- 新潮社 (1951年2月22日発売)
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感想 : 92件
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784102014011
感想・レビュー・書評
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小学生のころ、私は活字中毒だった。
とにかく、本であればなんでも読みたくて・・・母が借りてきていた、女の一生を読み、見つかって怒られた。
小学生が読む本じゃないと。
大学になってから、再度読んで思った。
小学生が読む本じゃなかった。
すでに2回読んでいるのだけれど、図書館で目に留まった。年をとってから読んだらまた違うのかな?と。
で、3回目読むと・・・
なんとおぼえていたのと結末が違っていたΣ( ̄□ ̄||)
もっと救いのない、暗い話のイメージだったけれど、そうでもないなーという感想。
恵まれた環境にいながら、自らどんどん不幸にしたいく女。
自分で道を切り開くことをまったくしなかった女。
ささやかな幸せを感じることができなかった女。
世の中の不幸のほとんどはこうやってできているのかもしれない。
そして・・・
確かに、小学生の読む内容ではない。
でも、小学生の時、この本のエロさにはまったく気づいてなかったなーーー -
海をはじめとする美しい自然の描写と、冷静すぎるほどの人間の描写が印象的。
この本に出てくる程では無いにせよ、男性特有の冷たさは心当たりある人も多いのでは。しかし女性においてもジャンヌの母も浮気していた様に、結局は人間ってこんなものだよね…という話をジャンヌの目を通じて語っている。
ジャンヌもそんな風になるかなと思っていたら純粋なままで、最後は彼女の欲しがっていた女の子を抱いて物語が終わる。
リゾン叔母さんは可哀想で、それゆえの歪んだ部分も見えてとても好き。何か問題起こすかなと思っていたら、そのまま亡くなってしまった。 -
うーん面白かった!
フロベールの「ボヴァリー夫人」より好き。
女の人が不幸になるっていうことは共通なんだけど、
情景描写がとっても優れているの。
脳内に風景として浮かんでくる。匂い、光の加減まで(!)
ボヴァリー夫人を読んだ時は、こんなに細かい情景描写ができるんだ、って思った。細すぎるくらい、というか、しつこいくらいに。
女の一生は、するする読めるタイプの細やかさで、物語をもっと詳しく、映像で浮かび上がらせたい!と思える読みごこち。
ストーリーとしては、ずっと悲観的ではあるものの、どこか客観的で、読み進める中で主人公に同情する気持ちに。それって読者の絶望には繋がらないよなぁと思う。もちろんいい意味で!
なかなか現代人におすすめしたい古典文学ってないなぁと思うけど、これは万人受けしそうだなと思う!◎
✏️1883年 -
これ結構あるあるだったのかな…とおもうとガーンとなるが、
まあこのくらいてんこ盛りじゃなくても、要素要素はいまでも見聞きするか…
結婚した女の一生に起こる最悪のあるある詰め放題パック300ページどん!!!!
逆にこれの反対をいけばめちゃくちゃ幸せになれそうとさえ思える
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ボーッとしてたら搾取されて一生終わってしまう。
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この著作を端的に表すなら、独身の人が周りの人からなんで結婚しないの?って聞かれてうざいなと思ったら「結婚したって『女の一生』みたいになるだけだから。」と答えてもいいくらいの、暗い作品。最後のオチだって、一応絶望エンドではないけれども、いい方向に向かうのかこれ…?と疑問に思わざるを得ないような終わり方だ。
最初の段階で、両親(特に父親)に純粋純潔に育てられて修道院を出たお嬢様、という描写でもう悪い予感しか無いと思ったが事実そのとおりに。
だが皮肉にも、主人公の状況がひたすら暗いほうに転がっていくに従って話の内容としては面白くなっていくと個人的には思う。この当時では女の人生なんて生まれた家と配偶者次第なんだろうけど、現代であればいくら容姿に恵まれてもちゃんと自分の頭で考えて行動しないと痛い目に遭う、というような結果になっているからか。 -
名著と言われてるものがこんな昼ドラみたいな話しでいいの?と思った。
でもやっぱりただのドロドロした恋愛物語なわけじゃない。
育つ環境も時代も違うけど、現実味があって、どんな女性にも共感できる部分があるのではないだろうか。
夫にしても子供にしても、盲目にならずに冷静に考えるのが大切だな、と思った。 -
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辛い。
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この作品好きすぎる…!モーパッサンの人生における現実を浮かび上がらせる残酷なまでの冷徹な観察眼と、直接そうとは表現せずとも登場人物の心情の奥底まで読者の心に突き刺してくる表現技術によって、長編とは思えないほどあっという間に引き込まれ一夜で貪るように読破してしまいました。
はじめ完璧な男性に見えた夫ジュリヤンが、新婚旅行の最中から徐々にそのケチで小狡い性格を露呈していく描写のなんと面白いこと!それに対し、あれほど夢見がちにジュリヤンに恋していたジャンヌにその存在を「赤の他人」を言わしめるほど諦めに満ちた冷めた感情のなんとリアルなこと!
劇的な展開に引き込まれる作品でありながら、母親に裏切られたあの永遠の別れの夜の情景や、引っ越し準備の際に育った家の思い出を名残惜しむジャンヌの言動など、とにかく何気ないひとつひとつの文章にハッとさせられます。彼女の行動から、感情表現などほとんどなくても、その悲しみや失望、喪失感が胸に迫るのです。
生きる時代も国も家族もまるで違うのに、どうしてこんなにもジャンヌの人生がまるで自分のことのように感じられるのでしょうか。物語そのものが面白いのはもちろん、文学の尊さを感じられる作品でした。
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風景描写が素晴らしかった
目の前にその光景が広がるようで、まるで見たことのある景色のように感じる。
海がみたくなった。
ジャンヌが夢見心地から現実を知る時が来た時はつらかった。
結婚するような年までそういったことに全くの無知であることは、恐ろしい事だと思う。
愛したひとからの裏切り、不信続きの人生だが、孫娘とロザリによってこの先は幸せに生きられるのか。
叔母の最後の登場がいつか思い出せない。
でも読み返してまでいつだったかを確認する気もおきない。 いつの間にか一読者である自分さえも叔母を軽んじている不思議 -
順風満帆な貴族の娘のジャンヌ。彼女の幸せな少女時代とそこから転落していく人生がひたすら悲惨だった。だからこそ、物語を締めくくる最後のセリフは悲しみを乗り越えていくジャンヌと読者の胸に希望を灯す美しいものだった。
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学校卒業からの、夢の人生の始まり、自分の人生の始まり、と思いきや、あっけなく出会い結婚、人生に翻弄される貴族女性の話。
原初のタイトルは Une vieということ。
本当にいろいろ起きて、場面によって喜劇であり悲劇。
主人公の女性の周りにもさまざまな登場人物がいて、その女性はそのうちの一つの生き方、そのような一つの人生についての視点として読めるのかなと思う。
多分楽しんでいるときもあるけど、割と一貫して悲劇が印象的。女性を翻弄する人間関係とは対照的に、自然や情景の描写は、読者にも少し安らぎを与える。
解釈によって人生は悲劇になり喜劇になり、重要なのはその人自身の解釈なのではないかと。 -
主人公ジャンヌが次々とフラグを踏んでいく様子に昼ドラ的展開を感じた…。文学作品として有名だけどテーマが大衆的なので比較的読みやすいかも。
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やっとジュリアンいなくなったと思ったら、、ポール、お前もか〜〜〜い。 世間知らずコワイ。
ギ・ド・モーパッサンの作品
