風と共に去りぬ 第1巻 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 392
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102091067

作品紹介・あらすじ

アメリカ南部の大農園〈タラ〉に生まれたスカーレット・オハラは16歳。輝くような若さと美しさを満喫し、激しい気性だが言い寄る男には事欠かなかった。しかし、想いを寄せるアシュリがメラニーと結婚すると聞いて自棄になり、別の男と結婚したのも束の間、南北戦争が勃発。スカーレットの怒濤の人生が幕を開ける――。小説・映画で世界を席巻した永遠のベストセラーが新訳で蘇る!

感想・レビュー・書評

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  • 聖書の次に読まれているベストセラーというキャッチコピーも納得できる名作。新約が出たのを機に初めて読んだが、手にとってよかったと本当に思った。
    といっても、まだ1巻目を読んだだけ。ただ、これだけ長いのにあと4冊も楽しみがあると思えるのはありがたい話だ。というか、序盤がこれだけ面白いからみんな最後まで読みたくなるんだろう。
    なぜこれだけ面白く思えるのか不思議だが、一つには南北戦争の結果を読み手が知っているということはあるだろう。だからこそ南部の人々の戦争に対するピュアな興奮や彼らのパーティーに寂しさに儚さを感じ、その一瞬の情熱が主人公オハラとリンクする。そして、その対極にあるバトラー。
    映画としては微妙だが、パールハーバーの最初の方で戦地に赴く前のパーティーの場面が妙にグッときた覚えがあるが、あれは絶対この小説を意識してると思う。
    続刊と並行して南北戦争に関するノンフィクションが読みたくなった。

  • 最初はいけすかない気の強い女性とびっくりしたが、次第にそれか彼女の強さと思わされてしまう不思議な魅力がある。情景描写や時代背景の細かさは圧倒的で、映画やミュージカルも見てみたくなった。

  • いや、これ面白すぎる。本当にあまりに面白すぎて言葉を失う。時間の洗礼を受けてなお生き残っている古典はもう、間違いないのだとの思いを新たにしました。これからは粛々と古典小説を読む人間になります。ダウントン・アビーとか、日本のある種の少女漫画とか、ほとんどこれを読んでいれば観る必要ないのでは? あと、外見の描写にやたら文章が割かれているのとかも、とてもロマンス小説の源流っぽくていいですね。レッド・バトラーの描写なんか、もう、こういう男なんだ!ということが立ち現れてくるよう。源氏物語みたい。
    鴻巣友希子さんの翻訳が、これまたいい。スカーレットがまだぴちぴちの十六歳という感じで、生き生きとしている様子が目に浮かぶ。自分勝手さや小賢しさも本当に可愛らしいな〜という見事なキャラ造型。この小説、語り手の声(地の文)、スカーレットの声、そして稀にマーガレット・ミッチェル本人?の声が重層的に移り変わるが、そのあたりの自然さが気持ちよく、波に乗って読めました。このスカーレットの声が急に現れる感じとかも、少女漫画のモノローグっぽくてとてもいい。
    まだ全5巻の1巻。続きをゆっくりと読みます。

  • 映画を観てから、読むと、バックボーンが頭に入りやすい。映画は、主要4人の関係、心のやり取りの話に焦点をしっかりと当てて纏め上げている。
    原著は、ジェラルド・オハラやエレンを始めとした周囲の人達の背景も丹念に描いていて、より映画にも深みをあたえる。


    あと、昭和に発行された文学の中でも抜群に読みやすい!訳者の力が素晴らしいのか、地の文が平易なのか、どちらの力にもよるものなのか。

    1巻は、やっぱりあのシーンが映えますね。
    金貨で150ドル!
    格好良すぎる

  • 『嵐が丘』の名訳を送り出し、話題になった鴻巣友季子さんの手になる『風と共に去りぬ』。林真理子さんの『私はスカーレット』と読み比べたくてKindleで読了。

    まず、地の文が美しいこと、読みやすく情景が頭に描きやすいことが第一の印象として立ち上がってきた。きちんとした翻訳の骨格を持っているので、軽くなりすぎていないが、わかりやすい。登場人物の口吻も、昨今の演劇やミュージカルのセリフなどもきっとご存知のうえで、とても「らしい」話させ方をなさっている。タールトン家の兄弟とか、召使いたちなどまで、それはもう、いきいきと。

    林訳だと、人物、特にスカーレットの心情にぐっとフォーカスを寄せて、ライトノベルともまた違うが、疾走感のある感じ。こちらの鴻巣訳だと、映画や舞台のように、全体の広がりや奥行きを感じさせるが、話し言葉が今風のリズム。林訳では砕けすぎるという方には、やはりこちらが良いだろう。

    時代背景や南北戦争の注釈、スラング的な言葉の使い方なども、親切でわかりやすい扱われ方で、風と共に去りぬの読みどころの一つである、服装・習俗・食事や文化なども、知らなくてもついていけるように、手を止めないでも想像できるようにしてあるのが、なんとも心憎い。長らく読まれてきた大久保訳のいいところも、たくさん受け継いでいる。

    でも―。

    どうして手厳しいレビューを見かけるのかな?面白いのに…。と考えていたのだが、スエレンを「スーちゃん」とは、スカーレットは呼ばないのではないか。だってあの二人、仲悪いのに…。ちゃんづけなんて、彼女の性格なら誰にもしないだろう。スエレンのフルネームやメラニーの愛称など、紹介してあるのはすごくいいけれど、スエレンはスエレンでいいし、メラニーはメラニーで良いと思うのだ。

    その方が聞き慣れている人名の部分などは、混乱しないようそのままでも良い気がする。面白さに没入して読んでいると、はっとそこで空気が変わるので、読んでいるリズムや空気感が、現実に戻ってしまう。たぶんそこが惜しくて、厳しいことをおっしゃる方がいるのだろう。ただこれは、作品鑑賞としては些末なことで、この小説を楽しむには、そんなに大事な問題ではない。

    華やかで、ある意味豪快で、優雅だけれど土の匂いのする、波乱万丈のロマンを、息切れしたり飽きたりしないで一気に読み切る事のほうが絶対大事。第一巻の豪奢で古き良き南部の、まだ夢の中のような様が、次でどう変わるのか。レットが、スカーレットが…南部の人々がどう生きるのか。戦乱のタラはどう描かれるのか…。きっとソッチのほうが大事。

    そして、もしお気が向かれたら、大久保訳もぜひ、お手にとって頂きたい。そして、ご自分の、ベストな『風と共に去りぬ』を見つけて頂きたい。さぁ、続きも読むんだもん!

  • 改めて原作を読むと映画は本当によくまとめていると思った。このときからメラニー若干「はじまってる」しスカーレットはいつもどおりすぎる。この頃はみんな死んでないからまだ楽しそう。

  • 名著放送からだいぶ経ちましたが…おかげさまで早速面白いです。

  • 全体の感想は5巻のリンクにて。

  • 初めて読んだのは、まだ、10代の頃。今回は、鴻巣さんの新訳も味わってみたいと思って手に取りました。

    スカーレットが母親やマミーから伝授された、若い女性が、まわりとそつなくやりながら、うまく旦那さんを捕まえるためのノウ・ハウが書かれているとこで、苦笑い。

    物語はまだ序盤。
    これから、昔は気づかなかったどんな発見があるのか楽しみ。

  • 文学

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