あしながおじさん (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 598
感想 : 54
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102082034

作品紹介・あらすじ

孤児院で育ったジュディの人生に、とびきりのチャンスと幸せが舞い込んできた。名を名乗らない裕福な紳士が、奨学金を出して彼女を大学に通わせてくれるという。ただし条件がひとつ。毎月、手紙を書いて送ること。ジュディは謎の紳士を「あしながおじさん」と呼び、持ち前のユーモアがあふれた手紙を書き続けるのだが――。最高に素敵なハッピーエンドが待ち受ける、エバーグリーンな名作。

感想・レビュー・書評

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  • あ~あぁ、落ち着くなあ~。

    神様みたいな人が、
    「あなたの好きな本は、ほら、こういうのでしょ」と
    ポーンと投げてくれたのを
    おっとっとってなりながらしっかり受け取って、
    「へー、どれどれ…」読んで、
    「これだー!!」てな感じ、ね、これなんですよ!

    もう何回読んだかわからない!、
    何度読んでも飽きない!
    そんな大大大…大好きな本が、新訳になって
    楽し気にBBの本屋さんに並んでいたの。
    むろん、買 う で しょ!

    ね、表紙の感じも可愛いでしょう!最高だ。

    ストーリーはもちろん皆さんご存知、だと思うけれど、
    有名過ぎて読んでいない、と言う人が
    少なからずおられそう。
    そんな方は、絶対に、読んでね。

    孤児院育ちのジュディを
    ある裕福な紳士が大学へ通わせてくれることに、
    条件は毎月、紳士に向けてお手紙を書くこと!

    今回の新訳を読んで、
    やっぱり会話文が現代風になっていて
    すっきりしていて、そこはちょっと寂しい。
    これはもちろん、私の好みの問題。
    (「おやすみになれまして?」みたいな
    変な言い回しが好きなのですよ、わたしは…)

    あと新訳では、
    サリーと言う優しくて面白いお友達が出来て、
    とても喜んでいるジュディちゃんの気持ちが
    ことさら伝わって来て、なんだか涙が…。
    「サリー・マクブライドはわたしを気に入っています!」
    と手紙に書いているところが可愛い。

    ずーっと同世代の女の子のお友達が
    いなかったんだもんね!

    あと、サリーの兄さんの愛情表現が
    けっこう積極的だったんだ!と思った。

    あー、面白くって楽しくって、
    読み終わってすぐ、旧訳を読みだしてしまった!

  • 有名な小説なのだが “少女向け” というか“乙女系”なイメージがあり未読だった。そして今回初読。
     文学の道を志し、作家を目指すことも意外であった。そして、なんとこんな結末だったとは…。はずかしながら、あしながおじさんの正体にびっくり。

    だけど「彼」がうら若いジュディを長い時間をかけて計画的に籠絡したような気もしてきて苦笑… な心証も。
    ジュディことジェルーシャ・アボットは孤児院育ち。18歳の時思いがけず、院長から、匿名の篤志家から大学進学の奨学金の申し出があったことを告げられる。

    あしながおじさんへの手紙に綴られる内面の告白を通して、ジュディの成長をたどることになる。本作は岩波少年文庫を初めとして児童向けの本も多いのだが、実は大人っぽい小説なのでは?と感じた。自分の才能への不安や焦燥も描かれ、児童文学というより青春文学である。
    さて、驚いたのだが、ジュディは社会主義への共感を宣言する。ジャービーおじさんも社会主義者だという。1910年代アメリカの時代精神というか、政治・思想の状況を感じた。

    明るく利発なジュディだが、一方で、周囲の俗な人物や退屈な人への評価は( 書簡中だからではあるが )遠慮がなく辛辣である。聖人君子でないそういう人間味あるキャラにリアリティを感じ好感を持てた。
    アメリカ東部の大学の自然や季節感、寮生活のディテールも書き込まれていて、楽しい。作者自身の書いた挿画イラストも素朴なながら可愛らしくて楽しい。

  • 再読してこんなに引き込まれてしまった作品も珍しいのでは…。
    ジュディの天真爛漫な言葉一つ一つに読みながら思わず笑いがこみ上げることもしばしばでした。
    そしてしみじみと幸せな最後の手紙…。
    手紙の端々にふんだんにちりばめられた可愛いスケッチがまた素敵です。
    新潮文庫のこの素晴らしい装丁には敬意を表します。
    本に対する限りない愛情が込められている。

  • こどもだった時、わくわくしながら読んだ本を、大人になって読み返すと、そのこども時代のしあわせな記憶を連れてきてくれる。そんなしあわせなこども時代を過ごせたことに感謝。

  • 同じ大学生としてとても尊敬しました。勉学に励むだけではなく社会に対しても熱心な考えが述べられていたのも印象的でした。当時のアメリカの女の子たちの生活が見られて単純に面白かったです。

  • 片想いの女の子のラブレターを覗き見していると思ったら、もぞもぞしちゃう。

  • 文学者を夢見る少女。支援を申し出る足の長い男性。 孤児の少女の物語の3大傑作。アン、プリアンナのように表題に人名が入っていないところがみそ。ある意味、育芸。 英語の題は、daddy long legs。英語でも読んだ。

  • シンデレラストーリー。
    かなり有名作品だか初読。
    あしながおじさんは善意の人だと思っていたが、少し違ったみたい。
    ジュディは魅力的だし、文章もいきいきしていて名作なのも分かる。ただ、結末は少しもやもやする。あしながおじさんとジャービーさんは別人がよかったと思う一方、最後のラブレターはとても素敵だとも思う。慈善活動の代名詞として、あしながおじさんを使うのはちょっと違うよね。
    ジュディの手紙は彼女の魅力的な人柄が出ていてとても明るい気持ちになれた。明るくしなやかなジュディのような強い女性は素敵ですね。

  • 誰かに手紙を書きたくなりますね!
    最後のページに驚かされて胸キュンしてしまいました。

  • あしながおじさんが名前を明かさずに女の子の資金援助を行う、としか知らなかったけど最近新訳が出たということで読んでみた。昔アニメを見たか?

    冒頭部分だけ違うけど、ほぼ主人公ジュディがおじさん宛てに書いた手紙のみで構成されている。おじさんからの返事も時々はあったみたいだけど全く本にはないので想像力を刺激される。全部手紙というこの構成、読んでいて『アンネの日記』によく似ていると思った(時代的には『アンネの日記』の方が後かな)。『アンネの日記』の方が日記と言いながら架空のキティ宛の手紙という書き方をしてるから似てくるんだろうけども。

    最後まで読んで、そのあともう一回全体を振り返った。どうも推理力に乏しくこういうのを読みながら言い当てることができない。勘の鋭い人は当てちゃうんだろうか。この前見た『君の名は。』でも同じようなことをしたな。

    当時の大学の雰囲気や、ジュディがのびのびと大学生活を楽しんでいる様子は自分もあしながおじさんになった気分でほほえましかった。

    おじさんとしてはノーブレスオブリージュという感じで孤児への教育援助をしていると読むのが素直なんだけど、このエンディングになってみると最初から下心も多少あったんじゃないの?という勘繰りも…。性格悪いかな。孤児に教育を、と思うなら孤児院の子供全体にもっと何かしてあげる手もあるんじゃないか?と思ったり。

    教育格差によって格差が固定されてしまうことは多分多くて、そうした格差をなくすためには本書に含まれる精神が重要だと思う。
    お金をいくら持ってるからこういう取り組みをすべきだとか決めるのは難しいけど、自分でも多少なりともこのおじさんのような行動を行いたい。

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