チェーホフ・ユモレスカ―傑作短編集〈1〉 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102065068

作品紹介・あらすじ

結婚式の夜、苦悩の果てに男が過去を打ち明けたときの新婦の反応は。上演中なのに大声で俳優を罵る、劇場勤めの老人の運命は-。あっと驚く皮肉な結末に導かれる愛すべき登場人物たちは、100年以上を経た今も生きている!1000編もの作品を残したロシア最高の短編作家チェーホフ。ユーモアたっぷり、洒脱で鮮やかなショートショート傑作集、本邦初訳を含め、すべて新訳の65編。

感想・レビュー・書評

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  • 若きチェーホフ、雑誌、新聞に短編や雑文を書きまくって
    モスクワ大学医学部学費や家計をささえた
    その数は7年間で400編!
    数で言うなら日本の星新一さんのほうが多いのではとは思うが

    生活がかかっているアルバイト、それで文学修行してしまったのだという
    後世に残る名戯曲を成功させたというのだから、何がきっかけになるか
    医者にもなったし、いい人生と思いきや
    無理が祟ったのか、44歳という若さで亡くなってしまったのが
    惜しいし、哀しいけど

    さてさて
    洒落てるお話、ユーモア小話、皮肉な話、ゾッとする結末、クスッとする1編
    この文庫本にも65編も収録してある
    10年前に読んでいるのだけど、初めて読むみたいなのに
    またまた、読むそばから忘れるのよね
    それでいいんでしょ

  • チェーホフは19世紀後半の帝政ロシアの作家
    16歳の時に家が破産、医学部入学とともに生計のため7年間で400篇以上の短篇を書き上げ、新聞・雑誌に掲載された。

    19世紀の庶民の生活が透けて見えるほど赤裸々なことを、冷ややかな笑いを好む新聞・雑誌の読者のために、ストレートな小噺で描く(新聞の四コマ漫画みたいかな)。

    それは、同じロシアの文豪たちが描く大河ドラマではなく、深夜に15~30分ぐらいで放映される連作短編ドラマ的、あるいはウッチャンのNHK「LIFE!」的。

    イワン・イワーノヴィッチ・イワノーフ
    マクシム・クジミーチ・サリュートフ、
    …長く特徴のあるロシア人の名前すら小噺のネタに感じる。

    次々に繰り出される人々の喜怒哀楽が、車窓から見た町の風景のようにうつろう。

    この作品群でチェーホフは滑稽で悲しい人間劇を会得し、やがて『桜の園』『三人姉妹』『ワーニャ伯父さん』など戯曲名作を生み出していく。

    ロシアは深い!

  • ユーモア小説だった。まだ代表作を生む前のチェーホフの作品群でユーモアという面でおおいに楽しんだが、読み切るまでにはなかなか根気が要った。ロシア小説らしい名前の覚えづらさしかり。
    小説っぽくない形式の話がいくつかあり、それらが面白かった。(『小説の中で一番たくさん出くわすものは』『簡約人体解剖学』『統計』など)
    小説だと『復讐』がよかった。65篇。

  • いやー、ほんとチェーホフ面白いなー!
    身構えておかないと、こっちもざっくりやられるけども。
    ほんの数ページでこの切れ味。この重み。
    思わず笑ってしまったり、しみじみ共感したり、たくさんの生を味わえる短編集だった。

  • 2008-07-00

  • わるいひとだなー!
    ちょっとかわいそうになるような話がすきだった

  • 実はチェーホフはこういう初期の短編が1番好きだったりする。

  • チェーホフの短篇集である。

  • 読み終えるまでわりと苦痛だったのだが、何とか飲み込んでみると面白かった。
    しかしロシアのことを知ってないと本当には楽しめないのかな、と少し思う。

  • ロシアの短編集。

    ほぼ面白くないと思ったけどどうなんでしょ
    文化の違うロシアの、しかもかなり昔が舞台なんだから当然ですかね。
    ロシア文学を歴史的に知りたいのではない限り読まなくていいですよ

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著者プロフィール

一八六〇年、ロシア生まれ。モスクワ大学医学部を卒業し医師となる。一九〇四年、療養中のドイツで死去するまで、四四年の短い生涯に、数多くの名作を残す。若い頃、ユーモア短篇「ユモレスカ」を多く手がけた。代表作に、戯曲『かもめ』、『三人姉妹』、『ワーニャ伯父さん』、『桜の園』、小説『退屈な話』『六号病棟』『かわいい女』『犬を連れた奥さん』、ノンフィクション『サハリン島』など。

「2022年 『狩場の悲劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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