- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102055038
作品紹介・あらすじ
時を超えて、今なお世界中の親と子に親しまれているアンデルセン童話。この巻には、チューリップそっくりの花から生まれたかわいい女の子が、花の精の王子さまと結ばれるまでをユーモラスに描いた表題作をはじめ、『火うち箱』『小クラウスと大クラウス』『豆つぶの上に寝たお姫さま』『一つの莢から出た五人兄弟』『赤い靴』『氷姫』など、自由な精神と生へのきびしい見方をのぞかせる15編を収める。
感想・レビュー・書評
-
著名な「おやゆび姫」他短編童話が並ぶ中で「氷姫」が異色。中編で長く、童話というより寧ろ青年、成人向けの陰鬱な雰囲気が漂う。2020.12.19
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アンデルセン童話集2巻。1988版なので表紙は違う。
おやゆび姫、赤い靴、白鳥の湖(野のハクチョウ)など収録。
ボーモン夫人が子どもへ教え諭す童話なら、アンデルセンの童話は、子どもの感情にじかに語りかける童話だと思う。怖いものはとびっきり怖く、哀しいときは文字を飛び出して涙がきそうなほど哀しく、意地悪なものはその態度を崩すことなく意地悪さを貫き、喜びは魂を以て喜びで満たし。お話を聞く子ども、みんなが、それぞれの感情を自分の持つ心で膨らませられるような。きっと語る大人も、その感情にどっぷりつかって語らなければ、きっと子どもは退屈してしまうだろう。街角で、手品師さんが、手を変え品を変え、種も仕掛けもないところからいろいろ取り出して見せるような…。派手さや大きな心の揺さぶりはないのに、なぜだか目を離せなくて、見入ってしまう。
アンデルセンのお話を読んでいていつも驚かされるのは、そのまなざしのあたたかさ。金子みすゞが雑草にも美しさを見出すように、彼もまた、雪のひとつぶや、枯れてしまった植木にさえも、やさしい、慈しみのまなざしを向けることができる。
彼の目に映る世界のように、すべてのひとが世界をみれたなら、きっと、世界はもっと優しくて愛にあふれるのだと思う。童話にも、ことばの力はこんなにも宿っているのだから。 -
資料番号:010693265
請求記号:949.7ア -
自然の描写が美しい アンデルセンの童話でございます
翻訳された日本語なので、
すらすら流し読みはしにくく、ゆっくりゆっくり、戻ったりしつつ読まないと
内容が把握しにくいですが、
慣れた方なら大丈夫だと思います。
おやゆび姫 火うち箱 などが入っています。
火うち箱の…ぎょろぎょろおめめのわんちゃんが飼いたいです。