ファウスト(一) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102015032

感想・レビュー・書評

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  • こ、これは…おもしろい!意外なくらい面白かったです。意外だったので勢いで★5つ。

    たまたま「ファウスト」を読み始めたばかりのころに観にいった「春のめざめ」というミュージカルの中で、主人公の才走った少年が、「ファウスト」を読んでいて母親に咎められるシーンがあり、「えっファウストって、R15的な話?」とビックリしました。世界の名作的な話だと思ってたので。読みすすめて非常に納得。「春のめざめ」の主人公は、少年版ファウストでした。

    ファウスト博士はこの世の知識という知識を吸収したはずなのに、なぜグレートヒェンが妊娠するかもしれないということに気がつかないんだ!バカ!と怒りたくなります。まぁ、悪魔(メフィストーフェレス)のせいということになるんですけど。
    悪魔のせいであろうがなかろうが、女性が罪(というのも嫌ですが)をかぶることになる小説はたくさんあります。「緋文字」、「レ・ミゼラブル」のファンティーヌ、「テス」なんて強姦ですから尚酷い。

    このグレートヒェンの悲劇を、メフィストは
    「何もあの女が初めてこういう目に遭ったというわけのものじゃありませんよ」
    と言います。
    そして恐ろしいことに、現代だってあまり変わっていないと思います。

    グレートヒェンや「春のめざめ」のベンドラのように、「純粋」で「良い子」でありすぎるのは不幸になるかもしれない。

    第二部は難解とのうわさもありますが、楽しみです。

  • なんかよくワカンネ。
    とりあえずファウスト先生エロいwww

  • 最後わらわらといろんな人が出てきたのはなんだ笑 2009/4/3

  • あらすじは知っていたけれど、初めて読みました。
    難しい本かと思っていたのに、すごく読みやすい!
    しかも、想像以上に面白かったです。
    グレートヒェンの悲劇が、特にいい。

    早く続きが読みたいです。

  • 教養書としてだけではなく、ストーリーも面白いです。
    ドイツ語の原書や英訳では韻が踏んであって、音読するとリズムいい。
    だから、また違った読み方ができるんだろうな。

    • c082013eさん
      教養書としてだけではなく、ストーリーも面白いです。
      ドイツ語の原書や英訳では韻が踏んであって、音読するとリズムいい。だから、
      また違った...
      教養書としてだけではなく、ストーリーも面白いです。
      ドイツ語の原書や英訳では韻が踏んであって、音読するとリズムいい。だから、
      また違った読み方ができるんだろうな。
      2008/10/14
  • 上巻です。天才と悪魔のお話。かなりおもしろい。早く下巻が読みたい。『とまれ、お前はあまりにも美しい。』

  • ゲーテの傑作長編。

    大学者ファウストは、悪魔メフィストフェレスと、ある時間に対して「とどまれ、お前は美しい」と言ったならば悪魔に魂を渡すという契約を結ぶ。
    要するに、この世の全てを理解した気になって飽き飽きしていた老人が、悪魔に魂を売って美しい瞬間を見つけようとしたということである。
    正直、こんなジジイの魂が崇高だとか綺麗なものだとかは感じないのだが・・・。

    で、無垢な乙女のグレートヒェンと恋愛して、孕ませて、そいつを結果的に捨てて。
    やっぱこのジジイ最低では、という気になってしまう。

    ちなみにグレートヒェンは、ゲーテの初恋の人の名だ。
    ファウストは、ゲーテ自身であるともいえる。・・・うわあ。
    正直言って、『ファウスト』に出てくるグレートヒェンは、恋愛のいわゆる結晶作用によって幻想といえるほどに神格化された永遠の乙女だという印象がある。ゲーテの中では、女性というもの、そのものの象徴として、グレートヒェンが存在していると思う。
    ただし、そんな乙女を孕ませ、捨てるというゲーテの発想は、当時の社会を考えればなかなかできることではない。実際のモデルとなった事件はあったようだが。
    このことを見ても、『ファウスト』がゲーテの覚悟を決めた生涯ひとつの作品であったことがわかる。

  • 上巻です。天才と悪魔のお話。かなりおもしろい。早く下巻が読みたい。『とまれ、お前はあまりにも美しい。』

  • クラシック音楽を聴きながら、ファウストとグレートヒェンのいじらしい恋の語らいを読んでいると、頭がどうにかなっちゃいそう・・・!だめ、もう、倒れそう、私・・・!こんな純粋な乙女心が私の内に秘かに隠れていたなんて!

    ファウスト「喘ぎつつも希望の露を吸ってわずかに生きている甘美な恋の苦しみよ、己の心臓を捉えてくれ。」

    「この気持ちが消える時は己の最期だ。いや、いや、この恋に終りがあるとは思われない。」

    私、気絶します。

  • やっと読みきった。友達に1年間ぐらい借りてて、読みにくいと思って何度も挫折していたけれどハイネの詩集を読んで言い回しに慣れたらすらすら読めて以外に面白い作品だった。

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著者プロフィール

ゲーテ

Johann Wolfgang Goethe 一七四九―一八三二年。ドイツのフランクフルト・アム・マインに生まれる。ドイツを代表する詩人、劇作家、小説家。また、色彩論、動植物形態学、鉱物学などの自然研究にも従事、さらにワイマール公国の宮廷と政治、行政に深く関わる。小説の代表作に『若きウェルテルの悩み』『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』など。

「2019年 『ファウスト 悲劇第二部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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