魔の山(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 942
レビュー : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (710ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102022023

感想・レビュー・書評

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  • セプテムブリーニさんの高尚すぎるお話がまっっったく頭に入ってこなくて、その部分はだいたい斜め読みしてました。ここ最近本の内容が理解できないことはあまりなかったのですが、また歳を取ったらわかるかもしれない、その時を待とうと思える小説に久しぶりにあいました。もしくは訳が合わなかったのかな…ブッデンブローク家の人々は岩波版で面白く読めたので、次は岩波で読んでみようかな。
    でも面白かったです。いとこヨーアヒムを3週間見舞いに来たハンスがずるずる居ついてしまった下界と隔離された療養所の奇妙な世界を彼と一緒に体験していく。特徴的な病人達、風変わりな習慣、独特な気候など、魔の山の不思議な魅力に魅せられていきます。

  • 重厚、不可解、難解。

  • 自分が大学時代に読んだ本の中で一番尊いものです。何度も受けた(単位が取れなかったので)独文の授業もこのためにあったのだと思う。これはノルウェイの森の下敷きになっている

  • 文学
    古典

  • ハンス・カストルプは、ダボスのサナトリウムで療養中のいとこを訪ねたが、滞在中に病に罹り、そこでの長期療養を余儀なくされる。療養生活の中でショーシャというロシア婦人に思いを寄せるようになり、謝肉祭の夜に告白する。しかし、それは彼女が翌日サナトリウムを発つという日であった。

  • 2017/06/28-07/26

  • ドイツの偉大な教養文学というだけあって教養になる物事が山程詰め込まれた本。人間を科学的な面での身体から、精神やら思想やら芸術について突き詰めてあってとても面白い…そして難しい。「文学とは常に“苦悩”について描かれている」という言葉が腑に落ちたし好き

  • あまり面白くないかな何しろ長い!

  • 本当は岩波文庫で読もうと思っていたんですが、新潮文庫に日和ってしまいました。
    それでも、読むのは大変でした。
    なにせ長い!

    読む前は、なぜいとこが療養しているサナトリウムに3週間も見舞いとして滞在するのか、そこが疑問でした。
    だって、結核って伝染病でしょ?
    なんで見舞いに3週間?

    見舞いと言えば見舞いなんですけれど、ハンス自身も体調があまりよくないというので、転地療養をするように医者に言われて、いとこのいるサナトリウムに来た、と、そういうことでした。
    それにしても体が弱っている時に、結核患者のたくさんいる所へ来るという時点で彼の運命は決まってしまったと言えましょう。
    3週間後、彼は見舞客から患者になってしまうわけです。

    しかし、初対面の時から何度も折に触れセテムブリーニは「山を降りるように」と彼に言い続けていたのです。
    なぜ彼は降りなかったのか?

    彼は常に周りを見下しているのです。
    下層階級である。知性がない。見目麗しくない。
    つまり、自分とは別であると。
    しかし、ハンスは自分を客観的に見ることはできていない。
    世間を知らないし、自分を知らない。事実ではなく、自分の脳内で思い描いたことを見ているだけだから。

    そんなハンスにセテムブリーニはいろいろなことを語ります。
    文学、政治、歴史、生物、天文、宗教、恋愛。
    それに対してハンスは反発を覚えながらも、耳を傾け、いろんなことを学んでいくわけですが、やはり山を降りようとはしない。

    恋に落ちてしまったんですね。
    それもかなり一方的な、妄想まみれの、独りよがりの。
    どこまでも独善的な男です。

    そして、山の生活。
    自由といえば自由。不自由といえば不自由なその生活とは、1日5回の食事(第一朝食、第二朝食、昼食、ティータイム、晩餐)、そのあいだ間に挟まる散歩と安静(昼寝)の時間。
    夜、読書灯の下で本を読み、疲れたら窓の外を眺めるとそこには満天の星。
    そりゃあ、山から降りませんよ。私でも。
    まさに取り込まれています。魔の山に。

    セテムブリーニの語る言葉が、とにかくわくわくするほど読み応え満点。
    クロコフスキーの精神分析部分が意外にあっさり終わってしまったけれど、下巻で再び取り上げられるのでしょうか。
    難しいけど、面白い。
    下巻も楽しみ。

  • 東大京大教授が薦めるリスト100選抜

    No.68

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著者プロフィール

【著者】トーマス・マン(Thomas Mann)1875年6月6日北ドイツのリューベクに生まれる。1894年ミュンヒェンに移り、1933年まで定住。1929年にはノーベル文学賞を授けられる。1933年国外講演旅行に出たまま帰国せず、スイスのチューリヒに居を構える。1936年亡命を宣言するとともに国籍を剥奪されたマンは38年アメリカに移る。戦後はふたたびヨーロッパ旅行を試みたが、1952年ふたたびチューリヒ近郊に定住、55年8月12日同地の病院で死去する。

「2016年 『トーマス・マン日記 1918-1921』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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