絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

制作 : Franz Kafka  頭木 弘樹 
  • 新潮社
3.84
  • (38)
  • (74)
  • (36)
  • (11)
  • (2)
本棚登録 : 631
レビュー : 65
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102071052

作品紹介・あらすじ

「いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです」これは20世紀最大の文豪、カフカの言葉。日記やノート、手紙にはこんな自虐や愚痴が満載。そんな彼のネガティブな言葉だけを集めたのが本書です。悲惨な言葉ばかりですが、思わず笑ってしまったり、逆に勇気付けられたり、なぜか元気をもらえます。誰よりも落ち込み、誰よりも弱音をはいた、巨人カフカの元気のでる名言集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • ネガティブを原動力にすら作家カフカの後ろ向きだけど元気になれる名言集。突き抜けたネガティブがむしろ爽快。あらゆるものに苦悩して、それでも自分のダメさに胸を張ってる節すら感じられる。弱さをさらけ出して生きるのは、強いふりをして生きるよりずっと魅力的で愛おしくなった。わたしもこんなに素直な自分を出して生きたい

  • 今年の2月ぐらいに、友達と待ち合わせ中の時間つぶしに本屋で立ち読み。2日ぐらいそんな日があったので、立ち読みだけで全部読んでしまった(買わなくてごめんなさい汗)。
    カフカの『変身』を読んで、その内容もだけどカフカ本人の人生をWikipediaでみると、非常に興味深い。
    長編小説がほとんど未完だったり(未完成病!)、結婚観だったり……どうも他人事とは思えなくて。

    僕自身もよく「絶望した!」となるタイプだし、読んでた2月・3月ぐらいは気持ちの浮き沈みが激しかった。吸い寄せられるように手に取ったんだと思う。
    この本を読むと、カフカがどういう人で、だから結果的にああいう作品を書いたのか、その肉付きの部分がわりと補完されます。
    編集した方の書かれてることも頷ける。絶望してる時はハッピーなものじゃなくて、より絶望的なものを読んだり観たりした方が良いのよ。

    で、肝心の中身はさっぱり覚えとらん。やっぱりもう一度立ち読みに行くかねぇ……(買わんのかい)。

  • どうでもいいことですが、コレを読了した翌日に
    書店で“どう見てもカフカじゃない「カフカ」という名の著者(恐らく日本人)”による恋愛ポエム集に出会ってしまいました。
    どういうつもりでP.N.カフカを名乗っているのか…風浦可符香(@絶望先生)でもあるまいに…鳥肌が立つとともに絶望的な気持ちになりました。

    ともあれ、本書の内容は共感の嵐でした。何にせよ絶望してしまう性格にはとても親近感が湧きました。友人にはなれそうもないですが。
    しかしカフカには親友がいて定職があって恋人もいて、作家としての才能もあった。自分自身と比較し、さらに絶望的な気持ちになりました。

  • カフカは徹底した人だったんだなあ。そりゃ生きるの疲れるよね。

  • カフカ以上にネガティブな私は、『カフカも、まだまだだな』て思った。

  • 絶望名人カフカの人生論。カフカ先生の著書は確かに独特で個性的で時として後ろ向きで暗い、陰湿なイメージもあるけれど、本当に奥が深いと思います。絶望名人と呼ばれる独特な人間性だからこそ素晴らしい作品の数々を生み出せたのかもしれませんね。人生論として学べる内容が満載の一冊。

  • カフカの言葉自体は面白かったのですが、解説にちょこちょこ私的感情が入ってる気がしてすっ飛ばしてしまいました。

  • ネガティブ・パワーで生き続けてやろうと思う。

  • 絶望を原動力として小説を書いたカフカ。絶望しながらも大量の小説を残したのはやりたいことには我がままで譲らない強靭さがあり、周辺の人々にも労られつつもポリシーを変えないのもその頑固さ故と感じます。辺訳の頭木氏が述べている通り、こんな絶望心理を読むことて逆にそこまでではないよね、感を思い勇気づけられるという、押し付けではないハウツー本とも言えそうです。

    カフカの小説が現代に残っている経緯にも興味が湧きました。カフカが今日のような評価を知ったらどう考えるのだろう。

  • ありとあらゆることに絶望して、最後はそれが原因で病にまでなってしまったカフカ。しんどいなあと考えながら、親友と呼べる人と巡り会えたこと、結婚には至らなかったが愛し愛された女性がいたことは絶望ではないなあと思います。

全65件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1883〜1924。チェコのプラハ生まれ。プラハ大学で法学を専攻。ジョイス、プルーストとならぶ現代世界文学の最も重要な作家。著書に「失踪者」「城」「審判」など。

「2013年 『ミレナへの手紙』 で使われていた紹介文から引用しています。」

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)のその他の作品

絶望名人カフカの人生論 Kindle版 絶望名人カフカの人生論 フランツ・カフカ
絶望名人カフカの人生論 単行本 絶望名人カフカの人生論 フランツ・カフカ

フランツ・カフカの作品

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする