大いなる遺産(上) (新潮文庫)

著者 :
制作 : 山西 英一 
  • 新潮社
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本棚登録 : 720
レビュー : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030011

感想・レビュー・書評

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  • 片田舎の少年が、突然莫大な遺産相続の見込みを告げられ、一躍紳士となりロンドンへと生活の場を変える。そしてこの変化は彼の内面をも徐々に変化させていく。しかし待ち受けていた結末は・・・。
    二転三転するストーリー展開もさることながら、人物造形や感情描写が秀逸。やや冗長に感じるくらい、丹念に市井の人々の生活を描いており、非常に共感をもって読み進めることができる。とにかく面白くのめり込めるし、感動的なシーンも多い名作中の名作と言っていいと思う。

    ディケンズの小説は、のちの時代の小説(だけでなくマンガにも)に非常に大きな影響を与えたんだろうなあ、とうかがい知ることができる。

  • いつもは電車に乗っているときなどに本を読むけど、
    後半に差し掛かって久々に読むためだけの時間を取りたくなって一気に読んだ。

    私はバカだ、途中でネタバレをしてしまったのだ。
    あまりに不思議な話でどうなるんだろう??
    ってことが知りたすぎて、検索してしまった…
    これから読む人、絶対にそんなことはしないで、お話に身を任せてください、半分ミステリーで気持ちよく引き込ませてくれて、そういうことね!っていう展開に連れていってくれます。

    ピップのあまりに人間らしい気持ちの発露は、分かりみが過ぎて自分のことのように痛みを感じたり、「だよなわかるぜ」って肩を組みたくなったり。

    予想ばかりして先回りしても、結局のところ真実というのはいつも一つしかなくて、そしてそれを人は、自分にとって悲しいか嬉しいかで色づけする。だけどそれは、嬉しい色付けにしようと考えているなら、最初はどんなに悲しい色に見えていても次第に嬉しい色づきになっていくものなのだ。
    人生っていうのは、何を得るかということでもないし、また何かを失うと怯えて生きるものでもない。しょうもない臆病な自分を励ましながら、目の前のことに立ち向かっていこうと思わせてくれる大エンタテイメント。

  • 先日観た「オリエント急行殺人事件」で名探偵ポアロがディケンズを愛読しているシーンに触発されて読み始める。

    全貌が見えないまま個別のストーリーが続くので、まだ森の中にいる状態で、ここまで来るのに忍耐が必要です。

    上巻を読み終わってようやく登場人物が全員揃ったのかな?って所です。

    19世紀のロンドンや郊外都市を思い浮かべられるのと、そうでないのとでは読みの深さに相当違いが出るんだろうな〜と思ったりもする。勿論のことながら自分は知らない派です…


    いつかは原語で読んでみたい。

  • 最初は翻訳の日本語が不自然すぎると思ったが、それも徐々に慣れてきて、最後の方はまったく気にならなくなった。
    上巻読了時点では、ピップがとにかく受け身で、最初は生まれた境遇を恨み、育ての親の仕事を毛嫌いするだけで努力もせず、運良く大金が転がり込んでくると身近な人々を見下して傲慢になるという、悪気はなさそうだがまったく共感できない人物なので、この先どんな展開になるのか不安になる。大方、はしごを外されて痛い目を見るという寓話的な話なのかな。
    とはいえ、描写は濃密で、登場人物は多彩で、読んでいて飽きない。

  • 文学

  • ピップ君! ようやく読めました。サウスパーク履修していたおかげで概ね筋を理解していたのでありがたかった。わりとサウスパークがちゃんと筋通り作られていたのが驚いた。

  • 上巻読了。なんともまぁ、下衆の極みなる人間環境にヘドが出そうなぐらい違和感たっぷりで物語は進むので、え、19世紀のイギリス人っていったい?と思うほど。そんな下級な環境下でも救いなのは叔父ジョーの存在。朝ドラを観ているかのようにピップを取り巻く群像劇から目が離せず、上巻後半で思いもよらぬ遺産相続。なんだかかつてみた映画の内容にやっとこさ追いついた感じではないだろうか。下巻につづく。

  • 貧しかったピップは突然裕福になる。
    身分が変わっただけで、性格も突然変わる。
    謙虚さから高慢さに変わる。
    これが昔を表しているのだろうか。
    富=名声、高い身分なのか。それが資本主義の本質なのか。
    きっとこの頃はそうだったのだろう。

  • エステラのラノベヒロイン感がヤバイ。

  • 読み終えるまでにかなり時間がかかった。
    文章は難解ではないのに。
    貧乏な暮らしをしていたピップが、素性を明かさない人から莫大な財産を相続できることになり、紳士へと変貌していく変わり様がよく描写されている。
    実際誰なんだろう。まぁミス ハヴィシャムなんだろうけど、もしかしたら違うのかな~って感じで下巻に期待している笑
    ピップが助けた囚人すごい気になるし笑
    個人的にはピップの後見人のジャガースさんが好きだった。
    何か読むのに時間もかかったし、ふわふわした感じだな笑
    レビューもうまく書けない。

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