復活(下) (新潮文庫)

著者 :
制作 : 木村 浩 
  • 新潮社
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本棚登録 : 424
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102060193

感想・レビュー・書評

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  • シベリアへの長い道のりを、ネフリュードフはひたすらカチューシャを追って進む。彼の奔走は効を奏し、判決取り消しの特赦が下りるが、カチューシャは囚人隊で知り合った政治犯シモンソンと共にさらに遠い旅を続ける決意を固めていた──。

    本編のクライマックスで描かれるカチューシャの痛ましいまでの決意、そして全編を通して描かれるネフリュードフの人生観そのものの更生──それはまさに、「復活」と呼ぶにふさわしい、一人の人間の成長と革命の姿であろう。
    権力やカネに取り憑かれた人間の愚かさと恐ろしさに憤慨し、彼らの力に虐げられ苦しめられながらも、「人間」として強く生き抜こうとする民衆たちの姿に感動した。

  • 時代背景的に仕方ないとはいえ…。所詮はやんごとなき人々から見た…傍観者的視線を拭い去ることが出来ない…という印象でした。

  • ラブロマンスとしての側面はごく一部で、19世紀ロシアの非合理性・封建制の告発の厚みの方が強い印象を残す。それと戦う手立てがキリスト教の教えと非近代主義というのはいささか違和感があるが。

  • 嘘みたいな禁欲志向。懺悔もしくは贖罪のために書いたのだろうか。

  • トルストイの中で一番好きな作品です。トルストイ始める方はぜひ!

  • 青年貴族ネフリュードフと薄幸の少女カチューシャの数奇な運命の中に人間精神の復活を描き出し、当時の社会を痛烈に批判した大作。

  • 物語とは別に、社会に対する批判をする筆者のコメントが所々に現れるので、一種の思想書とも言える。
    刑務所の様子や農村の様子を描くことで、社会・政府・司法の堕落を批判しており、こうした社会への不満がロシア革命への原動力になったのかと読み進めていた。しかし、宗教(キリスト教)については当時の教会に対する批判はあるものの、原点である聖書に返り、精神の安定を訴えており、唯物論とは逆の見解であった。

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著者プロフィール

一八二八年生まれ。一九一〇年没。一九世紀ロシア文学を代表する作家。「戦争と平和」「アンナ=カレーニナ」等の長編小説を発表。道徳的人道主義を説き、日本文学にも武者小路実らを通して多大な影響を与える。

「2004年 『新版 人生論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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