- Amazon.co.jp ・本 (471ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102044025
作品紹介・あらすじ
ときは1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた!異形の"怪物"の目撃譚に人々はおののき噂した。白鯨か?伝説の怪異か?はたまた超自然現象か?議論が沸騰するなか、アロナクス教授はその正体を暴くため、使用人のコンセイユとともに高速フリゲート艦に乗り込む。それが、驚くべき旅の始まりになるとも知らずに-。少年から大人までをも魅了する海洋冒険ロマンの傑作、新訳。
感想・レビュー・書評
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SFの名作だが、なんか自然現象や海の生物の事典を読んでいるようだった。でも出版時の19世紀後半では一般人には本を読むという習慣はなかったと思うので新鮮だったんだろうな。さて時間はかかりそうだが後半を読みましょう。
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2020年4月
主人公のアロナクス教授は突然放り込まれた未知の世界にも好奇心旺盛で、読者もアロナクスの視点で語られるノーチラス号の凄さにワクワクさせられる。
絶対に自分を褒めるコンセイユにわざわざ話を振って彼に賞賛されて満足するところが可愛らしい。(もちろんこれもアロナクスの一人称で語られる、笑)
アロナクス教授がとても魅力的。
新訳ということらしいが、文章もとても読みやすかった。 -
Switch版深世界と同時進行で読み進めてるので、深海の様子がすごく美しく想像できてめちゃくちゃ胸熱。同時に酸素のない海中での探索のドキドキ感もなんだかリアルに感じられる。
死んだらサンゴの王国を抜けた海底に葬られる、なんてロマン… -
小学生の時に読んだぶりに久しぶりに読んだ。
「ふしぎの海のナディア」の元となっただけあって、いろいろと通じるものがある。海洋生物学者になりたかった夢も同時に思い出した。学者になることは難しいが、今でも海洋生物が好きなことには変わりないなと感じ、好きをカタチにしていこうと思った。
細かい描写があり、まるでその場でネモ船長に解説してもらっているかのようなリアル感がある。 -
森見さん作品にはよく?登場する本書。上巻までの感想。
冒頭の、謎の海難事故の発生から、正体不明の相手を海に捜索する場面は、あらすじをどこかで目にしていたので、何となく予想はついたが、それでもわくわくする展開だった。
ネモ船長と合流してからは、海中の珊瑚や、魚、哺乳類など、様々な生物の固有名詞がずらずら続く箇所もあり、ヴェルヌも大仰に描写しているのだろうが、やや読みくたびれることもあった。それにしても、海洋生物のみならず、科学や物理、哲学などの分野の学者名や、理論の詳細など、広範な知識をもとに、当時としては夢のような装置や技術にしっかり理論づけをして描いている。単なる絵空事というより、当時の現実から地続きの場所にある空想小説ということなのだと思う。
また冒険小説としても面白いが、ネモ船長の謎めいた言動の意味を考えたり、地上の人間への激しい憎悪の背景にあるものは何か、など、下巻ではさらに物語の深度が増すのではと期待できる。 -
今やファンタジーとなってしまいましたが、面白い
人間社会から縁を切っても、キリスト教は捨てないところが
時代を感じさせます -
以前から気にはなっていて、新訳が出たので手に取ることに。とても良かった!本編と膨大な注釈を行ったり来たりしてサクサクは読めなかったけど、注釈についてさらに詳しく調べてみたり、世界地図を出してきて現在はこの地点とか調べるのは楽しい時間だった。船長は何者か気になり、下巻も積んで待機している。
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『海底二万里』
ジュール・ヴェルヌ
あのディズニーシーのアトラクションで有名な「海底二万マイル」の元ネタ。
作品名ぐらいは聞いた事があるのではないだろうか。
上・下巻を並べると、表紙にノーチラス号が表れる。とても素敵である。
登場人物はアロナックス、コンセイユ、ネッド、ネモ船長。ほとんどこの面子で話は進む。
海底、海中の冒険がほとんどだが、今読むと冒険という気がしない。それは科学の進歩が海底にも及んでいるからだろう。
「電気!」とわたしは驚いて叫んだ。(p183)
★ノーチラス号の原動力の説明を受けたアロナックス。ノーチラス号は原子力潜水艦を連想させるとはよく聞く話。だが空気は一度浮上しなければ交換できない。
「そいういう点では、近代人も古代からそんなに進んでいるとは言えません。蒸気の機械的エネルギーを発見するまでに何世紀もかかったんですから! いまから百年後に、第二のノーチラス号が生まれるかどうかも怪しいものです! 進歩は遅いものですからね、アロナクスさん」(p90)
★ 刊行が1870年、もう144年経っている。が、先にも述べた様に原子力潜水艦を始め科学は著しく進歩している。昨晩はSTAP細胞という万能細胞が発表された。
著者プロフィール
ジュール・ヴェルヌの作品






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