- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102072042
作品紹介・あらすじ
デラはおんぼろカウチに身を投げて泣いていた。明日はクリスマスというのに手元にはわずか1ドル87セント。これでは愛する夫ジムに何の贈りものもできない。デラは苦肉の策を思いつき実行するが、ジムもまた、妻のために一大決心をしていた―。若い夫婦のすれ違いが招いた奇跡を描く表題作ほか、ユーモラスな「赤い酋長の身代金」「千ドル」など、選り抜きの傑作を集めた新訳版。
感想・レビュー・書評
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ラスト2~3行の大どんでん返しがあったり、あっと言わせるようなオチが待っていたり。短編らしい短編がたくさん詰まった小説。
「賢者の贈りもの」は昔CMにも使われてた記憶がある。
クリスマスの夜、貧しい夫婦の物語。
妻は夫が大切にしている金時計につける鎖を買うために自分の美しい髪の毛を売り、夫は妻の髪の毛に使う櫛を買うために自分が大切にしていた金時計を売ってしまう。お互いの贈りものは無駄なものになってしまうけれど…というお話。
これを美しい夫婦愛と取るか、馬鹿げた皮肉的な物語と取るかは、読み手に委ねられてると思うけれど。
感動系、思わず笑ってしまうもの、そのオチにただ感心してしまうもの、シニカル系、いろいろあるけれど、訳者のあとがきにあった「落語のような物語」というのは本当にその通りだと思った。
表題作以外なら、「ハーグレーヴスの一人二役」「水車のある教会」「緑のドア」が好き。
短編集は気楽に読めていい。閑話休題的読書。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
短編の名手O・ヘンリー。「賢者の贈りもの」はあらすじだけ知っているけど、初めてまともに読んだ。イイ話系が多いのかと思いきや、ちょっと切ない話やツッコミたくなるような話もあり、どの話にも意外なオチがある。個人的には「ハーヴレーヴスの一人二役」「二十年後」が好き。全体的にユーモアがあって、著者が読者に語るようなスタイルが多く、訳者あとがきの「落語家タイプ」という表現がしっくりくる。
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『賢者の贈りもの』
貧しい夫妻が相手にクリスマスプレゼントを買うお金を工面しようとする。
夫のジムは、祖父と父から受け継いだ金の懐中時計を大切にしていた。
妻のデラは、その金時計を吊るすプラチナの鎖を贈り物として買うかわりに、夫妻が誇るデラの美しい髪を、髪の毛を買い取る商人マダム・ソフロニーの元でバッサリ切り落とし、売ってしまう。
一方、夫のジムはデラが欲しがっていた鼈甲の櫛を買うために、自慢の懐中時計を質に入れてしまっていた。
物語の結末で、この一見愚かな行き違いは、しかし、最も賢明な行為であったと結ばれている。
私はとにかく図書カードがほしい。
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子どもの頃に某コマーシャルで表題の作品を見て、いい話だなと思っていたのですがやっと原作を読む事が出来ました。いわゆるいい話だけでなく不思議な話や悲しい話もあり飽きることなく一気に読めました。
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互いを思いながらの贈り物のすれ違い。
クリスマスを迎え、私達は神様のギフトをちゃんと受け取っているのでしょうか。
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自粛期間中に読んだ
どの物語も、最後の最後にどんでん返しがあって、とても面白かった!
この話どうなるんだろう?と思いながら読んでたら、こうきたか!というような展開でとても面白かった。
それぞれのストーリーに出てくる登場人物に愛着が湧いた。 -
残念ながら合わなかった。
想像力が足りないのか、ただ文字を読むだけで内容が頭に入ってこない。途中で断念。 -
賢者の贈りものの話はなかなかホッコリする物語でした
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「賢者の贈り物」を筆頭に、「春はアラカルト」「ハーグレーヴズの一人二役」「二十年後」「理想郷の短期滞在客」「巡査と賛美歌」「水車のある教会」「手入れのよいランプ」「千ドル」「黒鷲の通過」「緑のドア」「いそがしいブローカーのロマンス」「赤い酋長の身代金」「伯爵と婚礼の客」「この世は相身互い」「車を待たせて」を収録。
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賢者の贈りもの。不朽の名作。心があったかくなる。
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