- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102091043
作品紹介・あらすじ
今や金儲けしか念頭にないスカーレットは、妹スエレンの許婚者フランク・ケネディを横取りして再婚し、男まさりの製材所経営に乗り出した敗戦後の混乱はいよいよ激しく、北部人の圧政と、解放黒人の横暴に憤慨する南部人は、秘密結社KKK団を組織して、必死の抵抗をこころみる。彼女の周辺には血なまぐさい事件が続発し、アシュレもフランクも渦中にひきこまれていった-。
感想・レビュー・書評
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スカーレットに落ち着ける日は来るのかと、心配になってくる4巻。
まずはフランクとの結婚。
妹の婚約者を奪ってでもタラを守ろうとするスカーレット。
生まれる時代が違ければ、かなり遣り手な経営者になっていただろうと思わせる働きっぷり。
ここで彼女に手をかしてくれるレットバトラー。
良いタイミングで登場してくるのが憎い。
戦争は終わったと言えど、まだ密かに燻り続けているアトランタ。
「KKK」の歴史をここで知る。
物凄く不気味な、かなり強烈な差別団体だと言う認識を持っていたが、
成り立ちは少し違うようで。
差別には変わらない気もするが。
父の死、スカーレットの出産など目まぐるしく様々な事が起きるが、
その度にスカーレットは強くなっている気がする。
種類こそ違えど、メラニーもまた強い女性だ。
そしてフランクの死。
次でラストなのだが、読み終えるのが非常に惜しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本巻は、脇役の人たちに光が当たっていた。特にウィルとアーチは映画に出てこないが、4巻の立役者だと思う。ウィルがタラを愛し、ジェラルドの人柄を理解しつつ、荒れ模様の葬式を場を収めたシーンは、名シーンだ。アーチがいることで、スカーレットが囚人を使うことの重さが、映画より如実に表されていた。(一人で馬車を駆らなきゃいけないストーリー的にも辻褄があっていたしね)
フォンティンのお祖母様も、良いキャラクターだ。スカーレットのことを、なんだかんだ理解してくれているようで、(スカーレット本人は全然わかっていないようだが)、周囲の風評を撥ねつけながら突き進むスカーレットの救いになっていると思う。 -
レビューは最後に。
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【読了メモ】(141208 22:43) ミッチェル Margaret Mitchell、訳: 大久保康雄、竹内道之助『風と共に去りぬ』(四)/新潮文庫/1977 Jul 20th
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<閲覧スタッフより>
奴隷制が残る1860年代アメリカ南部の大農園に生まれた主人公スカーレット・オハラ。南北戦争前後の混乱期、持前の美貌と強さで波乱万丈な人生を乗り越えてゆくスカーレットの姿が、ときに破天荒に、ときに凛々しく描かれています。どの登場人物も生き生きとしていて、壮大ながらとてもユニークな物語です。
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所在番号:文庫||933.7||ミマ
資料番号:10144604
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生きるために、どこまで許されるのか。
スカーレットは商才がある。でも、生命に直接関係なかったり、アシュレのことだったりすると頭が回らない。周囲の人がお眼鏡にかなわなかった、自分がやらないと生きていけなかった時点で、スカーレットは南部女性に求められるものを捨てて、男勝りにバリバリと働くしかなかった。現代にも、本当にいそうな女性。能力はあるけど、ちょっと周りが見えていないから、風当たりも強い。
男と女の立ち位置が、すごく伝統的なのが南部。昔から変わらない。
メラニーは、実はスカーレット同様、男の影に隠れなくても十分自分の力で生き抜いていける人。ただ、スカーレットほど剛腕ではなくて、自分の“弱さ”を上手に使えて、スカーレットよりも周囲を見ている。 -
H25.8.20
今や金儲けしか念頭にないスカーレットは、妹スエレンの許婚者フランク・ケネディを横取りして再婚し、男まさりの製材所経営に乗り出した。敗戦後の混乱はいよいよ激しく、北部人の圧政と、解放黒人の横暴に憤慨する南部人は、秘密結社KKK団を組織して、必死の抵抗をこころみる。彼女の周辺には血なまぐさい事件が続発し、アシュレもフランクも渦中にひきこまれていったーーー。
スエレンからフランクを横取りしたり相変わらず自分勝手なスカーレットに驚きを通りこしてもはや笑えてくる。でも将来貴婦人になるためにお金を一生懸命儲けようとする粘り強さはすごい。あと周りからなんと批判されようと自分の意志を通すところも。今はお金がすべてだと考えてるスカーレットだけどそれは間違っているといつ気付くのか楽しみ。 -
10代の頃に読んだ本