海底二万里(上) (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102044025

作品紹介・あらすじ

ときは1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた!異形の"怪物"の目撃譚に人々はおののき噂した。白鯨か?伝説の怪異か?はたまた超自然現象か?議論が沸騰するなか、アロナクス教授はその正体を暴くため、使用人のコンセイユとともに高速フリゲート艦に乗り込む。それが、驚くべき旅の始まりになるとも知らずに-。少年から大人までをも魅了する海洋冒険ロマンの傑作、新訳。

感想・レビュー・書評

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  • ジュール・ヴェルヌの本はロマンと神聖さを感じる。アロナックス教授が青年・コンセイユ、銛付き・ネッドと一緒に巨大深海魚を探す。船が何らかの巨大物体と接触し3人が海へ投げ出される。巨大物体は潜水艦(ノーチラス号)であり、ネモ船長に囚われの身となる。この潜水艦の技術は最強で、ネモ船長の監視下で海底旅行をする。挿入絵が理解を深め、さらにその神秘さとワクワクが増す。イカの大群、珊瑚群生などは圧巻。また、とある島に上陸し、土民との戦いがあり笑ってしまう。色んな感情を引き起こしながら、ネモ船長との旅、下巻が気になる。⑤

    多くの方々の感想、四畳半神話大系の主人公の愛読書?そうなんだ!

  • SFの名作だが、なんか自然現象や海の生物の事典を読んでいるようだった。でも出版時の19世紀後半では一般人には本を読むという習慣はなかったと思うので新鮮だったんだろうな。さて時間はかかりそうだが後半を読みましょう。

  • 2020年4月
    主人公のアロナクス教授は突然放り込まれた未知の世界にも好奇心旺盛で、読者もアロナクスの視点で語られるノーチラス号の凄さにワクワクさせられる。
    絶対に自分を褒めるコンセイユにわざわざ話を振って彼に賞賛されて満足するところが可愛らしい。(もちろんこれもアロナクスの一人称で語られる、笑)
    アロナクス教授がとても魅力的。

    新訳ということらしいが、文章もとても読みやすかった。

  • Switch版深世界と同時進行で読み進めてるので、深海の様子がすごく美しく想像できてめちゃくちゃ胸熱。同時に酸素のない海中での探索のドキドキ感もなんだかリアルに感じられる。
    死んだらサンゴの王国を抜けた海底に葬られる、なんてロマン…

  • 小学生の時に読んだぶりに久しぶりに読んだ。
    「ふしぎの海のナディア」の元となっただけあって、いろいろと通じるものがある。海洋生物学者になりたかった夢も同時に思い出した。学者になることは難しいが、今でも海洋生物が好きなことには変わりないなと感じ、好きをカタチにしていこうと思った。
    細かい描写があり、まるでその場でネモ船長に解説してもらっているかのようなリアル感がある。

  • 森見さん作品にはよく?登場する本書。上巻までの感想。
    冒頭の、謎の海難事故の発生から、正体不明の相手を海に捜索する場面は、あらすじをどこかで目にしていたので、何となく予想はついたが、それでもわくわくする展開だった。
    ネモ船長と合流してからは、海中の珊瑚や、魚、哺乳類など、様々な生物の固有名詞がずらずら続く箇所もあり、ヴェルヌも大仰に描写しているのだろうが、やや読みくたびれることもあった。それにしても、海洋生物のみならず、科学や物理、哲学などの分野の学者名や、理論の詳細など、広範な知識をもとに、当時としては夢のような装置や技術にしっかり理論づけをして描いている。単なる絵空事というより、当時の現実から地続きの場所にある空想小説ということなのだと思う。
    また冒険小説としても面白いが、ネモ船長の謎めいた言動の意味を考えたり、地上の人間への激しい憎悪の背景にあるものは何か、など、下巻ではさらに物語の深度が増すのではと期待できる。

  • 今やファンタジーとなってしまいましたが、面白い


    人間社会から縁を切っても、キリスト教は捨てないところが
    時代を感じさせます

  • 以前から気にはなっていて、新訳が出たので手に取ることに。とても良かった!本編と膨大な注釈を行ったり来たりしてサクサクは読めなかったけど、注釈についてさらに詳しく調べてみたり、世界地図を出してきて現在はこの地点とか調べるのは楽しい時間だった。船長は何者か気になり、下巻も積んで待機している。

  • 『海底二万里』
    ジュール・ヴェルヌ

     あのディズニーシーのアトラクションで有名な「海底二万マイル」の元ネタ。
     作品名ぐらいは聞いた事があるのではないだろうか。
     上・下巻を並べると、表紙にノーチラス号が表れる。とても素敵である。
     登場人物はアロナックス、コンセイユ、ネッド、ネモ船長。ほとんどこの面子で話は進む。
     海底、海中の冒険がほとんどだが、今読むと冒険という気がしない。それは科学の進歩が海底にも及んでいるからだろう。

    「電気!」とわたしは驚いて叫んだ。(p183)

    ★ノーチラス号の原動力の説明を受けたアロナックス。ノーチラス号は原子力潜水艦を連想させるとはよく聞く話。だが空気は一度浮上しなければ交換できない。

    「そいういう点では、近代人も古代からそんなに進んでいるとは言えません。蒸気の機械的エネルギーを発見するまでに何世紀もかかったんですから! いまから百年後に、第二のノーチラス号が生まれるかどうかも怪しいものです! 進歩は遅いものですからね、アロナクスさん」(p90)

    ★ 刊行が1870年、もう144年経っている。が、先にも述べた様に原子力潜水艦を始め科学は著しく進歩している。昨晩はSTAP細胞という万能細胞が発表された。

  • ネモ船長とノーチラス号に乗って海底旅行に行く冒険譚。少しレビューや裏表紙を読んでしまった後に読み始めたので、いつ、ネモ船長やノーチラス号が出て来るのか、ワクワクしながら読めた。主人公がネモ船長ではなく、アロナクス教授であることにびっくりした。
     アロナクス教授たちが退治しようとしていた怪物がノーチラス号であった。そして、それを退治できなかったがゆえに、ノーチラス号に搭乗することになってしまったアロナクス教授一向。設定が面白かった。そして、ノーチラス号から離れること以外は、すべて自由であるという、一種の捕囚生活が始まった。

     ネモ船長と行く海底の旅は、とても楽しそうだった。沈没船のお金を取りに行ったり、南極に行ってみたり、サンゴの林を散歩してみたり、と楽しそうであった。

     ただ、外界との接触を全く禁じられた中での生活というのは、必ずしもアロナクス教授のように楽しいものではなく、カナダ人のハンターのような心情で行われるものなのだろう。正体や目的も不明の人物の元で生活することの怖さを同時に描いているように思った。


     また、最後まで引っ張っていたネモ船長の復讐の動機や目的がはっきりと描かれていないことがとっても残念だった。

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著者プロフィール

1828年、フランス北西部の都市ナントに生まれる。二十歳でパリ上京後、代訴人だった父の跡を継ぐことを拒否し、オペレッタの台本やシャンソンを執筆する。1862年、出版者ピエール=ジュール・エッツェルと出会い、その示唆を得て書いた『気球に乗って五週間』で小説家デビューを果たす。以後、地理学をベースにした冒険小説を次々に発表。作者が1905年に没するまでに六十篇を超えたそれらの小説は、いずれもエッツェル社から刊行され、1866年以降、その挿絵版が〈驚異の旅〉という総タイトルの下にシリーズ化された。代表作は、『地球の中心への旅』『海底二万里』『八十日間世界一周』『神秘の島』『ミシェル・ストロゴフ』等。多くの科学者や探検家が子供の頃に読んで強い影響を受けただけではなく、コナン・ドイル以降のジャンル小説の書き手はもちろん、レーモン・ルーセル、ミシェル・ビュトール、ジュリアン・グラック、ジョルジュ・ペレック、ル・クレジオ等々、ヴェルヌとの文学的血縁関係を自認する作家は少なくない。

「2021年 『ハテラス船長の航海と冒険』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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