大地(三) (新潮文庫)

  • 新潮社
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レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102099032

感想・レビュー・書評

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  • 淵の逃亡劇の巻。
    土地に縛られない生き方に憧れた人々だが、結局、裏切らないのは土地だけだった。
    最終巻へ

  • 主人公は王虎から王淵へ。大地に固執し愛した王龍に対し大地への従属を嫌い武を選んだ王虎。王虎の子王淵は、王龍と同じく、王虎の道を否定し再び大地に戻った。しかし王淵の「大地」は憧憬であり生活ではなかった。王淵は馴染まぬながらも都市に生活し合間をぬって農耕に勤しむ一方、農耕を生活とする貧民層を嫌悪し蔑如する姿は、桃源郷への望郷に近しいものがある。

    王龍と王淵の観念は同じようで本質は全く異なる。時代は繰り返さずとも螺旋に進む故であろう。本作品が出版されたのは1931年であるが、孫文による革命の気運と成就がなった時代でありそうした時代の空気の移り変わりを巧みに捉えた小説である。

  • 文学
    古典

  • 枝葉が枯れ始め、また新しい若葉が新しい時代に育つ第3巻。

  • 中世から現代へ。
    やはり、今の中国に行って感じたものと同じものを感じる。何でもありか、と。

  • 2013.3.6 読了

  • レビューは最終巻にて

  • 読書メモに記入。

  • レビュはー最終巻にて。

  • いつの時代の出来事なのか、正直年表がほしいと思った。
    それと、なんといっても淵。彼の思い込み度といったら、どうしようもない。
    まっすぐで努力家で地道であることを恐れないたくましかった王龍(女好きだったけどね)
    義理深く愛に深く正義と力に生きがいを見出した王虎(先見の明がなかったけどね)
    優しく思い込みが強く素直な淵。

    一番魅力的だったのはやっぱり王龍だろうか。
    それら若者が老い、愚かな老人へと変容してゆくさまを、作家は容赦なく書き出す。
    それは中国という国もまた同じなのだろう。
    国は若いほど力と魅力にあふれているのかもしれない。

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著者プロフィール

中国の人々を同胞とし、その文化を紹介、中華人民共和国がいずれ世界の大国となると予見した先駆けの人。生後三か月で宣教師だった両親と中国に渡り42歳まで過ごす。コーネル大学より英語学で修士号を取得。1917年に農業経済学者と結婚、南京の北西の寒村に暮らした経験をもとに1931年に『大地』を著す。1932年にピューリッツア賞、1938年にノーベル文学賞を受賞。1934年、日中戦争の暗雲が垂れ込めると米国に永住帰国。以後、執筆活動に専念し、平和への発言、人種的差別待遇撤廃、社会的な貧困撲滅のための論陣を張った。1941年にアメリカ人、アジア人の相互理解を目的とする東西協会、1949年に国際的養子縁組斡旋機関ウェルカム・ハウス、1964年に養子を生国に留めて保護育成することを目的とするパール・バック財団を設立。1973年、米国バーモント州で80歳の生涯を閉じる。

「2019年 『終わりなき探求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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