黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)

制作 : Edgar Allan Poe  巽 孝之 
  • 新潮社 (2009年3月28日発売)
3.58
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  • レビュー :98
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102028049

作品紹介

詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた-。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。

黒猫・アッシャー家の崩壊―ポー短編集〈1〉ゴシック編 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 人間の残虐さ強欲さそして弱さ…。初めてのポーは暗くてジメジメして現実なのか妄想なのかはっきりしない靄がかかったような作品が多かった。

    「黒猫」前回と同じ場面でギャーとなった。人間の醜さが悲しい。「赤き死の仮面」王様の汚さに腹がたつ。巧みな色使いが物語を盛り上げる。「ライジーア」読みづらかった。「落とし穴と振り子」1番怖かった。薄暗い牢獄内で行われる拷問。息苦しくなった。「ウィリアム・ウィルソン」ドッペルゲンガー?彼が最後に殺したものは何か?「アッシャー家の崩壊」なぜこんな事に。館のしわざなのか。

  • まさにゴシックホラー。
    壮麗で神秘的な表現の中に、不気味でグロテスクな描写がたっぷりで、幻想の世界に浸れます。
    むかしに、子供向けの作品集で読んだことがあるはずだけど、このこねくり回したような独白調の語り口が何とも気持ち悪い。
    子どもが読む話じゃねーなと思う。
    非常に読みにくいです。
    が、独特な雰囲気と名作といわれる風格があります。

    解説まで読んで、なるほどねーとなる。
    最近のラノベでも引用されるのですから。

  • (  ̄ω  ̄ ;)ンー
    クライマックスまでの前説(?)が長い・・・
    でも、推理小説の祖とよばれるアラン・ポーの作品を読んでよかった

    「黒猫」
    酷いことする奴には報いをっ(-_-)凸!!!
    ・・・黒猫怖っ((;゚Д゚)ガクガクブルブル(笑)
    「赤き死の仮面」 怖ぁ~い 逃れられない・・・ 絡め取られるううう怖っ
    「ライジーア」 美女再生譚
    「落とし穴と振り子」 異端審問時代の拷問 最後は危機一髪っ!!!ε=( ̄。 ̄;)フゥ
    「ウィリアム・ウィルソン」 分身譚 イヤミス?!
    「アッシャー家の崩壊」 鬱蒼とした地方の陰鬱とした館のアッシャー家の神経症に苦しむアッシャー家最後の兄妹
    妹の美女再生譚 暗い・・・ジメジメ感がすごい・・・

  • 薄い割に、とても時間がかかってしまった。
    時代と翻訳という理由以外に、私自身の理解が及ばないところが、スラスラと読んだミステリ編に比べて多かったのだと思う。

    さて、本作を読んで思ったのは
    怖さであれ、不思議さであれ、
    極限状態に陥った人々の心は
    如何とも形容しがたい状態なのだなと
    それをよく伝えることができているなー
    と感心しました。

  • 「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」を収録。
    表紙がかわいくもあり、不安にさせるようでもあり……中身を読んだあとにあらためて見るとどこかグロテスクで魅力的。

    けっこう期待して読みだしたのだけど、「ライジーア」と「落とし穴の振り子」のあたりでだれてしまった。「黒猫」とこのふたつは、語り手がまるで同じ姿かたちをしていそうに思えてくるのがいけなかったかも。これを同じ1冊の中で読むのはつらい。
    訳が固めで真面目なのもあって、つらつらと続く語りはただくだくだしい印象を強めるばかり。描かれる怪奇は光るだけに、語りの幻想性の薄さがもったいなかった。唯一既読の「アッシャー家の崩壊」も、前読んだもののほうがよかったかな。
    その点「赤き死の仮面」は趣も違って、ほどよく詩的で美しかった。こういうのは好き。

  • ポーの代表作6編が収録。
    喜々として読める作品はなく、むしろ背筋がヒヤリとするものばかりだけれど展開も早く読者を引き込ませる。人間の猟奇的な面をはらんだ作品が多い。
    「黒猫」はばっさりと終わるラストが逆に余韻を残す。

    収録作品:「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」

  • 表題作よりも、落とし穴と振り子がかなりインパクトが強かった。

  • 短編集ゴシック編。内容は、「黒猫」「赤き死の仮面」「ライジーア」「落とし穴と振り子」「ウィリアム・ウィルソン」「アッシャー家の崩壊」の6作品。

    どの作品からも狂気・恐怖を感じた。主人公が体験しているものが伝わってくる。
    特に、「落とし穴と振り子」は背筋がゾクゾクした。時限式処刑台?ともいえる振り子。それがじわじわと接近し、左右に揺れるのを目で追う。囚人服を切り裂き、それがあと数往復で肉を切り刻もうとしているのを想像すると、気が気でなくハラハラし、一思いに殺してくれとも思う。機転を利かして寸前のところで逃げおおせるも、次は熱せられた壁が迫ってくる。炎の壁に挟まれるか、井戸に落ちるか。。もう終わりだと発狂寸前のところまで追い詰められる。ちょうどその所で、運良く助けだされ、ほっとして物語は終わる。しかし、死の目前のところを体験して、はたして今まで通りの日常を送れるのだろうか?

  • 黒猫 (1843) 酒乱、猫の殺害、妻の殺害。屋敷もの。猫ドッペルゲンガーという面も。
    赤き死の仮面 (1842) 流行り病から退避して豪奢な頽廃。屋敷もの。
    ライジーア (1838) 美女再生。ふたりの女。
    落とし穴と振り子 (1842) 拷問。
    ウィリアム・ウィルソン (1839) ドッペルもの。屋敷もの。
    アッシャー家の崩壊 (1839) 屋敷もの。早すぎた埋葬。美女再生。

    何度目かのまとめて再読だが、思った以上に物々しい言葉遣いがいいムードを漂わせている。

  • (内容)
    詩人であり、批評家であり、推理小説の祖であり、SF、ホラー、ゴシック等々と広いジャンルに不滅の作品の数々を残したポー。だがその人生といえば、愛妻を病で失い、酒と麻薬に浸り、文学的評価も受けられず、極貧のまま、40歳で路上で生を終えた―。孤高の作家の昏い魂を写したかのようなゴシック色の強い作品を中心に、代表作中の代表作6編を新訳で収録。

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