若草物語 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.95
  • (47)
  • (47)
  • (47)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 630
感想 : 47
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102029039

作品紹介・あらすじ

虚栄心はあるが温順で信心深い長女メグ、独立心が強く活発な次女ジョー、心優しくはにかみやの三女ベス、無邪気でおしゃれな四女エミイ-ニューイングランドに住むマーチ家の四人姉妹は、南北戦争に従軍した父の留守宅で、母を助け貧しいながらも誠実さと希望をもって、懸命に暮す。著者の少女時代を題材に、人間として成長していく四人姉妹の複雑で微妙な心の動きを捉えた感動作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 如何なる才や富よりも、家を温かく楽しくすることこそ最も大切である事。
    そのための勤勉勤労の素晴らしさ。
    誠実であることの尊さ。

    今を生きる人が道を見失ったら、何が大切が思い出せなくなったら、今一度読んでほしい名作です。

  • 世界の名作を読むGW最終日。

    生きることは楽しいことばかりじゃないし、生まれも環境も、色々と子どもには自分で変えられない運命もあって、その中でもがきながら楽しみ、幸せを見つけていくストーリー。生きる勇気とか、幸せの見つけ方を教えてくれる。
    ヨーロッパの作品かと思いきやアメリカの作家さんの作品でした。アメリカは多民族国家だから、この物語の中にも色んな価値観や多様性が出てくる。

    読み終わりはスッキリ、ハッピーエンドが嬉しか感じる清々しいものでした。

  • グレタ・ガーウィグ監督の映画が最高だったので、原作を読んでみた。
    新潮文庫から出ている松本恵子訳。
    かなり古い訳です。登場人物のせりふが「~ですわ!」「~したまえ」という調子。
    グレタ・ガーウィグの現代的な解釈から入った自分は最初ちょっと違和感を覚えました。
    が、その文体に慣れてくると、グレタ・ガーウィグ版が原作にきわめて忠実なことがわかりました。

    内容はいわずとしれた四姉妹の日常と成長を描いたお話。
    育ち盛り・わがままざかりの女の子たち(+男の子)の描写が見てきたようにリアル、というか、オールコット自身とその家族をモデルにしているので本当にリアルです。
    年相応に失敗したり争ったり泣いたりしながらも「善く生きよう」とする様子が、ほほえましくも胸打たれます。じぶんもちゃんと生きねば、と思わされます。
    この本における「善く生きる」はキリスト教的な道徳が色濃く、なじみづらい部分もあるんだけど。若者たちの描写にリアリティがあるので、文化の違いを超えて共感できました。
    <https://indoor-continent.blogspot.com/2020/10/9.html>

  • 2021.07.31 #026

  • 素直で清らかで健全で、読んでいる時も読み終わった後も、心穏やかになれる作品でした。
    尊敬できる両親と、支えとなる神の教え、そして温かく見守ってくれる隣人の老紳士や召使い。
    金銭的には貧しくても、心豊かに真っ直ぐ育つための環境が最初から整っている状態ですが、だからこそ過度に心乱されることなくするする読めて、個人的にはとても良かったです。
    四姉妹ひとりひとりが、父不在の中で心身を成長させていく一年間、クライマックスの、それぞれがどのように変わったか、その変化がとても気持ち良くて、幸せな気持ちになりました。
    心がとげとげた時には、また読み返したいです。

  • お母さんが素晴らしい。日本訳がすごい昔風で違和感があったけど、読み進めていくうちに気にならなくなりました。三女のベス、私は病死すると思ってたんだけど、勘違いだった…。

  • 虚栄心はあるが温順で信心深い長女メグ、独立心が強く活発な次女ジョー、心優しくはにかみやの三女ベス、無邪気でおしゃれな四女エミイ。
    ニューイングランドに住むマーチ家の四人姉妹は南北戦争に従軍した父の留守宅で、母を助け貧しいながらも誠実さと希望をもって懸命に暮らす。



    原題は「Little Women」。
    「少女たち」とでも訳せばいいのかもしれないが、邦題を「若草物語」としたのはこの暖かな物語にぴったりだと思う。

    日本では「愛の若草物語」のタイトルでテレビアニメにもなった。
    アニメ版では視聴者の年齢に合わせたのか、四女のエミイが物語の中心になっていることが多かったけれど、原作では主人公は次女のジョー。
    著者のオールコットも四姉妹の次女で、本作は彼女自身の体験を下敷きに描かれている。

    温和で優しい長女のメグや、万事に控え目な三女のベス、おしゃまなエミイも可愛らしいけれど、僕はやっぱりジョーが一番好きだ。
    男の子の好むような冒険が大好き、ちょっと気が強くて不器用、だけど家族想いで優しいジョーの活躍に触れると心が暖かくなるような気がする。
    彼女の行動はちょっとコミカルで、読んでいて何度か吹き出してしまうことさえあった。
    活動的なジョーだけど、一方では読書も大好きで自分自身でも小説を書く。
    いつか物書きとして生計を成り立たせ、一家を支えていけれたらいいと夢見ているのだ。
    まさにジョーはオールコットの分身というべき存在なのだろう。
    ジョーの心中は情感たっぷりに描かれている。

    ところで、僕が一番好きなのはジョーだと書いたが、物語を通じて一番好きな場面はベスがローレンス老人にピアノを贈られて仲良くなるところ。
    引っ込み思案で人見知りのベスに、ローレンス老人が優しくしてくれるのは我が事のように嬉しかったし、ベスが勇気を出してローレンス老人にお礼にいくところも感動的だった。

    物語はほとんどの場面がマーチ家の中で進行していく。たまにローリイの家だったり、姉妹がハイキングに行ったり、エミイの学校のシーンが描かれたりもするけれど、基本的には彼女たちの家の中での生活が物語のすべてになっている。
    そんな一幕劇のような小説なのに、まったく退屈せずに読めるのは彼女たち姉妹が魅力的だからだと思う。
    マーチ家は貧乏だけれど、読んでいてそんな印象をまったく受けない。
    まるで何不自由なく暮らす上流階級の家のような気すらしてくる。
    それは四姉妹がお金よりももっと素晴らしいものをたくさん持っているからだろう。
    母親が彼女たちにそういう話をする場面はちょっと教育的すぎる感じがして鼻につくようなところもあるけれど、実際にオールコットがそういう風に教育されて育ってきたのだろうと想像する。

  • NDC(8版) 933

  • 2020.9.21

  • 原作読み途中で映画を見に行ったけど、映画の方が断然好きでした︎。ストーリーが多少書き換えられてる(?)のもあるけれど、文章よりも演技の方が自分には訴えかけられものがあったのかな。一人一人が一生懸命悩んで生きてる姿がとても魅力的だった✨✨ 原作が完結してないっていうのは驚きだった。続編読みたいけど手に入らない

全47件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

ルイザ・メイ・オルコット(Louisa May Alcott 1832‐88)
19世紀を代表するアメリカ女性作家。ペンシルヴァニア州ジャーマンタウンに生まれる。教育者・哲学者の父親エイモス・ブロンソン・オルコットと、奴隷制反対運動に関わっていたメイ家の出身であるアビゲイル・メイの次女として生まれる。マサチューセッツ州コンコードで少女時代を過ごし、ラルフ・ウォルドー・エマソンやヘンリー・デイヴィッド・ソローと交流があった。南北戦争時には北軍の看護師として従軍。南北戦争後に『若草物語』(1868)を出版し人気を博す。『若草物語』執筆前(1866)に、A. M. バーナード名義で大衆向けのスリラー小説を出版していたことが、20世紀にはいって明らかになった。

「2021年 『仮面の陰に あるいは女の力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ルイザ・メイ・オルコットの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ジーン ウェブス...
東野 圭吾
フランツ・カフカ
ミヒャエル・エン...
有効な右矢印 無効な右矢印

若草物語 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×