おやゆび姫: アンデルセン童話集〈2〉 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.83
  • (13)
  • (4)
  • (17)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 145
感想 : 6
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102055038

作品紹介・あらすじ

時を超えて、今なお世界中の親と子に親しまれているアンデルセン童話。この巻には、チューリップそっくりの花から生まれたかわいい女の子が、花の精の王子さまと結ばれるまでをユーモラスに描いた表題作をはじめ、『火うち箱』『小クラウスと大クラウス』『豆つぶの上に寝たお姫さま』『一つの莢から出た五人兄弟』『赤い靴』『氷姫』など、自由な精神と生へのきびしい見方をのぞかせる15編を収める。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著名な「おやゆび姫」他短編童話が並ぶ中で「氷姫」が異色。中編で長く、童話というより寧ろ青年、成人向けの陰鬱な雰囲気が漂う。2020.12.19

  • アンデルセン童話集2巻。1988版なので表紙は違う。
    おやゆび姫、赤い靴、白鳥の湖(野のハクチョウ)など収録。
    ボーモン夫人が子どもへ教え諭す童話なら、アンデルセンの童話は、子どもの感情にじかに語りかける童話だと思う。怖いものはとびっきり怖く、哀しいときは文字を飛び出して涙がきそうなほど哀しく、意地悪なものはその態度を崩すことなく意地悪さを貫き、喜びは魂を以て喜びで満たし。お話を聞く子ども、みんなが、それぞれの感情を自分の持つ心で膨らませられるような。きっと語る大人も、その感情にどっぷりつかって語らなければ、きっと子どもは退屈してしまうだろう。街角で、手品師さんが、手を変え品を変え、種も仕掛けもないところからいろいろ取り出して見せるような…。派手さや大きな心の揺さぶりはないのに、なぜだか目を離せなくて、見入ってしまう。
    アンデルセンのお話を読んでいていつも驚かされるのは、そのまなざしのあたたかさ。金子みすゞが雑草にも美しさを見出すように、彼もまた、雪のひとつぶや、枯れてしまった植木にさえも、やさしい、慈しみのまなざしを向けることができる。
    彼の目に映る世界のように、すべてのひとが世界をみれたなら、きっと、世界はもっと優しくて愛にあふれるのだと思う。童話にも、ことばの力はこんなにも宿っているのだから。

  • 資料番号:010693265
    請求記号:949.7ア

  • 自然の描写が美しい アンデルセンの童話でございます

    翻訳された日本語なので、
    すらすら流し読みはしにくく、ゆっくりゆっくり、戻ったりしつつ読まないと
    内容が把握しにくいですが、
    慣れた方なら大丈夫だと思います。

    おやゆび姫 火うち箱 などが入っています。

    火うち箱の…ぎょろぎょろおめめのわんちゃんが飼いたいです。

全6件中 1 - 6件を表示

著者プロフィール

デンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン(Hans Christian Andersen、1805年~1875年)。

「2022年 『即興詩人 初出影印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

アンデルセンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×