- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102055014
感想・レビュー・書評
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紙の上に 絵はなくて
頭の中に 絵が浮かぶ
だから 確かに
『絵のない絵本』なんだなあ
と 思います -
デンマーク出身の作家、アンデルセン(Hans Christian Andersen 1805-1875)による童話作品。
町のせまい小路に住む、一人の貧しい絵描きの若者が、毎晩、窓辺から光を照らす月が語る、世界中で見てきた出来事を書きとめていく、という形で、第一夜から第三十三夜まで、物語が紡がれます。
各話に、「タイトル」はないのですが、付箋を付けている頁をめくると、
「第五夜」
ルーブル宮殿に入ってくる、一人の貧しいお婆さん。お婆さんの探しているのは、りっぱなビロ-ドの垂れ下がった、フランス王の玉座でした。
かつて、一人の貧しい男の子がおり、揺りかごの中にいた頃、「この子は、フランス国王の玉座の上で……」という予言がなされていたことを、月は語ります。お婆さんは、その子に、新しい時代の「ナポレオン」の姿を夢見ていたのでした。やがて、民衆が王に対して立ち上がる「7月革命」が起き、玉座の間で、お婆さんが本当に探していたのは……。
「第十六夜」
月の語る、「プルチネッラ」(イタリア即興劇の道化役)と、「コロンビーナ」(同、女性主人公役)との会話。いつも「コロンビーナ」を笑わせる「プルチネッラ」ですが、ある理由から「コロンビーナ」は、「アルレッキーノ」(同、道化役)と結婚するのですが、それもつかの間の事でした。「プルチネッラ」が、いつもの二倍も「コロンビーナ」と「アルレッキーノ」、観客の為に楽しい演技をしたあとで、一人町を出て向かった先は……。
「第二十八夜」
空を渡って行く群れから取り残された、一羽の「白鳥」の物語。
ストーリーもですが、描写のあまりの美しさに、感嘆します。
この短い一篇、まるで、一枚の絵画のようです。
恐らく、この作品は、一生の間、旅から旅を続けた作者自身が、月と青年画家との語らいという形を通して、見聞きし体験し、心に描いたものを、見事な文章で表現したものではないかと思われます。まさに、「絵のない絵本」であり、美しい文章表現による「絵」の童話です。
月の光が照らし出す、三十三夜の物語。 -
以前途中まで読んだのをかなり長いこと放ってあって、近頃数日かけてちょこちょこ読み、きのう読了。表紙が画像と違うのだけど、いまはこれなのかな。
おはなしによって雰囲気というか、語り口というかがけっこう違うので、好きなのとあんまりなのとがいろいろ混ざった感じだった。舞台の出てくるおはなしは、けっこう好き。
分量としてはすぐ読めるくらいに短いけれど、少しずつ読む方が味わえそう。 -
今日見上げた月は大きくまあるくて,風に吹き飛ばされていく雲越しに,澄んだ光を放っていて,やはりこの本をどうしても読みたくなった。
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2012年7月27日に購入,読了.この本は何回か購入した.
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つかめない話がほとんどだったけど、読めなくはなかった。いろんなところに旅行して感じたことを書いてるのかなぁと思った。
女の子がめんどりをいじめてたけど、父さんに怒られて次の日にめんどりにあやまる話がよかった。
月がわたしに語りかける設定が良い。 -
装丁はこれじゃないんだけど新潮文庫から出てるのを読了
何がおもしろいのかわからない
教科書読んでるみたい
オチは?って思ってしまう
読もうと思ってる本がイッパイあるので
当分読み返すことはないと思うけど
ものすごーく寛大な心持ちのときに
風景を想像しつつ読めばおもしろいのかも・・・
いややっぱりおもしろくないと思う
想像力が乏しいだけかもしんないけど
ちっとも絵が想像できなかった
絵のない絵本というより
絵があってほしかった・・・絵本でした -
残念ながら、自分にはイマイチこの本の良さがわからなかった。
途中までしか読んでないけど、とりあえず本棚に戻す。 -
こういう本のたのしみ方がよく分からないので読むのに時間がかかる。しんど。
やっぱり童話向いてないね