ロミオとジュリエット (新潮文庫)

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  • / ISBN・EAN: 9784102020012

感想・レビュー・書評

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  • 新潮文庫のシェイクスピアは表紙が好みで訳も読みやすかった。
    ただ第一幕第一場のしょっぱなのサムソンとグレゴリのセリフのなかの「石炭(コール)かつぎなんて仕事は……」が「虫を殺すのは……」とだいぶん意訳されていた。
    「石炭coal(コール)」は続くセリフの「石炭かつぎcollier(コリア)」「癪cholar(コラー)」「絞首索collar(コラー)」という語呂合わせとなるもので、読み比べした岩波文庫『ロミオとジューリエット』ではそのような訳のままだった。
    うーん、日本語で英語表現のそのような面白さを表すのはなかなか難しいのだろうな。

    岩波文庫版の訳もよくて、だけどジューリエット(ジュリエット)が「乳母(ばあや)」を「あんた」と呼んだり、乳母が「ジューリエット」を「お前様」と呼ぶのは、私のイメージとはちょっと違うんだよね(←細かい)。
    やっぱりジュリエットには「乳母」のことは「ばあや」と呼んでいてほしいし、乳母も「ジューリエット」のことは「お嬢様」と呼んでてほしい。
    ちくま文庫や角川文庫、白水社などのものは読んでいないのでわからないのだけど、これからも数冊を読み比べてから、どの戯曲も手元に一冊はおいておきたい。でもいちばん表紙がお気に入りなのが新潮文庫だから、そのシリーズを揃えたくなるんだよなぁ。

    さきに映画を観たり朗読を聴いたりしていたおかげで、文字からだけでも人物像や情景は十分想像できたので戯曲をスムーズに読むことはできた。でもやっぱり文字だけではあじけない部分もあって、戯曲は演じられることで命が吹き込まれるものなんだと改めて感じる。
    なかでもマキューシオとティボルトの、ロミオとティボルトの決闘シーン。たとえばロミオとティボルトが剣を交えるとき、セリフ以外は「(両者闘う。ティボルト倒れる)」の一文であっけなく終わる。そりゃそうだよね、小説じゃないのだから。
    だけれどシンプルに書かれているからこそ、自由に想像を広げることができるのも戯曲の脚本なんだなって思う。
    シェイクスピアの脚本では、ロミオが初めてジュリエットを意識したシーンは、ダンスをしているジュリエットに気づいてという、まあオーソドックスな出会いなんだけど、私が観た映画はもっとドラマチックな出会いのシーンとなっている。
    それはロミオがマンチュアへ追放となる前夜のシーンも同じことで、ジュリエットと過ごした最初で最後の甘く切ない時間をシェイクスピアは書かずに、いきなり場面は朝の窓辺となる。
    思ったのは、その余白があることで、これからも演じられていく『ロミオとジュリエット』にたくさんの素敵なシーンが生まれるのだろうなってこと。

    原作を読んでよかったなと思ったのは、初めて知ったことがいくつかあったこと。
    キャピュレット夫人が、ティボルトを殺しマンチュアへ追放となったロミオに毒薬を飲ませるつもりでいたこと。
    パリスとロミオの邂逅、そしてパリスの最期。←これには大変驚いた。
    モンタギュー夫人がロミオの追放の悲しみによって、死んでしまったこと。
    そしてモンタギューとキャピュレットの和解まで描かれていること。
    これらを知って、ロミオとジュリエットの両親とパリスへの見方が変わった。

    その上で、やっぱり原作が魅力的だったのは、ロミオとジュリエットの数々のセリフの美しさ、そして若々しさを詩集のように味わえたこと。
    原文にも触れてみたくなる。

    • 淳水堂さん
      地球っこさん
      読み進んでますね〜

      >セリフ以外は「(両者闘う。ティボルト倒れる)」の一文であっけなく終わる。そりゃそうだよね、小説じ...
      地球っこさん
      読み進んでますね〜

      >セリフ以外は「(両者闘う。ティボルト倒れる)」の一文であっけなく終わる。そりゃそうだよね、小説じゃないのだから。
      これ本当にそう。私はそれで戯曲がいまいち読みづらい。
      マクベスで「子供刺される。『ぼく殺された!』子供倒れる。女悲鳴を上げて走り去る」残念ながらこれでは悲惨さを想像できなかった…_| ̄|○
      シェイクスピアでは、本を手に持ちながら映画見てたりします。

      >だけれどシンプルに書かれているからこそ、自由に想像を広げることができるのも戯曲の脚本なんだなって思う。
      この読み方こそが戯曲ですね。もっと読まなきゃだなあ。
      2023/01/09
    • 地球っこさん
      雄志さん

      情報ありがとうございます!
      まずは1巻読んでみます~
      雄志さん

      情報ありがとうございます!
      まずは1巻読んでみます~
      2023/01/09
    • 地球っこさん
      淳水堂さん こんばんは☆

      私は映画とか朗読から入って大正解でした。
      先に原作を読んでたら、きっと挫折…か、面白く感じられなかったはず。そこ...
      淳水堂さん こんばんは☆

      私は映画とか朗読から入って大正解でした。
      先に原作を読んでたら、きっと挫折…か、面白く感じられなかったはず。そこで終わってたかもしれません。
      マクベスも、それでは……ですね。
      「ハムレット」の朗読ドラマもオススメしていただき聴いたのですが、ハムレットの運命にもう絶望しちゃってしちゃって、聴き終わったあと突っ伏してしまいました。
      次は「ハムレット」にいきたいと思ってます。
      でもこれも先に読む方からはじめたらそこまでハマれなかったはず。
      淳水堂さんオススメの映画と一緒に読み進めることもしたいでーす。
      2023/01/09
  • 2012年フランス・ニース フィギュアスケート世界選手権。17歳羽生結弦選手の「ロミオとジュリエット」。戦うロミオ様。ニースの奇跡。あのロミジュリが大好きで、繰り返し視聴していた。

    14世紀イタリアヴェローナが舞台の恋愛悲劇。こちらは、グローブ版を底本とされているとのこと。(上演座によって幾つかあるのかな?)地口問答と言われる言葉遊びみたいなものや、押韻ふんだんの詩の形式が全編に広がっている。訳者は、はしがきで微力の限りは尽くしたけれども、と遺恨を書き加えている。まあ、日本文学で考えても、江戸時代の物もなかなか理解しづらい。多くの注釈が付けられていて、その内容からも訳者の苦心が感じられる。
    すごーく、大変な翻訳だったろうなあと思いますわ。なんですが、私には読み物としては、面白くないです。致し方ない。たぶん、かなりの増版ですし、解説を含めての味わいと資料としての意味合いで、存在価値が高いのでは。
    とはいえ、今回、初めて通読したことで、今まで知らなかったことも幾つか知りました。
    ○あまり上品でない会話が散在する。これは、笑い    をとるところなのかなあ?
    ○ロミオは、ジュリエットを見る前は、別の女性を好きだった。一目見て、乗り換える。
    ○二人の家の仲の悪さは、皇帝派と教皇派との対立からきていて、根は深い
    ○ジュリエットに求婚していたパリス青年は、イケメンで人格者で財産家で良い人だった。
    ○そのパリス青年も、ジュリエットとロミオが死ぬ時、一緒に死ぬ。パリスが一番悲劇かも。
    ○多くの若者が死んで、対立に反省して仲良くしていこうね、って感じになる。
                        以上

  • よく考えたらきちんと読んだことのないロミオとジュリエット
    そういう展開でそんな悲劇が起きちゃったのね!ふむふむ
    そして二人の恋愛と二家の敵対問題だけではなく、乳母、友人、親戚、神父など
    結構多くの個性的な登場人物が物語を盛り上げていた
    (毎度思うが登場人物結構多いのよねシェイクスピアって…おまけになかなかの名脇役も結構いるのよ)

    幼さを残した二人が恋に落ち、両家の敵対関係から悲劇が生まれるのだが、展開も早すぎるししっくりこないところも多い
    そして未だに馴染めないのが、冗談半分かと思っていたら、あれよあれよと展開して本気の喧嘩で死んじゃう…みたいなやつ(結構ビックリするのだ)
    味方だと思っていた両親にジュリエットが従わないとジュリエットにボロクソ言い、勘当宣言までしてしまう(ひどい)
    この時代はやはり子供というのは親に所属している「モノ」に過ぎないのかしら…

    相変わらずのテンポと歯切れの良さで気持ちよく展開するため非常に読みやすい
    セリフや表現の美しさと、反面、文句や悪口がかなり下品(笑)、喧嘩になると一気に急変化…
    この乱高下にシェイクスピアらしさを感じる

    巻末の解説を読んで改めてシェイクスピアは劇作家であることを認識し、劇としての読み物だと思わないことには違和感を覚えることが多い上、言葉の多さに溺れそうになる理由もよくわかった
    解説に「シェイクスピアの劇を正しく理解するためには、絶対にエリザベス朝劇場に関する一応の予備知識が必要になる」
    とあったので「エリザベス朝劇場」についてまとめておくことにする

    ①小劇場であった
    無背景の舞台であったので、俳優の口を通して聞くセリフが圧倒的に重要な要素
    言葉のオンパレード
    芝居は、見るものではなく、聞くもの

    ②太陽光線の劇場
    舞台上のみ屋根がある
    客席は青空の下
    (昼と夜は言葉による説明が必至)

    ③無背景
    能と同様
    観客に強度な想像力を要求した
    セリフの陰影に一心に聞き入ったのだ

    ④舞台前面の幕がない
    芝居と観客との距離を近づける効果

    ⑤女の役はすべて少年俳優が扮した
    女優が生まれるのは、1660年以後


    この予備知識をもって読むと印象が結構変わる気がする
    芝居は「見るもの」ではなく、「聞くもの」!(おお、なるほど)
    だからここまでセリフがてんこ盛り
    そしてあえての無背景、道具も少な目(能と同じ感じ)により観客の想像力をあおる
    そして女優がいない!
    (ジュリエットは少年が演じたのね… ん?乳母も⁈難しくないかい?)

    そして前々から気になっていた「ロミオとジュリエットはなぜシェイクスピアの四大悲劇に入らないのか」
    これをチャットGPTに聞いてみた(笑)

    作品のテーマと構造の違い: 「ロミオとジュリエット」は愛と若さ、家族の対立などをテーマにしていますが、他の四大悲劇とは異なる要素も含まれています。四大悲劇はより壮大なスケールや政治的な要素を持ち、主人公の個人的な運命がより広範な影響を及ぼす場合があります。一方、「ロミオとジュリエット」はより個人的なドラマに焦点を当てており、他の四大悲劇とはテーマや構造が異なると言えます。

    文学的なジャンルの違い: 「ロミオとジュリエット」は一般的には悲劇とされますが、その中でもロマンティックな要素が強く、恋愛物語としても非常に有名です。一方、四大悲劇はより古典的な悲劇の形式に従っており、政治的な陰謀や野望、道徳的な問題などが重要な要素となっています。

    時代的な位置づけの違い: 「ロミオとジュリエット」はシェイクスピアの初期の作品であり、四大悲劇は彼の後期の作品に含まれています。シェイクスピアの劇作スタイルやテーマの発展は時間とともに変化しており、四大悲劇はその成熟期の作品とされています。そのため、「ロミオとジュリエット」が四大悲劇に含まれていないのは、その作品の位置づけによるものかもしれません。

    (なかなか真面目で正統派の回答がきました)


    最後にとっておきの粋なセリフ
    恋とは…「息の根もとまる苦汁かと思えば、生命を養う甘露でもある」
    バラの名前…「わたしたちがバラと呼んでいるあの花の名前が何と変わろうとも薫りに違いはないはず」


    あとはリア王とマクベスを制覇するぞ!


    • アテナイエさん
      ハイジさん、こんばんは。

      >能は個人的に何より能面の効果が想像力を掻き立てるのに凄まじい威力を発揮する!と思っているのですが、戯曲のセ...
      ハイジさん、こんばんは。

      >能は個人的に何より能面の効果が想像力を掻き立てるのに凄まじい威力を発揮する!と思っているのですが、戯曲のセリフの多さではなかなか想像力が働かず困っていたところでして(汗)

      あの能面ね、たしかに静寂な威厳が漂っています。それからすると、シェイクスピアの戯曲はセリフが多くて長いですよね。能楽のような空(くう)や間が少ないかな(当時の実際の劇ではどうなのかわかりませんが…汗)。

      これは勝手な想像ですが、ギリシャ悲劇もそうだけれど、西洋の作品は呆れるほど饒舌で、ことば、ことば、ことば、ときに騒がしくて食傷気味になることもしばしばあります。でももしかすると、戯曲のセリフは小説のようなそれ(ぎゅう詰めの言葉)ではなくて、古い時代の吟遊詩人の言葉のように、描写であり、色であり、音楽であり、匂いや空気のようなものかもしれません。なので何回も楽しめるのでしょうけど(笑)。

      そうですか! でもお堅いチャットGPTが本気で遊びだしたら、結構コワイですね~どうしよう(-_-;)

      『唐代伝奇』のレビューをお読みいただきありがとうございます。
      いつかぜひ手にしてみてください。こちらは東洋の摩訶不思議な世界が広がっていま~す。
      2023/07/01
    • 淳水堂さん
      ハイジさん、こんにちは

      >「ロミオとジュリエットはなぜシェイクスピアの四大悲劇に入らないのか」
      これをチャットGPTに聞いてみた(笑...
      ハイジさん、こんにちは

      >「ロミオとジュリエットはなぜシェイクスピアの四大悲劇に入らないのか」
      これをチャットGPTに聞いてみた(笑)
      おお、使いこなしてる!私は機械やシステムが苦手で全然わからんです(-_-;)

      また、当時の演劇では「芝居は、見るものではなく、聞くもの」で「観客に強度な想像力を要求した セリフの陰影に一心に聞き入ったのだ」ということを教えてくださってありがとうございます。
      そんな演劇の見方したいなあ、本もそんなふうに読みたいなあ。

      当時の舞台が無背景で幕もない、ということで「誰かが死んだら死体を片付ける場面を書かなければいけない」とは読んだことがあります。
      それで『ハムレット』ではラストで片付ける必要がないとばかりに死体増やしたのか?と思いました 笑

      >⑤女の役はすべて少年俳優が扮した
      『夏の夜の夢』のヘレナとハーミアが、背が高いとか低いとか色白とか書かれていますが、初演の少年俳優さんに合わせたんでしょうかね。

      >味方だと思っていた両親にジュリエットが従わないとジュリエットにボロクソ言い、勘当宣言までしてしまう(ひどい)
      シェイクスピア戯曲に出てくる駆け落ちカップルって女性側が父親から猛反対されていますが、まさに父親に逆らうのって命掛けなんですよね。
      『オセロー』ではデズデモーナに対して父親が「父親の自分の意に沿わない結婚した娘など死んでくれたほうがまし」、『夏の夜の夢』ではハーミアの父親が「娘が自分の決めた結婚を嫌がっているので、アセンズの法で裁いてほしい。つまり、父親である私が決めた相手に嫁ぐか、死刑になるか、修道院に入り一生世間との交わりを断つか。」と訴え出る。(父親が娘の処罰を訴える時代なのか…)

      『ロミジュリ』も『オセロー』も駆け落ちから悲劇に繋がりますが、父親に逆らう娘は死刑になるような時代だったら、そりゃー自分の意志で駆け落ちするよなあと思っています…。
      2023/07/02
    • ハイジさん
      淳水堂さん こんにちは
      コメントありがとうございます!

      淳水堂さんに「死体を片付ける…」という舞台ならではのリアルさを教えていただいたのも...
      淳水堂さん こんにちは
      コメントありがとうございます!

      淳水堂さんに「死体を片付ける…」という舞台ならではのリアルさを教えていただいたのもあって、やはり戯曲を小説のように読むべきではないなぁと痛感しました

      父親に歯向かう娘は死刑かぁ
      私はとっくに死んでますね(笑)
      それにしてもかわいい我が子を後継ぎの駒くらいにしか考えていないのか?と思うと切ないですね

      淳水堂さんの情報でいろいろ読み方のヒントをいただきました!
      ありがとうございます(^ ^)
      2023/07/02
  • アンジャッシュ

  •  いがみ合う両家のすれ違いで起こった悲劇の恋愛を描いた言わずと知れたシェイクスピアの代表作。
     演劇の脚本なので、読む前は地の文で描かれるはずの描写を想像して補わなければいけないところもあるんじゃないかと危惧していたがそんなことはなく、とても楽しく読めた。
     ロミオはジュリエットに対し一目惚れをして神父に浮気を窘められるような惚れっぽい描写がしっかりなされていたが、ジュリエットはロミオにキスされた時にはお洒落な言い回しなだけかもしれないが婉曲的な表現で返事をしていたのに実は恋に落ちていたという展開で、そこは納得できなかった。また、最後の薬や手紙がどうもご都合主義に感じられてしまった。けれど、解説によるとこの物語には原作や元になった話が存在するようで、それを踏まえた理由があるのかもしれない。
     他の文学でもシェイクスピアの作品からの引用があることが度々あり不思議に思っていたが、実際に読んでみると、ウィットに富んだ思わず口にしたくなる台詞が多々あり、腑に落ちた。

  • 難しかった…いつかもう一度読もう

  • 結末だけなんとなく知ってるくらいでした。
    装画に惚れ手にしたのですが、思った以上にテンポよく話しが進むしとても愉しめる作品だと思います。


    ロミオとジュリエット若さゆえ恋の衝動がすごく恋は盲目とはまさにこれという感じでした。

    過ぎたるは及ばざるが如し…
    運命のすれ違いで起こった結末はまさに悲劇的。
    でもなんとなく知ってるで済ませてはもったいない!現代でもなお愛され続けているのには納得。(読んで良かった)


    お気に入り?といいますか
    可笑しかったロミオの台詞は、

    『 いっそのことあの(ジュリエット)手を包む手袋になってみたい。』です。
    400年も前なのに昔も現代も好きな人の〇〇になりたいな思考はかわらないんだなと。笑

  • 舞台はヴェロナ。
    敵仇同士のモンタギュー家とキャピュレット家の、情熱的でロマンチックかつ悲しい内容でした。
    新装版なのか注訳のおかげで、とてもわかり易く一気読みでした。
    卑猥な表現もあれば、シャレもあり、そういう意味では大変楽しめました。

    あの「おお、ロミオ。どうして貴方はロミオなの?」の原文が読めた時、ゾワッとなりました。
    ここがあの件か!と。
    ロミオとジュリエットの会話は非常にロマンチックで詩的なものがあり気持ちもポッと温まるというか染められるものがあります。

    この物語の中で二人の味方は僧ロレンスのみ。
    キャピュレット家の掌返しが凄まじく残酷。

    たった一日で一目惚れをして猛烈な恋に堕ちたロミオとジュリエットが、たった一日の夫妻であり、一週間で命を落とすという短いようで、長い物語。
    舞台で観たら泣いてしまいますね。

    名作といわれた名作。
    素晴らしい作品です。
    シェイクスピアの他の作品も読みたくなりました。

  • 「恋をやさしいものだとねえ?恋はつらい、あまりに残酷だ、暴君だ、茨(いばら)のように人を刺す。」
    「恋が君につらければ、君も恋につらければよい。向こうが刺せば、こっちも刺せ。すりゃ恋が負けにきまってる。」

    最近、失恋した僕に結構効く言葉でした

  • ストーリーは何となく知ってたが、
    読んだことなかったんで読んでみた。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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