけど、でも読んでるわたし(第三者)からしたら「おまえ言うほど努力してないじゃん!」と思ってしまった。

    ああでも、これって今のわたしと同じだなあ、ということに気づかされる。
    「なんでこんなにつらいの!」って思ってたけど、わたしは自分を変えるためにものすごく努力したの?って聞かれたらそうでもないし、ほかの人から見たら「お前の悩みとかたいしたことない」って思われたりするんだろうなあーと気づかされます。


    本当にこの本と出合えてよかった!と思います。

  • 小学生のころ、私は活字中毒だった。

    とにかく、本であればなんでも読みたくて・・・母が借りてきていた、女の一生を読み、見つかって怒られた。

    小学生が読む本じゃないと。

    大学になってから、再度読んで思った。

    小学生が読む本じゃなかった。

    すでに2回読んでいるのだけれど、図書館で目に留まった。年をとってから読んだらまた違うのかな?と。

    で、3回目読むと・・・

    なんとおぼえていたのと結末が違っていたΣ( ̄□ ̄||)

    もっと救いのない、暗い話のイメージだったけれど、そうでもないなーという感想。

    恵まれた環境にいながら、自らどんどん不幸にしたいく女。

    自分で道を切り開くことをまったくしなかった女。

    ささやかな幸せを感じることができなかった女。

    世の中の不幸のほとんどはこうやってできているのかもしれない。

    そして・・・
    確かに、小学生の読む内容ではない。
    でも、小学生の時、この本のエロさにはまったく気づいてなかったなーーー

  • 名著と言われてるものがこんな昼ドラみたいな話しでいいの?と思った。
    でもやっぱりただのドロドロした恋愛物語なわけじゃない。
    育つ環境も時代も違うけど、現実味があって、どんな女性にも共感できる部分があるのではないだろうか。
    夫にしても子供にしても、盲目にならずに冷静に考えるのが大切だな、と思った。

  • 最初のあたりは、主人公ジャーヌの少女的な表現の連発にちょっと読むのが大変でしたが、
    そこを越えるとわかりやすい描写でするすると読むことができました。

    全体の3/4くらいまでは、主人公ジャーヌに対して気の毒に思いながらも、
    「全てに対して受身だから、どんどん悲惨な状況になっていってしまっている。幸い資産家の娘なのだし、あまりにも最悪なジュリアンには見切りをつけて、次の幸せを探すべきでは?」と、行動を起こさないジャーヌに対しての怒りもありました。

    でもよく考えてみると、この時代、離婚などは有り得ないことで、
    そもそもそれを考えのひとつに入れられるようには教育されていなかったのだろうと気づき、深く考えさせられました。
    誰もが自分で考え、努力すれば道を切り開くことができる世界になれば良いと、心から思いました。

    結末に関して言えば、孫と一緒に生活できるようになり、本当に良かったです…。

  • 何か問題に出会ったとき、泣いたり悲しんだり、頼ったりするのではなく、ちゃんと逃げずに問題に立ち向かわなければダメだ。そうじゃなきゃ、惨めな事態に陥っても、何も解決しっこないのだ。ジャンヌは、夢みがちで、感情の振り幅が広く、純粋な女性だ。母性愛を深く持っていて、美点はある。ジュリアンとくっついてしまって、あいつがどーしょもないのは不運としか言いようがない。でも、子供の育て方はどうにも良くない。スポイルしている。台無しにしてしまっている。一方、ロザリは、最低な主に手込めにされ、妊娠し、あげく追い出されたにも関わらず、人情深く、優しく、賢く、器がでかい。ジャンヌが、屋敷の家具を売ったお金3600フランを息子にそっくり送ろうとしたのを見破り、咎め、でも600フランは送ることを許す場面は、とても大きくて暖かい人間性がわかるような気がする。最後も、法的なあれこれを全て片付けて、孫を抱いて戻ってきてくれる。ロザリのような女性にはなれないけど、友達になりたい。最後の終わりかたは、少し暖かくて、赤ちゃんの温もりを感じれるところがいい。モーパッサンすごい。

  • 「女の一生」
    公開日:2017年12月9日
    男爵家の一人娘として生まれた娘、ジャンヌ。彼女は結婚を期に、人生の様々な不幸を経験してゆく。夫の不義理と浮気、肉親の裏切り。ジャンヌが至りつく場所はどこなのか─?
    キャスト:ジュディット・シュムラ、ジャン=ピエール・ダルッサン、ヨランド・モロー、スワン・アルロー、ニナ・ミュリス
    監督:ステファヌ・ブリゼ
    http://www.womanslife.jp/
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  • 夫、友人、息子の裏切りにあい、夢がひとつずつ破れ行く女の一生の話し。フランス文学の傑作にして、不条理を生きるオカマ必読の書。

  • 貴族の娘であるジャンヌは、修道院に入っていたこともあり、清純な心を持っていた。
    結婚にも大きな希望を抱いていたが、夫となったジュリヤンは、結婚後にはジャンヌを裏切り続けた上に、生まれた子供も疎ましく思うような人だった。
    ジャンヌは孤独にうちひしがれていく。
    『女の一生』と言われるには、なんとも哀しく寂しい物語である。

    2017.9.3

  • モーパッサンの代表作。読んだことがない人も題名くらいは知っているほどの作品。恥ずかしながら初めて読んでみて、意外に読みやすいこと。情景や環境は違えど、描かれている内容そのものは、今でも受け入れられるストーリー性に驚いた。人の悩みは古今東西変わらぬものなのね。

  • 世間知らずのお嬢さんが、女という魔物(!)に成長していくまでを克明に美しく描いている。ジャンヌに、目も当てられない悲劇が次々降りかかって来ても、男どもがどんなに馬鹿で愚かしくっても、そんなのどうでもいいんですよ!女って強いってか底が知れないんです。泣いて打ちひしがれてそんなの抱えたまま達観しちゃってなんかうまく説明できない…。モーパッサンには身近な観察例がいたんだろうか。なんでこんなのかけたんだろう。そして最後に付け加えるのは、男と女ってどうしてこうも同じ方向見ていることが難しいんでしょう、ってことです。

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