デイヴィッド・コパフィールド(4) (新潮文庫)

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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102030134

感想・レビュー・書評

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  • アグニスとくっついたのはめでたいんだけど、ドーラが死ななかったら主人公がじわじわ体力を削られて死んでいたのだろうか…と考えてしまった。スイスで自分の気持に気づくシーンがとても良かった。
    トラドルズが幸せになったのは素直に嬉しいな。いいやつが最後に報われてよかった。義理の父親とかユライアとかは物語には出てこないけどどこかで悪さは続けてるんだろうな…。

  • 時間がかかったけどようやく読了。当たり前だが繰り返し読むに値する本。流石に翻訳が古くさいので新訳出て欲しいなあ

  • 19世紀イギリスの国民的作家ディケンズによる長編小説。完結編となる4巻では、青年期の結実までが描かれる。

    怒涛の3巻から勢いを失わず、悲喜こもごも多くの出来事がデイヴィッドの青春を揺さぶる。登場人物たちが残してきたすべての伏線を回収し、物語は見事な収束を遂げる。

    名探偵が関係者全員を集めて犯人を暴くような痛快なシーン、探し求めていた人との再会や愛する人たちとの別れ、ユーモラスなキャラクターとのやり取りやベタな恋愛要素など、あらゆる味わいの詰まった長大なドラマを見終わったような読後感。すべての人物がハッピーになるわけではないものの、希望を持って努力する主人公がそれなりに報われるのは王道で心地よい。愛すべきキャラクターたちの「その後」のエピソードが大団円感増しましで最高だった。

  • 移民たちの出航の場面の、空から海、海から岸をつなぐ描写のグラデーションの美しいこと。匂い立つ情景の細やかさ。移民たちの心のうつろいも映し出して、なんと切なく温かな場面となったものか。
    ここだけを切り取っても充分に名作となりうると思う。

    11/7 読了。大団円。読後感が穏やかでよい。

  • 4巻は登場人物それぞれのその後を追っているため、説明的になってしまい面白みには欠けた。

    全編通して大きくキャラが変わったのはミセス・ガミッシ位で、それも塞ぎ虫が治っただけどと言える。ディケンズは環境が変わっても人間の本質はあくまでも変わらないというスタンスをとっているようだ。

    デイヴィッドやトラドルズの正義感や公正さは読んでいて大変気持ちがいい。最近の本や映画にはこういった若者は滅多にお目にかかれない。是非若いうち、出来れば高校生くらい迄に読んでほしいと思った。

  • 感想書くのが難しい、それぐらい好き。

  • 最高傑作

  • 長かった。最初の方が面白かったな。

  • それぞれのキャラクターの顛末が描かれる最終巻。
    悲しい出来事の連続だったコパフィールドにも、ようやく幸福が手に入る。牧歌的でイノセンスな文章で読むものを決して裏切らないハッピーエンドだ。
     わかっていても感動を呼ぶ。
     偶然すぎるキャラ同士の再会やある種、予定調和な展開を差し引いても感動は十分にあった。
     中でもエミリーとの別れのシーンは美しい

  • 物書きとして生計を立てられるようになったデイヴィッドは、ドーラと結婚して安定した生活を送っていた。しかし、そんな彼に打ち重なる不幸が訪れる。愛するドーラの死、訣別した友スティアフォースの遭難──傷心のうちに外国を彷徨う彼の心に浮かぶのは、幼き日々のアグニスとの至上の愛の想い出だった・・・。

    本編に登場した主要人物のその後などが描かれていて、デイヴィッドを含め最後は誰もがハッピー・エンドで終わっていたのを見て、ようやくこの長かった物語を、安心して読み終わることができた。
    たくさんの人との出会いと別れがあり、その中で人はまた強く、大きく成長していくことができる──そんな姿を、デイヴィッドが私たちに示してくれているように思えてならない。

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著者プロフィール

Charles Dickens 1812-70
イギリスの国民的作家。24歳のときに書いた最初の長編小説『ピクウィック・クラブ』が大成功を収め、一躍流行作家になる。月刊分冊または月刊誌・週刊誌への連載で15編の長編小説を執筆する傍ら、雑誌の経営・編集、慈善事業への参加、アマチュア演劇の上演、自作の公開朗読など多面的・精力的に活動した。代表作に『オリヴァー・トゥイスト』、『クリスマス・キャロル』、『デイヴィッド・コパフィールド』、『荒涼館』、『二都物語』、『大いなる遺産』など。

「2019年 『ドクター・マリゴールド 朗読小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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