風と共に去りぬ (2) (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (446ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102091029

感想・レビュー・書評

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  • 若いときはスカーレットに、年を重ねるとメラニーに、共感するとか言うけれど、やっぱりスカーレットに惹かれずにはおれない。

  • ひゃー、なんという名作!
    『風と共に去りぬ』の魅力は、100年経っても色褪せない。

    一話では、高飛車で自己中な美少女、スカーレットだったが、二話ではグンと大きく成長する。
    時は南北戦争の真っ只中。
    可憐なドレスに身を包み、青年たちと舞踏会を楽しんでいたのは過去の話。

    ボロ布をまとい、まともに食べるものもなく、街には負傷者が溢れ、かつてのボーイフレンドたちは無惨にも息絶えていく…。

    『風と共に去りぬ』は、世間知らずの裕福な美少女のロマンスとばかり思っていたが、全然違う!
    ロマンスものにはありえない程の戦争話が事細かに描かれている。アメリカ史に疎い自分にしてみれば、小説を読んでいるというよりも、歴史書でも読んでいる気分。
    贔屓目もあるかと思うが、南北戦争について詳細に描かれた貴重な歴史小説なのではないだろうか。
    実際、著者のミッチェルは、家族に南北戦争経験者がいて、よく体験談を聞いたそう。
    南北戦争といえば1800年代半ばの話…。
    現代の作家には決して書けないだろうリアルさが本書に滲み出ている。

    面白くてあっという間に読了。
    三話も期待以上に違いない!

  • 南北戦争が激しさを増してくる2巻。

    兵隊として出ているアシュレが休暇でアトランタへ帰省し、その後メラニーの妊娠が発覚する。

    アトランタへと敵軍が攻め入ってきた時、メラニーの出産が始まってしまい逃げ遅れるスカーレットたち。
    何だかんだと言いながらメラニーに付き添うスカーレットはやっぱり憎めない女性だよなぁ。

    そしてピンチの時に現れるレッドバトラー。

    生活力もなく、どっち付かずなアシュレより
    よっぽど男前だと私は思うのだが。

    なんとかタラへと逃げ延びてきたスカーレットたち。
    変わり果てたタラ、失ったものの大きさに呆然とする。

    頑張れスカーレット。

  • 戦争は悲しい。残酷で泣けてくる。本文中にでてくるこの文章を読んで、この本のタイトルの意味を分かったような気がした。「あの華やかな世界は、風と共に去っていったのだろうか。(Gone with the wind.) 」2巻の最後のほう、スカーレットがタラで問題に立ち向かおうとしているシーンで、とても気に入った言葉がある。「彼女の重荷は、彼女自身のものであり、そしてその重荷は、じゅうぶんにそれに耐えうる強い肩があるからこそ負わされたのだ。これまでふりかかった最悪のことにも耐えることができた以上、いまや自分の肩が、どんな重荷にも耐えうるほど強いのだと、高いところから見下ろして考え、そう考えたことを彼女は少しも驚かなかった。」スカーレットは一気に強くなった。以前はただの強気な小娘だったが、様々な問題が彼女を襲って、彼女はすべて逃げずになんとかやりぬいた。また、レットの失礼で熱い接吻の効果も、少しはあったのではないかと思う。レットはスカーレットを愛していると言った。ただただ君のためだよ、と言って馬まで盗んで駆けつけてくれた。この巻では、スカーレットに自分の情婦になれとまで言った。どこまでも自分勝手で最低で最高にカッコいい紳士である。3巻が待ちきれない。

  • はらはらドキドキ続!

  • スカーレット・オハラの豊かな感受性に敬服です
    無事にタラに着いて良かった。
    レットは、子どもまでもが必死に大人について行き戦争に参加しているのを見て、少し残った良心が耐えられなくなったんだと思います

  • レビューは最後に。

  • 南北戦争に巻き込まれる人々の様子が本当によくわかる本。70歳近いウイルクス氏の出征シーンが強烈。タールトン婦人の愛馬ネリーを伴って。スカーレットがいやな女とは全く思わない。頭はあまりよくないが理性を持ち正しいことをする。正直で人に嫌われることを厭わない。

  • <閲覧スタッフより>
    奴隷制が残る1860年代アメリカ南部の大農園に生まれた主人公スカーレット・オハラ。南北戦争前後の混乱期、持前の美貌と強さで波乱万丈な人生を乗り越えてゆくスカーレットの姿が、ときに破天荒に、ときに凛々しく描かれています。どの登場人物も生き生きとしていて、壮大ながらとてもユニークな物語です。
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    所在番号:文庫||933.7||ミマ
    資料番号:10144602
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  • 戦争が迫ってくる中、スカーレットの恋も燃えあがる。

    スカーレットはかわいくない。少なくとも、この女と関わったら大変そう。でも、こういうスカーレットが好きだ、というレットの気持ちもわからなくもない。刺激的な女性ではあるし。かっこいい女性で、現在にいたら、なんの不思議もないけれど。というか、現代だったら、ちょっと気が強いだけで、まったく普通にいる女性のような気もする。でも、魅力的。

    最愛のアシュレに言われたら、どんなに嫌いなメラニーでも、命をかけて守ってやるスカーレットはアネゴって感じです。

  • スカーレットは、誰の中にでもある利己的感情の塊のようで、読んでいて嫌になることもある。でもとても魅力的でなんだか目が離せない。
    少女から女になったスカーレットが、これからどう生きていくのか、続きが気になります。

  • レットがスカーレットに贈った緑色のボンネットいいなー。
    レットはときどき弱さというか繊細というか素直なところを見せるのでかわいいです。

  • H.25/08/12
    開戦2ヶ月で未亡人となり、アトランタでの銃後生活に明け暮れるスカーレットへ、封鎖破りで巨利を占める風雲児レット・バトラーが次第に接近をはじめた。南軍は苦戦を強いられ、アトランタ陥落は目前に迫った。メラニーの出産で身動きならぬ彼女のもとへ、バトラーが馬車で駆けつけ、あやうく戦火を逃れるが、身も細る思いでようやく帰りついたタラは、すべてが一変していたーーー。

    スカーレットに降りかかる災難はどれも厄介でほんとにハラハラドキドキさせられた。これからタラを守る為にスカーレットはどうするのか、続きが気になる!

  • 10代の頃に読んだ本

  • バトラーがかっこよすぎて仕方なかった。現代にも通ずるいい男だなあとどきどきしながら読んだ。
    アトランタからタラへの脱出はこちらもはらはらしながら読めた。
    スカーレットは性格が悪いと酷評されがちだが、タラへの脱出篇を読むと、それだけの女性ではないと思う。スカーレットもかっこいい。
    次巻が楽しみだ。

  • スカーレットがアトランタを脱出するあたりまでの第2巻。いよいよロマンスっぽくなってまいりました。

  • 一言で言うと、戦争の惨さと喪失を描いた巻だと思う。
    持ってるものを失った南部の人間達がこの後どうなるのか、引きが気になる巻。
    この引きのために、まるまる2章分を戦争で埋めたなら流石。

  • これまで自分勝手にふるまって、甘ちゃんだったスカーレットが女主人に変わってきます。たくましいのは血筋ですね。これからの展開が楽しみです。

  • 二巻目。
    いよいよ物語が大きく動き出し、手にあせる展開となってきた。
    南北戦争の大きなうねりに巻き込まれる主人公に感情抽入しながら読むことができた。
    三巻目も期待である。

  • 〈1巻から〉そして、死ぬ間際に遥か昔に別れた(別れさせられた)恋人の名前を呼ぶんですよ。
    なんと執念深く、かつ意志強固なことか。能天気で単純なオハラ氏とはくらべものになりません。スカーレットの意志の強さとアシュレーに対する執念深さ(錯覚によるとしても)は母親そっくりだと思うのです。

  • どの国の戦争も変わらないのかもしれない。読んでいると似ているなーと思うところがちらほら。総力戦になったり、情報が伝えられなかったり。

  • この本には、あらゆる要素が詰まっている。戦争の愚かさ、人の弱さ、人の強さ、故郷への愛、母への愛、消せない血筋、人種差別、偏見と固定観念・・・
    まあ読みやすくて一気読みしてしまいます。

  • 2010/2/22

  • 戦火に見舞われたアトランタを捨て、赤ん坊を産んだばかりのメラニーを連れて故郷タラへ向かうスカーレット。彼女の強靭な魂が試されます。

  • レットと喪服姿でダンスをしてからすっかりふりきっちゃった感のあるスカーレットですが、あいかわらずです。
    思考がレットに引きずられてるのでは?とも思うけど、実際のところ心の奥底にある本能に近い感情が、レットの考えと合致しているのでしょうね。
    しかし、やっぱりあいかわらず…
    アシュレに対する彼女の情熱は、恋に恋してるだけだと思うんだけどなあ、どう見ても。アシュレとスカーレットは結婚しても絶対うまくいかないね!盗み見た手紙の内容を理解できない時点でダメダメでしょう。
    それに彼女が気づくのはいつでしょうね。
    そしたらレットが手を出すな(笑)
    レット、かっこいい~。でも、近くにいたら正直者(?)すぎてすんごいヤな奴(笑)

  • 2009/7/19 チェック済み

  • 2007年///読了

  • いう事なし。
    傑作です!

  • 映画も良いけど原作も傑作。私はいつも、原作→映画(まれに逆もありますが、その時は映画→原作→映画)というパターンで読む&見ることが多いです。原作→映画で、映画の出来に、ガッカリすることもありすまが「風と共に去りぬ」はどちらも秀作だと思います。・・・又、読みたくなりました。

  • このお話は、読むと元気をもらえます!!!おすすめです!!

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