ヴェニスの商人 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102020043

感想・レビュー・書評

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  • たぶん初読。ずっと本棚に埋れていた。行間がないと、間の取り方を想像するしかなくて新鮮だった。ポーシャの慈悲論は綺麗な言葉で飾られていて、きっと舞台で聞くと心地よく響くのでしょう。最後のシャイロックの表情を見てみたい。やはり悔しさはあるのかな。
    面白さは一級品。夢中になって読めた。

  • 数々の批評にもある通り、シャイロックの悪役振りは有名であり、感情移入してしまう名優である。人肉裁判まではBad Endの未来しか見えないのだが、最後のどんでん返し、オチはお見事。修飾的な文章も少なく、ページ数も少なく、読みやすい作品と言える。

  •  1600年前後の時代背景が良く分かる。金融を営むユダヤへの偏見は、キリスト教徒の道徳的罪という意識からだろうが、キリスト教徒自身がその金融に依存しなければならない自己嫌悪、それがシャイロックいじめを通して発露されている。

     

  • 再読。
    ひとつ前に読んだ『修道院の第二の殺人』でシェイクスピアが題材に取られていた影響で久々に手に取ってみた。
    悲劇は喜劇であり、喜劇は悲劇。これを読んだときにたしかにそうだなと納得したことを思い出した。シャイロックの悪徳もあるにはあるが、宗教への差別も色濃い。利子なんて普通といえば普通だし。文化や時代の違いをやはり強く感じた。まあ、ポーシャのへりくつにはついにやにやしてしまうのだけれど。

  • 資本主義とのリンクがわからなかったから次は『ヴェニスの商人の資本論』を読んでみようと思う。
    素直に読んでもおもしろい作品だと思う。

  • 観るべき作品

    特に人肉裁判は。

    人肉裁判はオチが読めるという悲しさ

  • シェイクスピアの名作喜劇。ストーリーは単純明快で、友情や愛情、ユーモアにあふれるハッピーエンディングストーリーだが、ユダヤ人に対する侮蔑的な描写が劇全体に通底しており萎える。何といってもシャイロックという個性豊かな悲劇的人物がミソ。屈折した人物ではあるが実は正論を吐いているところが面白い。

  • 裁判シーンでの逆転劇が有名なお話。
    元ネタがあったっとは知らなかった・・・。




    【余談+ネタバレではあるが】









    シャイロックが少しかわいそう。ユダヤの人が公然と侮辱されてて、それで台本をかけて、それで笑える時代があったんだなぁと。
    今もそういうことがあるんだろうけどモヤモヤしますね。
    「ここに血を一滴もこぼさず肉を切り取るマシーンがあります」みたいな絶対的(?)正義を描いた異説・ヴェニスの商人とかどっかで上演されてねぇかな。

  • 2012/01/04

  • シャイロック最初嫌いだったが…やってくれるぜ…むしろ好きになりました

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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