古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

制作 : 関 楠生 
  • 新潮社
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本棚登録 : 554
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102079010

作品紹介・あらすじ

トロイア戦争は実際にあった事に違いない。トロイアの都は、今は地中に埋もれているのだ。-少年時代にいだいた夢と信念を実現するために、シュリーマンは、まず財産作りに専念し、ついで驚異的な語学力によって十数ヵ国語を身につける。そして、当時は空想上の産物とされていたホメーロスの事跡を次々と発掘してゆく。考古学史上、最も劇的な成功を遂げた男の波瀾の生涯の記録。

感想・レビュー・書評

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  • ページ数に比して充実した内容だと思います。
    全7章構成で、第1章では少年時代、第2~6章では遺跡発掘に至るまで、第7章では晩年のことが語られています。
    波乱万丈で兎に角『情熱』の一言。
    言語取得ひとつとっても
    音読で習得するのは良いとして近所迷惑を顧みず
    大家さんに追い出されて度々引っ越しを余儀なくするほどの
    ボリュームがどうしても必要なのか? と
    凡人の自分は疑問を抱いてしまうところです。

    この自叙伝が事実なのか、という点においては
    昨今様々な意見が聞かれます。
    幼い頃から考古学を志し、発掘費用を懸命に稼いだ
    というのは全くの嘘で、
    トロイ遺跡発掘事業も金で売名行為を行ったものである。
    破壊的な発掘、盗掘紛いの発掘で遺跡を傷つけ
    貴重な出土品を我が物にした。
    などの説も聞かれ、単純にこの自叙伝のみで
    評価したり傾倒したりするのは危険かなとは思います。

    ただそれでも実績自体は大きなものですし
    考古学上貴重な発見を成したことは素晴らしいと思います。
    努力でいくつもの外国語を短期間に取得し
    40歳を越えて夢であった発掘を始め
    遂にトロイ遺跡を発掘する、という辺りは
    物語として面白いし勇気がもらえる部分だと思います。

  • 私欲をもたず、古代への情熱を忘れずに68歳の生涯を閉じたシュリーマン。語学の習得術としても、すごい!の一言。

  • 中学生の時に読んで、シュリーマンの熱意と勤勉さに心打たれた。自分も考古学者か探検家になりたいと思ったものでした。自伝だし、事実としての内容は差し引いて考えるとしても、やはり人生を見つめる上でよい本だと思う。

  •  
    ── シュリーマン/関 楠生・訳《古代への情熱 ~ シュリーマン自伝 19770830-19790610 新潮文庫》19770901
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102079017
     
    ── シュリーマン/村田 数之亮・訳《古代への情熱 ~ シュリーマン自伝 19760216 岩波文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003342011
     
    (20181106)
     

  • http://naokis.doorblog.jp/archives/51840120.html非ビジネス書からビジネスを学ぶ3分プレゼン会で、シュリーマンの『シュリーマン旅行記 清国・日本』を紹介した際、この『古代への情熱』を薦めれた。トロイアを発掘・発見した、ハインリッヒ・シュリーマンの自伝。厳密には自伝部分は、1822年から1866年部分のみで、主語がシュリーマン自身として語られている。1868年以降は、シュリーマンの友人、アルフレート・ブリュックナー氏による。

    本書、シュリーマンのトロイアを発見しようという強い意思、いや、信念・執念の物語である。執念があれば、なんだってできることをシュリーマンは証明して見せている。

    シュリーマンは幼少のころよりホメーロスの叙事詩『イーリアス』を読み込み、そこで描かれているトロイアの伝説を信じていた。当時、トロイアは空想の産物とされていたが、ホメーロスの描写が写実的であるため、シュリーマンは実在していたと信じるに至り、そして、いつしか絶対発見するんだという強い執念を持つようになる。

    発掘するために、商売で必要な財を成す。商売をするために、何ヶ国語も言葉を覚える。発掘には100人以上の工夫を動員する。これが執念でなくてなんであろうか?

    また、彼は考古学のあり方をも変えてしまった。それまでの考古学はどちらかというと机上の学問だったが、シュリーマンがトロイアを発掘して以降は、発掘して実証することが求められるようになった。なにもそれまでの考古学者が怠けていたわけではない。発掘するのに必要な費用を誰も工面できなかったのだ。全財産を投げ打って執念により発掘しようというシュリーマンが現れるまで、発掘することはできなかった。

    <目次>
    初版のまえがき ソフィア・シュリーマン
    第九版のまえがき エルンスト・マイヤー
    少年時代と、商人としての人生行路(1822年ー1866年)
    イタケー、ペロポネーソス、そしてトロイアへの最初の旅(1868年ー1869年)
    トロイア(1871年ー1873年)
    ミュケーナイ(1874年ー1878年)
    トロイア 第二、第三の発掘(1878年ー1883年)
    ティーリュンス(1884年ー1885年)
    晩年(1885年ー1890年)
    後記 エルンスト・マイヤー
    訳者のあとがき

    2013.06.04 読了
    2013.07.28 書評を書く
    2018.03.08 社内読書部で紹介を受ける。

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  • もう少し調べてみようと思った。

  • "少年時代に教わったトロイア戦争。多くの人が作り話だといっている中、トロイアの都が地中に埋まっていることを信じた男の物語。トロイアへの情熱を絶やさず、まず財をビジネスで作り、語学を学び古代への研究を続けて夢を実現させた。10カ国語以上の語学を身につけたというすごい人。

    だが、どこかでこの遺跡発見というのは自作自演のようなことを読んだ気がする。どこで、見かけたのかが思い出せない。いずれにしろ、たいした男であることには変わりないと思っている。"

  • むかし読んだ覚えがあるシュリーマン伝記を再読。
    情熱の男の人生を淡々と綴った起伏に乏しい本。
    ただトロイヤ、ミュケーナイへの彼の情熱は感じられ、彼の素晴らしい業績へは惜しみない賛辞を送りたくなる。

  • 原点

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