復活(下) (新潮文庫)

著者 :
制作 : 木村 浩 
  • 新潮社
3.67
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本棚登録 : 421
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102060193

感想・レビュー・書評

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  • 社会批評が若干前に出過ぎな印象と、それにともなってカチューシャのドラマが薄くなってしまった印象もあるんだけど、カチューシャを救うことから始まったネフリュードフの視点や感情がロシアの社会全体に向かっていくのは迫力があったなー

  • 疲れたー。ぶあついが全体としては最後がダメだ。意外にもまるくおさめたった的な感じはトルストイにもあったらしい…個人的にはトルストイ最低の作品。遊びがない。

  • 結論がキリスト教に丸投げになってしまっており非常に残念でしたが、テーマ、心理描写などは大変面白かったです。
    堕落しきった男が、自分の犯した罪のために堕落した女と再会することで、かつては信じていた善の原理に立ち返る(=復活する)…という、まあありきたりな道徳劇といえばそうなのですが、なかなかどうして、主人公であるネフリュードフの復活に対する周囲からの冷たい反応や、これまでの安楽な生活への様々な誘惑など、復活に至るまでの苦しい心理描写が真に迫っており、『現実に魂の復活なんてありえないのではないか?』と思わされるほどにそれが困難である部分にトルストイ自身の血が通った想いが感じられ、こういった物語にありがちな薄っぺらさ、白々しいわざとらしさがなくとても興味深く読めました。
    個人的には『戦争と平和』の方が好きですが、同テーマの物語群から考えると抜きん出て面白いと思います。

  • 名作

  • 現在の日本が、太平洋戦争前の状況に似ている、という人が沢山いる。戦争をしたい連中が権力を握っている!
    それ以外にも、帝政ロシア末期の状況にも似ていないだろうか?
    例えば以下のような記述は恐ろしいくらい、今の日本に似ている。

    p.37
    「でも、人がほかの人といっしょに福音書を読んだからといって、その人を流刑に処すことのできるような法律がほんとに存在しているんですか?」
    「いや、あまり遠くないところへ流刑にできますし、徒刑にだってできるんです。もし福音書を読んで、それを他人にむかって上から命じられているのとは違ったふうに説明した、つまり、教会の解釈をあえて批判したということが立証されさえすればですね。公衆の前で正教の教義を誹謗すれば、第一九六条によって移住流刑ですよ」
    「そんなばかなことが」
    「本当ですよ」

    p.279
    もし弱ってあえいでいる人間を見つけたら、隊列の中から連れ出して、日陰で休ませ、水をやったことだろう。そして万一、不幸な事態が起こったら、同情したにちがいない。ところが、連中はそれをしなかったばかりか、他人がそうするのまで邪魔をしたのだ。これはつまり連中が目の前に人間と人間に対する義務を見ないで、ただ勤務とそれが要求するもののみを見ているからだ。そのようなものを人間関係の要求よりも上に置いているからだ。それがすべての原因なのだ。

  • なんとか年内に読み終えることができた。思ってたのとは違うエンディングだったな。当時の社会情勢や不条理がよく伝わってくる作品だった。結局は地位とかお金とか…なのかな。『復活』というタイトルが素晴らしいね。2011/639

  • 4102060197 375p 1992・9・5 21刷

  • カチューシャとのロマンスは物語の装飾に過ぎない。人間として何が正しいかをここまでストレートに説いておきながら、一遍の小説としても十分愉しませてもらった。

  • 権力とか、暴力とか、今の時代にも存在する。
    大して変わってないな。

    初めてのロシア文学。読みにくい。。。
    ロシア人の名前が覚えにくいのと、
    同じ人がいろんな名前で呼ばれてて、いちいち「どなた?」ってなる。
    気にせず読んでたら話は分かったけど。
    何冊か読んだら違うのかな。

  • 刑務所の囚人がいかに非人間的な環境におかれているか、囚人達をそのような状態に追い込んで平気でいる、さらに善を為しているとまで考えている司法の人間の糾弾。全編ただそれだけが延々とつづく。長い。つまらない。

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著者プロフィール

一八二八年生まれ。一九一〇年没。一九世紀ロシア文学を代表する作家。「戦争と平和」「アンナ=カレーニナ」等の長編小説を発表。道徳的人道主義を説き、日本文学にも武者小路実らを通して多大な影響を与える。

「2004年 『新版 人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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