海底二万里(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
3.74
  • (59)
  • (104)
  • (83)
  • (14)
  • (6)
本棚登録 : 1765
感想 : 78
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102044025

作品紹介・あらすじ

ときは1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた!異形の"怪物"の目撃譚に人々はおののき噂した。白鯨か?伝説の怪異か?はたまた超自然現象か?議論が沸騰するなか、アロナクス教授はその正体を暴くため、使用人のコンセイユとともに高速フリゲート艦に乗り込む。それが、驚くべき旅の始まりになるとも知らずに-。少年から大人までをも魅了する海洋冒険ロマンの傑作、新訳。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 砕け散る大波の轟きに
    炸裂する雷鳴が交錯し

    うなる突風が水平線の
    あらゆる方角から吹き
    つける─

    私のベッドはいつしか
    嵐の洋上となり、

    眠るつもりで読書灯を
    落した闇のなかには、

    本にしがみつく子ども
    たちの姿が、

    息を止め瞳を輝かせて
    いる子どもたちの姿が
    浮かびあがりました。

    かつてノーチラス号に
    乗船した星の数ほどの
    子どもたちが、

    微睡みのなかに浮かび
    あがりました。

  • ジュール・ヴェルヌの本はロマンと神聖さを感じる。アロナックス教授が青年・コンセイユ、銛付き・ネッドと一緒に巨大深海魚を探す。船が何らかの巨大物体と接触し3人が海へ投げ出される。巨大物体は潜水艦(ノーチラス号)であり、ネモ船長に囚われの身となる。この潜水艦の技術は最強で、ネモ船長の監視下で海底旅行をする。挿入絵が理解を深め、さらにその神秘さとワクワクが増す。イカの大群、珊瑚群生などは圧巻。また、とある島に上陸し、土民との戦いがあり笑ってしまう。色んな感情を引き起こしながら、ネモ船長との旅、下巻が気になる。⑤

    多くの方々の感想、四畳半神話大系の主人公の愛読書?そうなんだ!

  • 上下巻の装丁の繋がりの登録順番を間違えて、再登録しました。いいね登録をいただいており、そちらも削除する事になり申し訳なく思います。
    なんか気になってしまって。

    1870年 SF海洋冒険小説。
    ディズニーシーの「海底2万マイル」のモチーフ。
    乗った事も行った事もないけれど。

    第一部
    1. 逃げる岩礁
    1866年世界中の海で、鯨の様な何かが目撃されて、多くの船が接触等で事故に遭う。
    2.賛否両論
    海洋研究者アロナクスが「海洋の神秘」という研究が認められてアメリカの調査船に乗り込む事になる。
    3.旦那様のお気に召すままに
    忠実で献身的な召使の若者コンセイユを伴い、エブラハムリンカーン号へ。
    4.ネッドランド
    フランス系カナダ人の鯨漁銛撃ち名人ネッドランドが、一角獣と思われている奇獣を撃つ為、同乗。
    5.行きあたりばったり
    他船の船長が、ネッドランドに鯨漁を依頼。きっちり仕留める。日本からアメリカあたりを航海。乗組員達に不満が積もる。
    6.全速力で
    遂に巨大生物と遭遇。全速力で追跡。最大火力で近づくも、衝撃で海へ投げ出される。
    7.新種のクジラ
    研究者とコンセイユ、ネッドランドは、海上で鯨の正体が、鉄板でできていると知る。
    8.動中の動
    三人は、鯨と思われていた潜水艦の中に誘導される。
    9.ネッドランドの怒り
    食事はでるが軟禁状態の三人。
    10.海の人間
    潜水艦の持ち主は、ネモ(無名)艦長。三人の生活は、保障するが、地上に戻すつもりは無い。
    11.ノーチラス号
    潜水艦はノーチラス号。艦内を案内され、素晴らしい部屋、名画、書物に感動。
    12.全ては電気で
    艦内はオール電化。
    13.いくつかの数字
    ノーチラス号の優秀さを具体的な数字で表現。
    14.黒い川
    黒潮の流れに乗り日本の近くを渡航。潜水艦の窓からの海底の驚愕。
    15.招待状
    ネモ艦長から、森で狩猟ののお誘い。陸に上がれると思いきや、海底の狩猟だった。
    16.海底平野を散歩する
    潜水服を着用して海底散歩。海底の森へ。
    17.海底の森へ
    ネモ艦長の所有する海底の森の水中動植物に圧倒。
    18.太平洋の海面下を4,000里
    太平洋の海底で出会う様々魚類。そして海底に沈むフロリダ号
    19.ヴァニコロ島
    海底に見る多くの難船。サンゴの墓に眠る。
    20.トレス海峡
    パプアニューギニアのサンゴ礁の海底を進む。ノーチラス号が座礁か。その間、ボートで島に上陸する三人。
    21.陸上での数日
    久しぶりの陸地。果物、パンの木、鳥と陸のご馳走に大喜び。
    22.ネモ艦長の電撃
    島の原地人から襲撃を受ける。電撃手摺で反撃。
    潮が満ちて、サンゴ礁から抜けトレス海峡を抜ける。
    23.病的な眠り
    再び海洋航海。再びの軟禁状態。夕食後、激しい睡魔に襲われる。
    24.サンゴの王国
    目覚めると乗組員の一人が瀕死の重傷。脳挫傷で助けられない。亡骸をサンゴの墓に埋葬。

    まだ潜水艦が実用化されていなかった時代に、詳細な海底の様子などに驚く。
    ネモ艦長の正体、この社会を拒絶した生活の意味するところは、下巻へ。

  • SFの名作だが、なんか自然現象や海の生物の事典を読んでいるようだった。でも出版時の19世紀後半では一般人には本を読むという習慣はなかったと思うので新鮮だったんだろうな。さて時間はかかりそうだが後半を読みましょう。

  • 2020年4月
    主人公のアロナクス教授は突然放り込まれた未知の世界にも好奇心旺盛で、読者もアロナクスの視点で語られるノーチラス号の凄さにワクワクさせられる。
    絶対に自分を褒めるコンセイユにわざわざ話を振って彼に賞賛されて満足するところが可愛らしい。(もちろんこれもアロナクスの一人称で語られる、笑)
    アロナクス教授がとても魅力的。

    新訳ということらしいが、文章もとても読みやすかった。

  • 序盤は、長い!!!!難しい!!と思って読んでたけど登場人物同士の会話が面白かったり、SF展開にドキドキしたりと読み進めていく度どんどん面白い展開になっていき、アニメを見ているような感覚で読めました。
    海の説明(?)についてや潜水艦の機能性などの説明が難しく書かれている部分があったけど解説を見ながら読み進めれば割と大丈夫でした。
    下巻も買って読んでみようと思います!

  • Switch版深世界と同時進行で読み進めてるので、深海の様子がすごく美しく想像できてめちゃくちゃ胸熱。同時に酸素のない海中での探索のドキドキ感もなんだかリアルに感じられる。
    死んだらサンゴの王国を抜けた海底に葬られる、なんてロマン…

  • 小学生の時に読んだぶりに久しぶりに読んだ。
    「ふしぎの海のナディア」の元となっただけあって、いろいろと通じるものがある。海洋生物学者になりたかった夢も同時に思い出した。学者になることは難しいが、今でも海洋生物が好きなことには変わりないなと感じ、好きをカタチにしていこうと思った。
    細かい描写があり、まるでその場でネモ船長に解説してもらっているかのようなリアル感がある。

  • これを原作にしたアニメ「ふしぎの海のナディア」はビデオテープが擦り切れるほどくり返し観ており、私の人生に大きな影響を与えた。
    しかし原作に興味はありつつも読むことなく30年以上が経過。

    今回、手に取ったきっかけは甥っ子の誕生日プレゼントに「海底二万マイル」の子供向け抄訳本を贈ったことだった。
    人にプレゼントしておきながら自分が読んだことがないのもどうかと思い、ついに購入。
    各社からさまざまな版が出ているが、評価が高かった新潮文庫版を選んだ。

    原因不明の海獣出現から、フリゲート艦に乗って海洋へ退治に出かけ、海へ投げ出され、最新潜水艦ノーチラス号に乗り込むまでの流れは冒険活劇として申し分ない。
    19世紀当時の一般人たちにとって海洋を冒険することは、現代人の感覚でいう宇宙旅行に相当するくらいの、未知なる冒険だったのだな〜と、思いを馳せた。

    そしてさすがはフランス小説というべきか、アロナクス教授、コンセイユ、ネッド・ランドの三人の会話はエスプリが効いていて小気味よい。
    どんなに緊迫した状況でも言い回しがいちいちオシャレで凝っているので、物語の先に緊張を強いられる凄惨なシーンを予期して身構えたりするようなことはなく、安心して読めるエンタメ小説でもある。

    またさまざまなレビューで言われているが、挿絵も現代風にアレンジしたものではなく、当時の挿絵がそのまま使われているのも良かった。

    ほかには原作のストーリーやキャラクターに「ふしぎの海のナディア」のそれを重ねて当てはめる楽しみがあった。
    ジャン・ロック・ラルティーグの科学への飽くなき好奇心は少年時代のアロナクス教授を想起させるし、肉は食べないものの、身体能力が抜群で我が強く血の気の多いナディアは女版ネッド・ランドと言えなくもない笑
    原作のネモ船長はずいぶん洒脱な会話のできるおじさんだったんだな…などといった、まるでスピンオフ作品と読み比べるような面白さがあった。

  • 森見さん作品にはよく?登場する本書。上巻までの感想。
    冒頭の、謎の海難事故の発生から、正体不明の相手を海に捜索する場面は、あらすじをどこかで目にしていたので、何となく予想はついたが、それでもわくわくする展開だった。
    ネモ船長と合流してからは、海中の珊瑚や、魚、哺乳類など、様々な生物の固有名詞がずらずら続く箇所もあり、ヴェルヌも大仰に描写しているのだろうが、やや読みくたびれることもあった。それにしても、海洋生物のみならず、科学や物理、哲学などの分野の学者名や、理論の詳細など、広範な知識をもとに、当時としては夢のような装置や技術にしっかり理論づけをして描いている。単なる絵空事というより、当時の現実から地続きの場所にある空想小説ということなのだと思う。
    また冒険小説としても面白いが、ネモ船長の謎めいた言動の意味を考えたり、地上の人間への激しい憎悪の背景にあるものは何か、など、下巻ではさらに物語の深度が増すのではと期待できる。

全78件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

Jules Verne, 1828 - 1905.
フランスの小説家。
『海底二万海里』『月世界旅行』『八十日間世界一周』
『神秘の島』『十五少年漂流記』など、
冒険小説、SF小説で知られ、SFの父とも呼ばれる。

「2016年 『名を捨てた家族』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジュール・ヴェルヌの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×