マクベス (新潮文庫 シ-1-7 新潮文庫)

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  • 新潮社 (1969年9月2日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784102020074

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の野心と運命に翻弄される悲劇が描かれています。主人公マクベスは、三人の魔女から「王になる」という預言を受け、その期待が彼の心に暗い欲望を芽生えさせます。妻の強い影響を受けて王を暗殺し、権力を手に入...

感想・レビュー・書評

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  • 1606年頃 シェイクスピア四大悲劇の戯曲。

    スコットランドとノルウェイの戦闘。スコットランドの勝利を牽引したマクベス。帰還の途中の荒野で三人の魔女と会う。
    マクベスは、「王になる」
    一緒にいたバンフオーは「子孫が王になる」
    と予言される。
    予言を期待するマクベスと、マクベス以上に王妃の座を求める妻。王を殺害して国王となる。
    強気の奥さんに翻弄されている様でもあります。
    王となっても、復讐に不安は募る。そのため圧政の暴君となり、政治生命は長そうにない。
    魔女に再び予言を求める。
    「女の産み落とした者の中には、はむかう者は居ない」
    「森が進撃してこない限り安泰」
    女から生まれない者は居ないと安心するが、今でいう帝王切開で誕生した者は含まれず。
    森が動くことはないと思い安心するが、木の枝を持ち森に擬態した敵軍が進撃してくる。
    魔女達は、最初に「きれいは穢い、穢いはきれい」と登場する。予言や占いは、言葉の真理や表裏まで読まないといけないのでしょうか。
    マクベスは、自分の立ち位置に気がつくが、もはや後には戻れず戦闘にむかいその首を取られる。

    ロミジュリよりもわかりやすく、その地位に翻弄されていく悲劇が理解しやすい。と、思いました。

    • 土瓶さん
      おびさん流の武者修行。いや、道場荒らしかな。
      (普段選ばない本)たーのーもー!!






      うん。フェルマーよかったね^^
      おびさん流の武者修行。いや、道場荒らしかな。
      (普段選ばない本)たーのーもー!!






      うん。フェルマーよかったね^^
      2023/08/15
    • kuma0504さん
      おびのりさんの「マクベス」感想が読めて興味深かったです。
      魔女の最初の言葉は、様々な翻訳があって、福田さんのはそうなんだ。何度も読んでいるの...
      おびのりさんの「マクベス」感想が読めて興味深かったです。
      魔女の最初の言葉は、様々な翻訳があって、福田さんのはそうなんだ。何度も読んでいるのに、実は第二の予言とリンクさせて読んだことなくて、新たな発見がありました。
      2023/08/17
    • おびのりさん
      Kumaさん、こんにちは。
      そんなに読まれてますか。私は、恥ずかしながら初読だったと思います。記憶に自信がありません。
      ちょうど同時期に「源...
      Kumaさん、こんにちは。
      そんなに読まれてますか。私は、恥ずかしながら初読だったと思います。記憶に自信がありません。
      ちょうど同時期に「源氏物語を知ってますか」を読んでいて、阿刀田さんが宇治十帖の後半部分の浮舟の入水自殺あたりをミステリーの構成だと驚いていました。マクベスも魔女時代に関わらず、それらに頼らないストーリーで謎解き要素があり、魔女の言葉に意味を持たせているのかなと思ったのです。
      私のテキトーなレビューを読み解いていただきありがとうございました。
      2023/08/17
  • 1606年頃に成立したシェイクスピアの戯曲。
    『リア王』『ハムレット』『オセロー』と並び、シェイクスピアの四大悲劇と称される。

    本作の主人公であるマクベスは、実在のスコットランド王(在位1040-1057年)をモデルにしている。

    マクベスは、反乱軍の鎮圧に成功した帰路、目の前に現れた三人の魔女から「いずれ王になる」という預言を受ける。
    初めは預言を信じなかったマクベスだが、徐々に王位への欲が芽生える。野心家の妻が焚き付けたこともあり、遂にダンカン王を暗殺し、王位に就く。

    王となった後、マクベスは自分の地位を脅かす者への恐怖から幻覚・幻聴に悩まされることになる。
    マクベス夫人も錯乱し、やがて亡くなる。
    心の拠り所を失ったマクベスはより一層の暴政を強いるようになり、これによって貴族のバンクウォー、その子であるフリーアンス、ファイフ領主のマグダフなどが反乱を起こす。

    上記があらすじ。


    本作で描かれるのは、「預言」に翻弄される人間の姿である。マクベスは、これによって自分の本質を見失い、狼狽し、周りの人間への不信と不安に押し潰され、最期には破綻する。

    「預言」は色々なものに置き換えられる。
    「運命」、「野心」、「常識」、「社会」、、、。
    どれも強力なものだが、これらの侵食から自分を守るのは、自身のビジョンであると思う。明確に自らの行く先を定め、軸をぶらさないことが必要なのだ。

    この戯曲が長い時を超えて、国境を超えて多くの人に届いているのは、それが取り扱うテーマが本質的であるからに違いない。

    邦訳も平易で、読みやすい。時代背景や宗教的価値観の理解もほとんど必要ないので、シェイクスピア入門に最適ではないだろうか。

  • 四大悲劇の一つです。マクベスは本当は王になりたいという強い願望があったのだと思いました。どんなに否定しようとしても心の奥底にある思いは消えなかった。人間の思い、考えというのはなんて強力なんでしょう。大きな磁石のようにそれに関することを引き寄せてしまう。冒頭の魔女だってきっとマクベスが引き寄せたんです。ドストエフスキーの「罪と罰」でラスコーリニコフが凶行に有利な情報が都合良く入手出来たことに驚く描写がありますが、論文を書く程毎日凶行のことを考えていたのですから、考えという磁石が引き寄せた当然の結果でしょう。

    マクベスもラスコーリニコフも、凶行の後は何も出来ませんでした。磁石は凶行を引き寄せたけれど他に引き寄せるものがなかったんです。引き寄せてそれでおしまい。磁石は消えてしまいました。こんな誰かを傷つけてすぐに消えてしまう考えではなくて、決して消えなくて何度も何度も引き寄せることが出来るものって何でしょう。それはきっと、とても真面目で普遍的なものだと思います。私たちはそういう考えが与えてくれるものを決して離してはいけないと思いました。

  • 自宅の本棚に6冊ある家人の新潮社文庫シェイクスピア 手はじめに「マクベス」を読んでみた こちら同じく1969年発行本で表紙はイラストなし 本書は1606年頃/戯曲四大悲劇「ハムレット」「リア王」「オセロー」より後に書かれたものらしい 日本で1600年と言えば関ヶ原の戦いがあり戦国時代の終焉から江戸時代への転換点 今更シェイクスピアでもないけど日本語訳が物凄く読みやすい 読まず嫌いだったかな

  • 1605年ころの作品。
    武勇の誉れ高いスコットランドの武人マクベスは、ある日、荒野で3人の魔女に遭遇します。彼女らの奇怪な予言に憑りつかれ、魅入られていくマクベス。とうとう野心家の妻とともにダンカン王を暗殺して王位を奪います。次々と凄惨な罪を重ねていく狂人マクベスの行き着く先は……。

    この作品は、4大悲劇の中でもっとも短く(「ハムレット」の半分程度)、まるで激流です! また、父王の亡霊が出てくる「ハムレット」、3人の魔女が出てくる「マクベス」は、ともに超自然的世界を描いている点で似ていますが、その設定は真逆のものになっていて興味深い。正当な王位継承者となるハムレットは、叔父に王位を簒奪された王子なのに対し、王位継承者ではないマクベスは、王位を奪い、ダンカン王の王子らの命を奪わんとする者です。そのため、ハムレットには卑劣な叔父を討つ正義や血統が存在しますが、マクベスにはそれがありません。でもだからこそ、悪に染まっていく憐れな道化マクベスの魅力が光ります。

    奇怪な魔女の予言を契機に豹変し、牽強付会の迫力で猛進していくマクベスは、一見すると自信に満ち満ちて、じつにドラマティックです。ところが、彼は自分が「王の器」ではないことを暗に自覚しているだけでなく、日々募る恐怖心が生み出した己の影に怯えています。う~ん、アンビバレントな心理、理性と感情の相克……このあたりの人間描写はしぶいです。
    騎士道を踏みはずし、ひたすら自己破滅の道をひた走る愚かさと悲哀。きっとマクベスの境涯こそ、「発作だらけの熱病」だったのでしょう。

    「ダンカンは墓のなかだ。人生という、発作だらけの熱病のあと、やすらかに眠っている」

    「巨人の衣装を盗んで着用におよんだ小人のみじめさ、今となっては、人ごとではあるまい」

    「消えろ、消えろ、つかのまのともし火! 人の生涯は動き回る影に過ぎぬ、あわれな役者だ、ほんの自分の出場のときだけ、舞台の上で、見栄を切ったり、わめいたり、そしてとどのつまりは消えてなくなる」

    あまりの激流テンポのせいか、もともと忠義心は厚く、武勇の誉れも高かったマクベスが、ダンカン王を謀殺して背信に至る経過が少々拙速です。しかも、ひょっいとマクベスの妻が登場するや、じつに手際よく策謀を巡らせる展開も唐突すぎて呆然とします。読んでいるうちに激流に呑みこまれてくらくらしますが、これもまた観劇してみると、いたってシンプルで、ドラマティックで、観客をおおいに魅了するのではないかと想像します。

    4大悲劇の中でもとりわけ詩的で深遠なセリフが多く、しかも憎らしいほど美しい♫
    運命に人間の本性(ほんせい)や内面描写を綯い交ぜたシェイクスピア。この人はじつに悲劇作品が似合う人だよな~(^^♪

  • 初めてシェイクスピアを全部読んでみた。
    独特の言い回しが難しかったけど、人間の本質、さがを描いてるんだろうと思う。
    まだ「マクベス」は短かったからすぐ読めたけど、もっと長かったら途中で挫折してただろうな。
    今回は野村萬斎さんの舞台「マクベス」を観に行くのに予習として読んでおこうと思った。
    舞台の方はすごく、すごく面白かったし、圧倒された。

    • Royal Tahiti(R) CEOさん
      面白そうですね!
      面白そうですね!
      2013/03/11
    • 九月猫さん
      mao2catさん、こんばんは♪

      萬斎さんの『マクベス』観に行かれたんですねー。いいなー♪
      確か演出とかも萬斎さんがご自分でなさって...
      mao2catさん、こんばんは♪

      萬斎さんの『マクベス』観に行かれたんですねー。いいなー♪
      確か演出とかも萬斎さんがご自分でなさってるんですよね?
      マクベス役の萬斎さんもカッコよかったですか?←愚問ですね(笑)

      シェイクスピアは中学~高校のときになぜだかハマりまして、
      その流れで、しばらく戯曲ばかり読んでいました。
      慣れないと読みにくいですよね、戯曲。


      わたしは今月、地方公演の文楽を観に行ったのですけど、
      mao2catさんの『仏果を得ず』レビューのおかげで買った
      『あやつられ文楽鑑賞』を読んでからの観劇となり、
      いつも以上に興味深く観ることができました。
      ありがとうございました~♪

      mao2catさんのレビューで、
      ひそかにおりきさんシリーズも気になってます(^m^)
      2013/03/12
    • mao2catさん
      九月猫さん、ありがとうございます。

      萬斎さんの『マクベス』観てきましたよー!
      構成・演出・出演3役萬斎さんがやられてます。
      カッコよかった...
      九月猫さん、ありがとうございます。

      萬斎さんの『マクベス』観てきましたよー!
      構成・演出・出演3役萬斎さんがやられてます。
      カッコよかったのはそれはもちろんのこと、その演出に圧巻でした!
      ますます尊敬してしまいます。

      シェイスクピアを中学、高校でハマるなんてスゴイ!難しいのに!さすがです!!

      そして文楽も地方公演まで行かれたんですね!
      スゴイ!

      おりきさんシリーズ長いですけど、ハマると次々読みたくなります。

      読みたい本いっぱいありすぎて困ります。
      2013/03/13
  • 近代の物語が進化し過ぎてて、新しい発見は無いものの、言葉の言い回しが渋くて面白い。
    言い回しが難しくて読みにくいが、長さ的には短いので取っ付きやすいと思う。

    王国っていう舞台設定は個人的に興味無いので、
    没入感を持って読むことが出来なかったな…。

    マクベス夫人が怖すぎる。
    一番野心に駆られていたのは彼女でしょう笑

    YouTubeで解説の動画みます。

    追記
    Youtubeで中田敦彦さんが解説してた。
    シェイクスピアについても勉強出来て、本書の背景も分かって、物語の解説も実に面白い。
    一度読んだ後に視聴すると面白いと思います。

  • 四大悲劇、全て読了。
    最後はマクベス。

    悪いことをしたら、眠れなくなり、精神が狂っていく。
    奥さん、マクベスの背中を押してはいけなかったよ。

    森が近づいてくるの面白い。

    魔女のシーンや扉を叩くシーンなど、舞台でどう演出されているか見てみたい。

  • 人の弱さが美しく書かれていて感動した。夢遊病のシーンは読んでいるだけでゾクゾクする。

  • スコットランドの武将マクベスは荒野で出会った3人の魔女のうちの1人が唱えた「スコットランドの王になる」という謎めいた預言に心囚われる。他の預言が次々と当たり、マクベス夫人からも背中を押され、ついに自分の手でスコットランド王ダンカンを自らの手で下してしまう。

    シェイクスピアの4大悲劇の1つ。
    小説として読むと色々と突飛な場面もありますが、第三者の声に引っ張られるように、自分の意思とは別の行動を移してしまう人間の心の脆さがよく表現された作品です。
    ある罪を隠すために新たな罪を重ねながらも罪の意識に苛まれるマクベス、怯える夫を気丈に支えつつじわじわと心が闇に覆い尽くされていたマクベス夫人。
    時代を越えても変わらない、人間の負の真理がそこにあります。
    魔女による預言に期待し、怯え、翻弄されたマクベスの最期は、恐怖よりも解放の安堵だったかもしれません。
    実際に戯曲も観てみたくなります。

  • 誰が膝まずいてマルコムの足をなめ、衆愚のやじを浴びるものか。たとえバーナムの森がダンシネインの城に迫ろうと、女から生れぬ貴様を相手にしようと、さあ、これが最後の運試しだ。このとおり頼みの楯も投げすてる、打ってこい、マクダフ、途中で「待て」と弱音を吐いたら地獄落ちだぞ。

    2019/10/17読了
    ……疑心暗鬼に苛まれ、魔女や幻影の預言を当てにしたマクベスが、最後に全てを捨てて身一つで放つ台詞。これぞ悪の美学か?

  • 英語ならではの表現の秀逸さが光る

  • 自業自得のお手本のような悲劇、故に時代を超えても楽しめる一冊した。
    少し台本の様な文章は詳細が省かれているような書き方も相まって、読んでいるのに観劇している気分になれました!
    脳内で勝手に宝塚歌劇団で再生してしまいました!

  • 昨年末、午前十時の映画祭で「蜘蛛巣城」を鑑賞。黒澤明監督のとても面白い映画でした。特に次第に狂気に走る三船敏郎と京マチ子の演技には戦慄しました。
    この「蜘蛛巣城」の原作が「マクベス」と知り、還暦過ぎて、初めて、シェイクスピアに挑戦しました。

    舞台は11世紀のスコットランド。不気味な3人の魔女から武将マクベスはスコットランド王になると告られます。
    勇猛果敢なわりに若干小心な武将というマクベスのキャラクターが物語を面白くしています。強欲で頭脳明晰な妻。マクベスは妻と諮り、主君ダンカンを殺し、王位に就きます。しかし、自らの罪に慄き錯乱状態に。緊迫したプロット展開で、娯楽性の高い戯曲です。

    福田恒存の翻訳も素晴らしく、朗読してしまいたくなる箇所も多くあります。また、同氏の解題は「マクベス」の上映時期、成立の背景に関する推論も充実していて読み応えがありました。

    シェイクスピアの四大悲劇の中では、比較的、とっかかりやすい作品ではないでしょうか?なお、「蜘蛛巣城」は「マクベス」を忠実に映画化しています。「蜘蛛巣城」→「マクベス」がお勧めの鑑賞順序と思います。

  • 短くて読みやすかったです。
    マクベスが殺害に至るシーンの葛藤が圧巻でした。

  •  悪いことはできないね。

     本当に悪いやつじゃなかったから、
     マクベスも奥さんも。
     だから気がふれちゃったのかもね。

     

  • 17世紀スコットランドを舞台にした戦国の下剋上物語。

    マクベスの人生の虚しさを嘆くセリフ。
    「人生はただ歩いている幻影にほかならない。やつれた役者がふんぞり返ったり、イライラしたりして自分の持ち時間を過ごすが、後には何もない」

  •  スコットランドの武将マクベスが王になろうと、謀略を巡らして王になり、戦いの果てに殺される話。
     王になるだろうという魔女の予言に基づいて、王になるための行動を開始したマクベスだったが、その魔女の予言が全て当たるものの、マクベスが解釈した通りに起きなかったのは笑えた。森が城に来なければ大丈夫とか、女の腹から生まれた者に負けないとか、実際にはその通りなんだけど、実際森が動いたり、女の腹から生まれなかったものが出てきたりした。
     古すぎてよくわからなかったところもあってあまり楽しめなかった。

  • それぞれの登場人物の心情描写が素晴らしく、物語に引き込まれ、一気に読了しました。名作たる所以かと体感しました。

  • シェイクスピア作品のなかでこれが一番好き。

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著者プロフィール

1564-1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を放ち続けている。

「2019年 『ヘンリー五世 シェイクスピア全集30巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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