- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102036129
感想・レビュー・書評
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大変面白かった
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上巻におなじ。
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上巻よりぐっとスピード感がまし、謎の解明も進み読むのを止められない。
上巻で挫折せず下巻をめざせ -
ジャンルとしてのSF小説はほとんど読んだことがないので、どう評価してよいのか分かりませんが、刑事小説、あるいはハードボイルドとしては普通の作品だと思います。背景となるユダヤ人社会についての知識がもっとあれば、楽しめたのかもしれません。
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SF、ハードボイルド、宗教問題まで、いろいろと盛りだくさん。会話も面白く、展開が早くてついて行けない処も、、、そして、ディアスポラの力。
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SF的なところと言えばパラレルワールドのアラスカシトカ区.チェスの天才でかつてはユダヤの救世主ではないかと言われていたヘロイン中毒者の殺人事件.ユダヤ系のランツマンはベルコと独自の捜査を続ける.ランツマンの上司で別れた元妻のビーナもはつらつとした良い味を出している.
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「今年のミステリベスト1を『ミレニアム』と争うこと間違いなし」という評に期待して読んだ。おまけにヒューゴー・ローカス・ネビュラのSF3賞受賞だというじゃないか。帯には「ハードボイルド」という惹句もある。はてさていったいどんな話なのか。
読み終わっての感想は、どこがSF?確かに歴史改変ものではあるけれど私の考えるSFではないよ。
ただ、あとがきを読むと、ユダヤ人という存在に関する思考実験として評価されているようだ。それは日本人にはわからんのじゃあないかな。
私としては主人公のダメ男ぶりとか、そうならざるを得なかったつらい出来事の引き受け方とか、一筋縄ではいかない登場人物達による丁々発止の言葉のやりとりとかがとてもおもしろかった。でも結末はちょっと??なんかすっきりしないんですけど。 -
上巻とはがらりと変わって、話が動き始める。
事件の謎を追い始めるランツマン。その動きのあちこちに上巻で語られた「ユダヤ」が絡んでくる。
苦痛ではあったけれど、それでもあれは必要だったのだと思う。
それでもすんなり理解できるわけではないけれど、馴染のない世界を進む手掛かりにはなってくれている。
架空の都市が舞台とはいえ、かなり心配になる展開にもなっていて…、ランツマンの暴走振りと相まってはらはらしてしまった。
純文学で、SFで、ハードボイルドで。なんとも不思議な味わいのある作品だった。 -
読了:2009/06/21
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どうしようもない行き場のなさ、様々な形でアイデンティティが揺れる登場人物たち、そして人々の口から語られる殺されたかつての救世主。
ディアスポラと世界の終わりを描いた傑作。