地下街の人びと (新潮文庫)

制作 : Jack Kerouac  真崎 義博 
  • 新潮社
3.23
  • (11)
  • (26)
  • (104)
  • (11)
  • (1)
本棚登録 : 363
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (195ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102076118

作品紹介・あらすじ

最初にぼくらが寝たのは、チャーリー・パーカーを聴いたシスコの暑い夜だった。ぼくは美しい黒人マードゥに夢中だ。それから二カ月、ぼくらは毎晩、酒やドラッグやセックスに酩酊していた。終りなき祝祭のように。やがて、ぼくらは疲弊し、傷つけあい、別れることだろう。何もやり遂げないうちに。だから、ぼくはタイプを叩き始めた。この小説のために。ビートニクの痙攣的な愛を描く長編。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 1950年代のサンフランシスコを舞台にしたビートニク小説。マリファナと酒とセックス漬けの日々といった物語だ。作者のケルアックはビートジェネレーションを代表する一人だが、小説は作者自身とおぼしき主人公の1人称語りで展開してゆく。作中には御大アレン・ギンズバーグらしき人物も登場するし、セロニアス・モンクもライヴだ。そんな彼らには、そもそも基本的に私有の観念は希薄なようであり、したがってセックスは時にオージーの様相を呈するし、特定の相手を占有するという発想からは遠い。なお、翻訳の文体はややスピード感に欠けるか。

  • 若さと自由に満ち溢れた地下街の人びと。
    ドラッグ、アルコール、音楽にセックス
    ヒップでインテリな奴らばかり。
    無意識の中に引きずり込まれたかの様なリズム感のある文体。
    10代や20代前半に読むべきであった。
    自分が読むには遅すぎた。

    塀の上に長くいればいるほど、
    下りて決心するだけのパワーが少なくなっていく。

  • 新書文庫

  • 「オン・ザ・ロード」と少し雰囲気が違う。散文調で筋があるようでないのは同じだが、本書では「オン・ザロート」にあったドライブ感が抑えられているように感じた。そもそも作品の内容の違いなのか、訳者の違いなのかわからないがおそらく前者ではないかと思う。こちらは心理描写的な表現が増えているように感じる。「路上」から「地下街」への移行がまさにアングラな世界への移行を意味するのではないかと思った次第だ。

  • 『オン・ザ・ロード』を読む前に、軽め(薄め)のを
    と思って、こちらを読み始めたが、結構つらかった。
    でも、好きなひとが多いのは確かにわかる。
    坂口恭平が大いに影響を受けているということもわかった(笑)。

  • ほぼ全編一人称視点で語られる散文的小説。
    その時の気持ちをそのままだだ漏れ状態で書いている印象で、非常にわかりづらい。
    オン・ザ・ロードは面白かったのだがこちらは嫌い。

  • やんでるなーケルアックー!
    嫌いじゃないね、この感じ。
    けだるいぜー 笑

  • ボブ・ディランの曲を思い出したりするタイトル。痙攣的な愛を描くってカバー裏にあるけどどうなんだろ、そうだったんか、なんなのか。ストーリーというよりは酒の席で酔っ払いに聞かされる昔話みたいな小説で整合性とか秩序を求めるべきじゃないんだろうと思う。というか酔っ払いってレベルじゃないよ。もっときまってるよ! 時々見える風景がとてつもなく美しくて戸惑う。混濁する意識の流れがどうしようもないダメさを称えつつ完璧に人間。退屈で不安定なところを綱渡りする感じ、わかる、そわそわするんだ生きてると。勢いと心で読む詩的な一作。でもこれ読みにくい! 内向的反省的ブンガク。

  • J・ケルアック第二弾。
    美しいアル中黒人女性マードゥとの短くも濃密な痙攣的な愛を描いている。

    毎晩繰り広げられるドラッグや酒、SEXの祝祭が、あまりに刹那的だ。

  • 1950年代のアメリカの若者の恋愛事情。
    セックス・ドラッグに溺れている典型的文学小説といったらいわずもがな。

    でも相当感銘を受けた。

    マードゥを知りすぎたら恋心が冷め、
    マードゥが夢の中で浮気をしていたらまた熱情が戻り、

    でも、本当にマードゥが浮気をしていたことを知ったら愛は終わったと思う主人公。

    こうした心の動きはリアルだな、と思った。


    セックス描写がやたら克明だが、
    淡々と描写していくだけだったので、嫌な印象は全く抱かなかった。

全36件中 1 - 10件を表示

ジャック・ケルアックの作品

地下街の人びと (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする