変身 (新潮文庫)

制作 : Franz Kafka  高橋 義孝 
  • 新潮社
3.54
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本棚登録 : 10809
レビュー : 1337
  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102071014

感想・レビュー・書評

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  • カフカと言えば、この『変身』だろう。
    世界に名を知らしめた作品。
    主人公グレーゴル•ザムザは朝、目が覚めると虫になっていた。
    そこからザムザと家族の日常はもちろん一変していくのだが、
    驚くのは、あまりにも淡々としたその描写である。
    大げさな表現は無く、まるで観察日記を読んでいるかのようである。
    そして、最後に待つのは救いなのか、どうなのか。
    読後、味わう「あの感覚」。
    もう、どうしようもなくカフカ。

  • 「これはいったいどうしたことだ」

  • 震え上がった。グレゴールは家族の中で虫になる前から虫だったんだろう。それくらい意味のない人生だったことを、最後の(家族にとっての)ハッピーエンドで示された。自分の生き方を見直したくなる作品。

  • なんというか、大きな声で、「これ苦手!」って言いたくなる。

  • 朝起きたときに毒虫に変身してしまった男の人とその家族の話。

    初カフカ。
    すごく面白かった!
    何で今まで読んでなかったんだろーって。。。
    ただ単に自分が海外小説を読まないだけなんだけど。

    これを機会にほかのも読んでみようかな。

  • 30年ぶりの再読。「なんで虫になるんだよ」という興味に対して「気がかりな夢」を見ただとか、そういえば「ゆうべどうもちょっとおかしいとは思ったんです」という説明だけがなされ、具体的な説明は全くない。ずらされまくるこの掻痒感が逆に気持ち良くも感じたりした。

    ちなみにカフカはこの作品に関連した「虫」の姿をイラストとして加えることを断固拒否したそう。足がたくさんありながら、動きまわったところに粘液を残す虫っているかなあ。ちょっとそういうつまらないところに気持ちを取られるところはあった。

  • 「臭いものには蓋」
    まさにグレーゴル・ザムザの処遇。

    朝目を覚ますと巨大な虫になっていた。
    そんな奇々怪々なストーリーに引き込まれ、虫になってからも現実的な心配を抱え謙虚な姿勢を貫くグレーゴルや社長の驚く様子なんかが可笑しくて笑ったが、中盤からは切なくて言い切れない気持ちになった。
    自分を恐れ、嫌悪し、次第に無関心になっていく家族に対し、憎むわけでもなく、妹を学校に行かせられなかったことを後悔したりするグレーゴルが可哀想でならなかった。
    妹ははじめ、グレーゴルの身の回りの世話をしたり、気遣ったりしていたようだけれど、ここに出てくるグレーゴルの家族は全員結局は自分のことしか考えていなかった。
    妹や母親が時折見せた慈悲に似た行動も、自分を許すための償いという感じがした。
    自分を苛む不幸の元凶がグレーゴルにあると信じ込む家族、変身後にそれぞれ職を見つけ、グレゴールの死後社会にでていく様は、何かをスケープゴートにしてでも、見たくないものから目をそむけてでも、自分の利益を持とうとする資本主義社会の闇の部分を表しているように感じた。
    一見寓話のようなこのストーリーはものすごく現実的な社会に対する皮肉なのではないかとも思えた。

    読了後もあとをひくもやもや。
    なぜ虫になったのか?
    なんですぐにみんなその虫がグレゴールだと信じたのか?
    いろいろ疑問が残った。
    摩訶不思議小説ぐらいにしか思っていなかったけれど、実際読んでみたらとても切ない物語でした。小説に長い解説があったことからしても、カフカの生涯について知れば知るほど深みが増すのだろうなあと思った。父親のイメージとか。難しいことはよく分からないので、とりあえず率直な感想でした。

  • グレーゴルの部屋から現れた巨大な虫がグレーゴル自身であることを瞬時に理解した家族がすごい。

  • 朝目覚めると体が得体の知れぬ虫になっていた。
    虫嫌いの自分にとって、変身後のグレーゴルの描写は寒気がしたが、色々な解釈が可能で楽しめた。

  • 虫に変わるという発想がすごく変わっているし、内容も面白いとは思うけど、読後の後味が悪いです。
    カフカは「怖ろしい夢です」と語っていたそうですが、物語の中では現実のものとして受け止められているし、夢オチかと思いきやそうでもない。とても奇妙な物語です。
    後半からシリアスな感じになってきて、いたたまれないです。どう考えても可哀相な話にしか思えないのに、清々しいエンドを迎えていることに違和感を覚えます。

    • りささん
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。
      高校一年の頃に読んだので、はっきりと覚えてはいませんが、ザムザが引きこもりにしか思...
      nyancomaruさん、コメントありがとうございます。
      高校一年の頃に読んだので、はっきりと覚えてはいませんが、ザムザが引きこもりにしか思えなかったことや、初めて出逢った作風の小説だっただけに、気味が悪かったことを記憶しています。
      多分いま読んでも新しい解釈はできないので、もう少しいろんな本を読んで、大人になってから、また読んでみようと思います。
      2012/06/08
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「もう少しいろんな本を読んで」
      楽しい本、悲しい本、意味の通じない本。色々読んだら、引き篭もりの人や苦手な人の気持ちが少し判るかも知れません...
      「もう少しいろんな本を読んで」
      楽しい本、悲しい本、意味の通じない本。色々読んだら、引き篭もりの人や苦手な人の気持ちが少し判るかも知れませんヨ!
      2012/06/08
    • りささん
      >nyancomaruさん
      二回もコメントありがとうございます。考えさせられました。
      ザムザは現代で言うところの引きこもりだという解釈のレビ...
      >nyancomaruさん
      二回もコメントありがとうございます。考えさせられました。
      ザムザは現代で言うところの引きこもりだという解釈のレビューが多いみたいですけど、これも何度か読んでいくうちにいろんな解釈ができそうですね。
      2012/06/11
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著者プロフィール

1883〜1924。チェコのプラハ生まれ。プラハ大学で法学を専攻。ジョイス、プルーストとならぶ現代世界文学の最も重要な作家。著書に「失踪者」「城」「審判」など。

「2013年 『ミレナへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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