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Amazon.co.jp ・本 (496ページ) / ISBN・EAN: 9784102099018
感想・レビュー・書評
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19世紀末から20世紀初頭の中国を、小作人から身を立てた王龍から、王一族三代を通して描いた作品。
中国史であり、人間、夫婦、親子、家族の物語。
初めて読んだのは、中学生の時。その後、何度も読み返し、そのたびに新たな発見や感慨があり、愛読書となった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この本は読み終わって5年以上たった今でも私にとってNo.1です。これからも「大地」を超える作品に巡り合えるかどうか…。
20世紀初頭の中国での親子3代にわたる物語で、小説といえども強烈なリアリティーで読者の心を鷲掴みにします。
旧体制のなかで古い因習に縛られながらものし上がる祖父、社会の変化に機をとらえて新体制の中で力をつけ親を超えてゆこうとする父、そしてアメリカに留学し近代的な社会への道を志す子。まさに、中国人の魂の進化の物語、そんな感じで感動のうちに読み終えました。
「大地」より感動する作品を求めていきますが、今のところ「うーん」という感じです。 -
土に生き、土に返る。そういう信念で生きている王龍。そしてそれに付き従うように誠実で寡黙で、我慢強い妻阿蘭。とにかく彼らがつましく、優しく生きていることが暖かく、哀しく、愛おしい。1代目の王一家が1巻でおわり、2代目からが2巻で始まる。3代がどうなっていくのか楽しみだ。
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人間のエゴ、冷たさ、優しさ、暖かさ全てを詰め込んだ話し。
一巻で王龍の時代が終わる。
次巻からは子供たちの時代になるのだが、四巻まであるので、
展開が読めない。
楽しみだ。 -
主人公の名前、王龍という名。龍を名のっているだけで、著者の中で大好きな素朴な正直者が生まれているように思う。
結婚シーンから話ははじまり、中国の農村の生活が殊細かに描かれていて、ノンフィクション?なんて思ってしまうほどです。旱魃で南下した時に王龍が驚く言葉の発声の違いなども、これだけでも読んでいてためになりました。
近代の農村の古い風習や習慣が残っていて、男尊女卑。働き者で無口な奴隷だった妻は、何でもこなす知恵者で存在感が大きい。対して茶館にいた妾は浪費ばかりする浅はかな女。叔母さんも欲深くずるい女といったように、美しければちやほやされ、商品となったこの時代の女性としての生き方も、著者はおろかな女として描いているように思う。
命の次に大事な土地。土地そのものが財産で労働の原動力となっている。続く子供達の将来は次の巻へ譲る -
外国人が書いた中国、という意味でとてもとても読む前から興味深く感じていた一冊。結論からいうと、前半と後半で個人的な評価は大きく変動するが、それはいわゆる「中国人」の目線だからかもしれない。どう変動したのかは別のレビューに譲るとして、ここはまず前半部分を褒め称えたい。
とにかく、非常に中国の百姓感覚をつかんでいるのだ。
言い回しこそ違えど、中国人が言うようなセリフと描写をしている。だけど言い回しはどこか西洋風。この独特なミックスがなんともたまらないし、咀嚼して理解している様に感服する。
いわゆる貧民の家の構造がどうなっているのか、どんな暮らし道具を使っているのか、その一つ一つの描写が克明で感嘆の息が出る。
そして土地への愛着、家族によって決められた男女の婚姻と、その恋愛のなさによって生じる独特の夫婦の感情と距離。更には農民に特有の迷信にすがる心持ちと生きるにおいてのしたたかさのバランス。
旱魃にくれる北の地方と、川があり灌漑ができる南の地方との落差の描写。
こうしたものは、幼児期からの物語の言い伝えと、周りの親戚の暗い仕方をみて体感するもので、第三者の観察で理解できないものとどこか盲目的に思っていたが、その土地でともに住み本気で理解しようものには描けるのだなと素直に尊敬する。 -
高校の頃
読んでいたく感動した。
はるか昔の記憶で何も覚えてないのだけど
青春の思い出として
心が揺さぶられたことだけは確かで、夢中になって
一気に読んだ。
このブクログを見て、機会があればもう一度読みたい! -
人生最高の書
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私の大学時代に読みました。
私の中で「THE大河小説」として、そのスケールの大きさ、人間賛歌に溢れた内容に激しく感動した記憶があります。
学生時代の多感な時期に是非一読してほしい一冊です。 -
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パールバックの大地とか読むとこの世に1日200冊出版されてる本とか、ほとんど全ての本が要らないなと思うレベルの作品だなと思った。今まで読んできた何千冊以上の価値があると断言できる。別格過ぎると思う。こういう感覚になれる本に出会えた時の感動は凄い。
文庫4冊を合わせて、おおよそ1,500~1,600ページに相当する長さです。
4日かかった
人間くさい
「一九三五年(四十三歳)『大地』が一九三〇~三五年に出版された最もすぐれたアメリカ小説と認められ、アメリカ芸術院ハウエルズ・メダルを受賞。『」
—『大地 第三部』パール・バック著
パールバックの大地最高な小説だな。革命前の中国が写実的に書かれてる。これ好きな人は風と共に去りぬを勧められるらしい。アメリカ文学で好きな小説少ないけど、これは好きな小説に追加された。アメリカと中国って親和性高そうだなとも思った。
パールバックの大地で人肉食うシーン出てきた
「パール・バック(Pearl S. Buck)」は、アメリカの女性作家であり、1938年にノーベル文学賞を受賞した人物です。中国を舞台にした作品で知られ、東洋と西洋の文化の橋渡しをした功績が高く評価されています。
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■ 基本情報
• 本名:Pearl Sydenstricker Buck(パール・サイデンストリッカー・バック)
• 生没年:1892年6月26日 – 1973年3月6日
• 国籍:アメリカ合衆国
• 受賞歴:
• ノーベル文学賞(1938年)
• ピューリッツァー賞(1932年)※代表作『大地』にて
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■ 主な代表作
『大地(The Good Earth)』(1931年)
• 最も有名な作品。中国の農民の生活をリアルに描き、世界的に評価された。
• 清朝末期の中国農民・王龍とその家族の生涯を通じて、土地との深いつながり、人間の欲望、貧困と富、変化する時代を描いている。
『息子たち(Sons)』『分裂せる家(A House Divided)』
• 『大地』の続編。三部作になっており、王龍の子や孫たちの世代を追っていく。
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■ 特徴・意義
• 中国育ち:宣教師の両親に伴って幼少期を中国で過ごし、中国語も堪能だった。現地の文化に深く通じていたことが、リアルな中国描写に結びついている。
• 異文化理解への貢献:当時西洋人にとって馴染みの薄かった中国の社会や価値観を、誤解なく伝えようとした点で画期的。
• 女性作家としての地位:ノーベル文学賞を受賞した初期の女性作家の一人であり、20世紀の女性文学者としても重要な存在。
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■その他の活動
• 養子縁組の支援活動や、人権擁護の分野にも力を入れていた。
• アジア系・混血児の人権問題にも関心が強く、後年はアジア系の子どもたちのための養子縁組機関(Welcome House)も設立。
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ご希望であれば『大地』などのあらすじや読書案内もできます!興味はありますか?
パール・バック『大地』読了。
王家3代に渡る壮大な物語。
まるで大河ドラマを第一話から最終話まで見たように疲れた。でもそれは心地よい疲れだった。読み終えるのが惜しいと思える小説に久しぶりに出会った。
著者は登場人物にそれぞれ固定観念を持たせることで、実際に存在するのではないかと↓
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高校の頃に一巻のみ読んだ
45年後、また読み返す
なぜこの本なのか
なぜ今でも自身に影響を与え続けるのか
戦乱の中国で貧乏農夫から地主に成り上がる
成り上がったのは、労力を惜しまない
運も味方に 家族を大切に
金があっても初心を忘れず
私のおじいちゃんも農民だった
ほとんど喋った記憶もないが
あの人の血が流れていると
漠然と感じることはある -
一人の百姓が大富豪になるまでの間のストーリー。結婚生活はどんなものか、金で買えないものはあるのか、など参考になった。2巻目を読み進めてみようと思う。
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前近代から近代中国への変遷期に生きる王家三代の大河小説。第一巻は王龍の立身出世と血脈に係る苦悩の物語。貧しい百姓から名家へと変貌を遂げる王龍の内的外的描写やプロットの素晴らしはさることながら、王龍を中心とした妻・妾・叔父・息子・娘らとの相関の網と巧みの描き方が凄い。血縁者もしくはそれに近しい者たちへの喜びや憎悪、嫉妬、欲情が小説の登場人物たちに人間らしさの息吹を与えている。
読了後にノーベル文学賞作品であることを知り納得。たしかに理解できるマルケス『百年の孤独』っぽい。そしてパール・バックがアメリカ人作家であることを知り驚き。 -
いやーダントツだわ。この世界が嘘なんて思えない。大地に生きるロマン。
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話がテンポよく進み、キャラが立っているので、読みやすい。いつの時代でもどこにいても、金が有り余るほどあるとロクなことにならないんだねえ。あと世代間の断絶が半端ない。
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ノーベル文学賞受賞作を読み始める。
レビューは最終巻にて。 -
多分3度目の再読だけれども、今回がこれまでで一番おもしろかったかも知れない。それはこの第一巻が、一人の男の人生そのものを描いていたからだろう。あれだけ誠実で働きものだった王龍が、どんどん変わってゆき、最後は自分の父親と同じように老いてゆく姿の感慨深いこと。
優れた小説という言葉がぴったりの、本当に優れた小説。主人公の長所も短所もくっきりと浮き上がり、まさに人間そのもの。作家が見事とい言うほかない。 -
全4巻。中国の革命期に生きる親子三代にわたる物語。雄大な中国の歴史の流れを感じさせる作品である。いつの時代にも人は生まれ家族を持ちそしてその土地に生き朽ちていくという土着的な世界観を表現している。異なる文化の狭間で苦悩する三代目王淵の心理描写がひだに分けいるようで圧巻なのはひとえに筆者の異色の出自によるものであろう。読み応えのある古典である。
パール・S.バックの作品
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