叶えられた祈り (新潮文庫)

制作 : Truman Capote  川本 三郎 
  • 新潮社
3.36
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本棚登録 : 365
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (298ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102095072

感想・レビュー・書評

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  • ラ・コート・バスクのみ読了。カポーティが社交界から追放される契機となった未完の、最後の作品集。三編からなるけど、ひとつだけ読んで、他のを読む気をなくしてしまった。遠い過去の、上流社会のゴシップ集。饒舌な語り口は特徴だけど、あまりにとりとめなく思えて。

  • トルーマンカポーティの独白本、どうでもいい内容も多かったもののゴシップが好きだと面白いかも知れない。
    確かに哲学的な内容も含まれていたがそれぞれが陳腐な話ばかりなので非常に軽い

  • 2014.04.18

  • カポーティ、未完の遺作。
    未完と言っても、遺された幾つかの章はそれぞれまとまっていて、繋がりもないので(もしかしたら最後に全てが繋がるはずだったのかも知れないけれど)、ぶつっと終わってしまって続きが気になるということもない。
    本当は書き上げていたのに、カポーティ自身がこれ以外の章を破棄してしまったのだという噂も、あり得なくはない。
    書けなくなってしまったカポーティが苦しみながら何とかひねり出した残骸、というような評価を見受ける通り、物語としての完成度は他の作品には至らない。
    それでも彼の魅力は、灰に埋れた小さなダイヤモンドのようにところどころでまだ輝いている。
    恋に落ちる描写などは見事。
    無理に扇情的に、権威的にしようとして複雑かつ空虚になってしまっている部分も、カポーティ贔屓の身としては、物語ではなく彼本人の悲哀が感じられてたまらなく切なくなった。
    作品を味わう正しい態度ではないだろうけれど。

  • カポーティ未完の遺作。
    実名/仮名で、自分の見てきた上流階級をスケッチしていくも、先行発表された部分で名前の挙がった人々から猛反発をくらう。
    『冷血』のあとで書けなくなったというのは本当らしい。詩のように美しい文章で小説を書ける才能があり、それを誰よりも自負していた作家だけに、この作品がうまくいっていないことは本人が一番よくわかっていたことだろう。

  • 第1章が1番良かった。カポーティという作家の負の側面が見えた気がする。彼を破滅に導いた遺作。あとがきを読んで作品を振り返るとまた一味違う。文庫買おうかな…。2011/357

  • カポーティは1作ごとに、実験的な試みを課していた。その典型的なのがノンフィクションに徹しようとした『冷血』であり、その圧倒的な成功は作家の頭から離れなかったようだ。今回もセミドキュメント風の手法をとっているのだが、内容的には文壇(サルトルやサリンジャーも登場)やアメリカ社交界(こちらにはジャクリーン・ケネディ姉妹も)のスキャンダルの暴露といったものになっている。主人公のジョーンズは、もちろん戯画化されたカポーティだが、彼はあくまで社交界の人ではなく、それを熱く羨望しつつも冷ややかに眺める人だったのだろう。

  • 未完なのが残念。
    続きを読みたい。

  • トルーマン・カポーティの絶筆にあたる作品。自らを天才と考えていた彼は、「冷血」で商業的な成功と名誉を手にした後にどんな作品を書くのか苦悩し、結局思い描いていた世界は完成せず、失意のうちに死を遂げる。

    自らの周囲の人間のさまを「冷血」で構築したノンフィクション・ノヴェルの方法論を用いて描こうとした野心は何となく分かるものの、こうして読んでも優れた作品だとは思えない。ただ、カポーティという人間の苦悩だけが伝わってくる気がした。

  • 冒頭が良いですね。

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