ヘルマンとドローテア (新潮文庫 ケ 1-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102015025

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  • (2000.08.01読了)(拝借)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    富裕な一市民の息子ヘルマンが、フランス革命の戦乱におわれた避難民の娘ドロテーアを妻に迎え、人生の秩序を築くにいたる顛末をうたった恋愛叙事詩。ドイツ小都会の香り高い市民生活と、世界という大劇場の動揺・転変とが同時に映しだされた珠玉の名篇であり、ゲーテ自身、終生愛誦してやまなかった作品。

    ☆関連図書(既読)
    「若きヴェールテルの悩み」ゲーテ著・佐藤通次訳、角川文庫、1950.08.15
    「ゲーテ格言集」ゲーテ著・高橋健二訳、新潮文庫、1952.06.25
    「イタリア紀行(上)」ゲーテ著・相良守峯訳、岩波文庫、1942.06.01
    「イタリア紀行(中)」ゲーテ著・相良守峯訳、岩波文庫、1942.06.01
    「イタリア紀行(下)」ゲーテ著・相良守峯訳、岩波文庫、1942.06.25

  •  初めこの話を読んでいる時は、恋愛叙事詩だと思っていなかった。しかし読み進めていく内に、親子の対話の中に、嫁をもらう事についてなどが表れてきて、だんだん恋愛の話につながってきた。この話は、ヘルマンを中心に描かれていて、ドロテーアがあまり出てこない。最後の土壇場でドロテーアの気持ちが出てきて、ハッピーエンドになる。ヘルマンが、ドロテーアに対して持っている気持ちは、井戸のそばで話しかけるところまでは曖昧だったのが、そこから急激にその気持ちの表現でいっぱいになる。その辺の所が急激すぎる様な気もするが、誰しもが持つような気持ちなので読みにくいと言うことはないだろう。しかし、ドロテーアが告白するまで気持ちを言えなかったヘルマンは愚か者だ。と、自分のことを棚に上げて思ってみたりもした。

  • 純粋だけどちょっとめんどくさい青年ヘルマンと絵にかいたように快活で優しい少女、ドロテーアの微笑ましい恋物語。

  • 純粋に美しい物語。
    奥手なヘルマンも、けなげなドロテーアも、まっすぐで好き。
    ゲーテの母親が一番好きな物語だったっていうのも、素敵なエピソードですね。

  • 一番好きな場面は、冒頭。出会いの場面。

    あるいは、父に結婚を反対され、打ちひしがれるヘルマンを母が慰め勇気づける場面。いかんせん風景描写が美しすぎる。

    それにしてもヘルマンとドロテーア、この二人があまりに好人物なのでその二人がどもりながらも最後にはしっかりと結ばれる様がとても清々しい。
    またしてもヒロインに恋してしまった。
    ドロテーア、器量よし。

  • 080512(m 080226)

  • 裕福な家の息子青年ヘルマンと、戦禍の被害に合い避難民として生きる女性ドローテアの恋愛話。ヘルマンとドローテアの出会いは、ヘルマンが慈悲から難民達へ物資を届けてあげるところから始まる。そう、彼が物資を渡した女性がドローテアなのである。彼はこの後家に帰り家族を説得、喧嘩、などなどを経てドローテアへ思いをつげにいくのだが・・・。
    ヘルマンは恥ずかしがり屋なためドローテアへ思いを伝えるどころか女中として家に来るように誘う。ドローテアこれを了承、彼の家で女中として働くことになるがヘルマンの照れ隠しの言葉がドローテアを激しく傷つけ彼女は家を出ようとする、しかし、その時彼の家にいた神父のおかげで二人はようやく互いの気持ちを伝えあい結ばれることに。しっかし、ヘルマンもっと男なんだからしっかりしろ!と思うのですがいざ自分を見つめなおすと、ヘルマンと同じかもしれないと思ってしまう・・(笑

  • 演劇のイメージが強くて、他に思い出せない…

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著者プロフィール

ゲーテ

Johann Wolfgang Goethe 一七四九―一八三二年。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。ドイツを代表する詩人、劇作家、小説家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。小説の代表作に『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』など。

「2019年 『ファウスト 悲劇第二部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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