- Amazon.co.jp ・本 (367ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102100080
感想・レビュー・書評
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アニメで一番だいすきなのがBANANAFISH。 それぞれの話のタイトルが実際の本からつけられている。 そしてその18話タイトルでもあるのがこの本。 昔の有名な本とは知っていたものの中々手を出せずにいたので読むきっかけができて嬉しかった。 アニメではブランカが「人の孤独について描かれている」と述べていた。 ヘミングウェイの未発表の長編小説。 上巻はまず男臭いともいえるクセに慣れることから始まった。 釣りのシーンがなんともゾワゾワっときた。印象的。下巻につづく。
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取りあえずコメント
一番好きな本 -
釣りのシーンとかカクテルの描写とかはさすがにうまい。会話も生き生きとしていてとてもいい。そしてネコがかわいい。ヘミングウェイ作品の中では一番好きかもしれない。淡々と生きる主人公の中に、「人生ってこんなものさ」というヘミングウェイからのメッセージがこめられている気がした。淡々と生きパタリと死ぬ。その中に、この作品がそうであるように、人には知れない、ひょっとすると自分でさえも知らないようないろいろなドラマがあって、それが印象深くて大切で懐かしくて、とても貴重だったりもする。そんなことに気づかされる。それが人生です。
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やはり食事と酒エピソードが良い
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3.3
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下巻に譲る
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手に取ったのはブランカきっかけです。
他の作品よりウエットな印象。 -
主人公の次男が大魚と相対し、それを見守る大人たち、そんな息子の死、そして戦争の中、内面の傷を抱えたまま生きる姿。
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ヘミングウェイの自然描写がたまらなく美しい。
トローリングでは巨大カジキマグロと死闘を繰り広げ、夏の暑さと喉の渇きを癒す清涼感たっぷりのフローズン・ダイキリとモヒート、男同士のむさ苦しくも熱い友情、美しく魅惑的な女性。解放的な世界が広がる一方、寂寥感や孤独さがじわっとくるのはなぜだろう。
ヘミングウェイの生き様を凝縮したかのような流れる文章の一つ一つに、グイグイ飲み込まれて行く。