- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102095072
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
.
.
「叶えられた祈り」トルーマン・カポーティ
.
.
叶えられなかった祈りより、叶えられた祈りの上に多くの涙が流される。( -
皆さんが仰るように読んでいて苦しいなと思ったのが、正直な感想ですが
この様な衝撃的な内容の事は嘘ではなく、現実に起こっているんだろうと思うとアメリカの銃社会の問題性やLGBT問題が世界に広がっているんだろうと感じます。 -
ストーリーをおもしろい!と思って読む本ではなかったです。最後の方のシーン、カバーの絵の「ナイトホークス」みたいな世界観だった。なぜこの絵が表紙になっているのかが最後の最後でわかったような気持ちになる。ところどころ表現がすてきだった。あと何年、もしくは何十年かして読み返して、今自分の中になかった言葉を見つけられるといい。
-
ラ・コート・バスクのみ読了。カポーティが社交界から追放される契機となった未完の、最後の作品集。三編からなるけど、ひとつだけ読んで、他のを読む気をなくしてしまった。遠い過去の、上流社会のゴシップ集。饒舌な語り口は特徴だけど、あまりにとりとめなく思えて。
-
トルーマンカポーティの独白本、どうでもいい内容も多かったもののゴシップが好きだと面白いかも知れない。
確かに哲学的な内容も含まれていたがそれぞれが陳腐な話ばかりなので非常に軽い -
2014.04.18
-
カポーティ、未完の遺作。
未完と言っても、遺された幾つかの章はそれぞれまとまっていて、繋がりもないので(もしかしたら最後に全てが繋がるはずだったのかも知れないけれど)、ぶつっと終わってしまって続きが気になるということもない。
本当は書き上げていたのに、カポーティ自身がこれ以外の章を破棄してしまったのだという噂も、あり得なくはない。
書けなくなってしまったカポーティが苦しみながら何とかひねり出した残骸、というような評価を見受ける通り、物語としての完成度は他の作品には至らない。
それでも彼の魅力は、灰に埋れた小さなダイヤモンドのようにところどころでまだ輝いている。
恋に落ちる描写などは見事。
無理に扇情的に、権威的にしようとして複雑かつ空虚になってしまっている部分も、カポーティ贔屓の身としては、物語ではなく彼本人の悲哀が感じられてたまらなく切なくなった。
作品を味わう正しい態度ではないだろうけれど。 -
カポーティ未完の遺作。
実名/仮名で、自分の見てきた上流階級をスケッチしていくも、先行発表された部分で名前の挙がった人々から猛反発をくらう。
『冷血』のあとで書けなくなったというのは本当らしい。詩のように美しい文章で小説を書ける才能があり、それを誰よりも自負していた作家だけに、この作品がうまくいっていないことは本人が一番よくわかっていたことだろう。 -
第1章が1番良かった。カポーティという作家の負の側面が見えた気がする。彼を破滅に導いた遺作。あとがきを読んで作品を振り返るとまた一味違う。文庫買おうかな…。2011/357
トルーマン・カポーティの作品





