マンスフィールド短編集 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102048016

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  • ひたすらに弱者の視点から人生を見つめている話。

    ささいではあるが、人生に嫌気が指す原因。今までの自分の人生にはなかったその要素に気づいたときに、人生に改めて出会う。

    人生に潔癖さを暗に求めている点でサリンジャーっぽくもある、と感じた。


    ただし本作の主題は似通っていて単調。
    最初の3編読めば、大体後の話は想像がつく。

  • 「しまった、また既に読んでる本を借りてしまった」と思ったが、一応はダブってはいなかった。ハードカバーで「傑作短編集(不機嫌な果実)」というのを読んでいて、それとの違いに全く気づかないという。どちらも極端に短い短編で、なんつーかな、病は気からじゃないけど、一日へとへとになるまで働いたり、絶対向こうが間違っているのに、「申し訳ありませんでした」とか尊厳あげてやるアピールなどをして神経すり減らして生きていると、この人を絶賛しているヴァージニア・ウルフも含め、「私は繊細です表明」を高らかにされたところで、どさーっと疲れが来るというか。多分こういうのは田舎の閉鎖的な土地に住む箱入り娘にしか共感されないと思う。

  • 「園遊会」「若い娘」が飛びぬけてよかった。
    のどかな上流階級の家族をそのままに、のどかすぎるほどのどかに描くと強烈な皮肉になるんだなあ。すごく困難な作品(創るのが)に思えた。

  • 自然主義ってやつでしょうか。田山花袋のときもそうだったけど、私は苦手。
    読みたいという意志が湧いてこない。…で?みたいな。
    たしかに、少女の心理描写とか、夫婦の繊細な関係性とか、そういうところの描写は素晴らしかったです。わかりやすかったし。
    きれいといえば,きれいな文章。でも心に残るものはあんまりない。

    味わうためには何度か読み返さないといけないかもしれません。

  • 詩情ある文体が美しい
    女性に対して皮肉っぽく淡々と描くところは、女性作家ならではなのか

  • 淡々とした筆致で人生の深淵をのぞかせてくれる本。

  • 先に原文で読んで、そのあと翻訳版読みました。ちょっと訳すると雰囲気変わりすぎちゃいますね。『園遊会』の少女の純粋さが印象に残ります。

  • 「園遊会」<『はみだしっ子』文庫版第3巻「線路の夜」

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