にんじん (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 195
レビュー : 18
  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102067024

作品紹介・あらすじ

にんじん。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませるたりする……。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。

感想・レビュー・書評

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  • #読了 2020.6.11

    小学4年生以来の再読。
    やっぱりなぜこれが児童文学の名作なのか考えてしまう。何かとハラスメントとうるさい昨今だけど、それ抜きにしてもこれは精神的虐待だよね?これを児童に読ませる?闇が深すぎない?(--;)でも、それを受けてるにんじん本人は悲しすぎるほど、その事象を理解しようとしていて、その影響か一部では鋭い感受性と深い価値観が身につき、一方で歪んだ思考力が養われつつある気がした。

    大人になった今「これは虐待では?」と思えるのは、いろんな経験や考え方が身について、自分の中の正義と一般論を理解しているという自信があるからで、まだ世界の狭い子供には、親の行動を肯定しようとする心理があるのかもしれない。そこから人格が形成される。いわゆる幼少期の家庭環境ってやつだ。だから、これを児童文学として、児童がこれを読んでどう思うかでその子がいま置かれている家庭環境を垣間見ることができるのかもしれない。

    小学4年生当時、母親が読書感想文の本にすすめてくれたんだけど、そのときの母親の心理も気になる。そして私は当時どんな感想文を書いたのだろう。

    ◆内容(BOOK データベースより)
    にんじん―。髪の毛が赤くてそばかすだらけのルピック家の三番目の男の子はみんなからそう呼ばれている。あだなをつけたのはお母さんだ。お母さんは、にんじんに夜の暗闇のなかをにわとり小屋の扉を閉めに行かせたり、おもらししたおしっこを朝食のスープに混ぜて飲ませたりする…。だが、にんじんは母親のいじわるにも負けずに成長してゆく。生命力あふれる自伝的小説の傑作。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“コンクラーベ”で登場。
    http://harajukubookcafe.com/archives/539

    下北沢B&B 黒川安莉さんが押切もえさんへ向けてプレゼンした1冊。
    『お母さんがちょっとモラルハラスメント、虐待をしてしまうという。新年にこういう本を読むと、もし嫌なことがあっても、にんじんくん頑張ってたんだなという精神的回復力がつくと思い、選びました。』(下北沢B&B 黒川安莉さん)

    見事、押切もえさんの今読みたい本に選ばれました!

    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • レジリエンス。

    母親から精神的虐待を受けている少年(にんじん)の話。反旗を翻す後半の内容は読み応えがある。終始可愛そうだなぁ…としか思えなかったが、ちょっとだけ希望を感じた。

    本の表紙とは裏腹に胸糞作品。

    訳者のあとがきで頭が整理できた。

  • 小学生の頃に読んで、鶏小屋でメロンを食べるシーンだけ記憶にあって、どんな話だったかなと思い読み返してみた。え?こんな話しだっけ?という印象。これが児童文学?という感想。

  • 自分の意志をしっかり持つ子どもに
    2019.5.6

  • 途中で描かれる嵐(にんじんの変化)の描写が好き。

  • 文学
    古典

  • 赤毛の少年が、母親に意地悪くあたられる話。たくさんの掌編からなる連作のなかで、にんじんは成長し反抗するようになり、母親の所業とそれで酷く自分が傷ついていることを父親に打ち明ける。ただ、最後まで母親に心がとらわれた状態から完全に自由にはならない。
    母親はにんじんに明確な悪意を持った行動を取るが、本人も情緒不安定に見える。また父親はそれを知っていながら何もしない事なかれ主義の人間である。地獄かな。
    僕はカウンセラーにすすめられて読んだ。作者のルナールの自叙伝的な小説らしい。

  • 読んでいてこんなに胸糞悪くなる名著ないと思うくらい読んでいて辛いけれど、救いがあることを信じて読み通したい。

  • 母親からの虐待に我慢し耐え、乗り越えていく過程の話。にんじんの母親を酷いと思う反面、こういう人は結構いるのだろうとも思う。にんじんのように乗り越えられなかった子どもたちは不幸である。本人たちの責任ではない。2018.9.8

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