フラニーとズーイ (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102057049

感想・レビュー・書評

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  • エゴが多いが傑作文学。この本のセリフの数々の質が非常に高い。宗教のあり方、一般社会における平凡な日常への皮肉、自分自身に自信を持つのが一番の本質であり、今作のテーマだと感じた。。

  • 後半の場面展開、クライマックスの爽快感はかなり映画的だと思った。その隣人こそが一観客であり、神であり大切にすべき、その人なのだと。いつか自分がフラニーでなくなる時が来るのかしらん。

  • エゴだらけの世界に嫌気が差したフラニーの葛藤が主題となるが、兄のズーイも同じ種類の悩みを抱えており、口調は強くも愛ある語りかけによって彼女の荒れた心を救い出す。ナイーブな心を持つグラス家の兄弟たちが登場する他の作品も気になる。いつか読みたい。

  • 初めてこの本を手に取ったのは高校生の時だった。恥ずかしい話、宗教的な素養がほぼ皆無なので、この本を100パーセント楽しめていたのかと言われればNOだと思うし、今もそうだと思う。けれど、そんなこと気にならないぐらい一気に読んでしまった。その理由は、圧倒的な文体の魅力に尽きる、と思う。
    そして、本作のフラニーの思考、言動は、どこか同作家の『ライ麦畑でつかまえて』のホールデン・コールフィールドを思わせるものがあり、厭世的で神経質な彼に自分を重ねていた僕は、自然にフラニーにも自分を重ねており、まるでゾーイと対話してるような錯覚に陥った。
    畢竟、他人の愛を感じ取って、愛を持って他人に接して生きよ、ということだろうか。
    難しいだろうし、よく理解できてないかも知れないけれど、太ったおばさんのために頑張って生きてみるよ。

  • 言い合いのパワーが凄まじい、たたみかけるような文章、追い込んでいくスピード。
    そして最後にそれがふわっとしたところに着地する。そこでやっと解放された感じがして、フラニーも読者も安心する…

    昔見たグザヴィエドランの映画「たかが世界の終わり」に少し似ている気がした。

  • まさにフラニーのような状態になっているところで読んだので途中まではとても共感したが、最後にズーイが電話をかける場面でのフラニーの心境が今の私にはまだ腑に落ちない。何年後かにもう一度読みたい。

  • 最高の口喧嘩

  • めちゃ面白かった。当たり散らし具合と裏腹な整然さとが。そこまで全方位に論理を振り回している分、最後の「太ったおばさんのために靴を磨くんだよ」っていう言葉の教訓としての強さがすごい。

  • 太ったおばさんってなんだろうって考えてた。
    ある誕生日に女の子から手紙をもらったんだけど、僕にとっても太ったおばさんってこの子なんだって思った。君のために靴を磨こうと思う。

  • ズーイ最高だな!!!!!!

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