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Amazon.co.jp ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784102100097
みんなの感想まとめ
壮大な自然描写が特徴的なこの作品は、ヘミングウェイの海への深い愛と敬意を感じさせる。特に、海や魚、戦争をテーマにした物語は、彼の独自の視点から描かれ、リアルな描写が読者を引き込む。戦争を美化せず、主人...
感想・レビュー・書評
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2026.1.3読了。
写実的な自然描写。壮大な自然が眼前に広がり、海風すら感じるようなあまりにもリアルな描写。ヘミングウェイがかつてそこにいたからこそ描けた小説であり、ヘミングウェイの海への深い愛と尊敬を感じる。
「老人と海」が本作の副産物であったと唱えられるのも納得だった。本作は、第一部「ビミニ」が「若き海」第二部「キューバ」が「不在の海」、第三部「洋上」が「海の追跡」であり、独立した「老人と海」が「存在する海」としてヘミングウェイの陸海空三部作構想の「海」を描いているそうだ。
海、魚、戦争を題材とした小説でヘミングウェイに肩を並べる作家はそういないのではないかと思う。戦争を綺麗な成功体験として描くのではなく、主人公でも死ぬ時は死に、戦争の負の側面を過剰にでもなくあるがままの形で描くヘミングウェイの戦争小説が私は好きだ。
生きることへの正直さまっすぐさ力強さ。
ヘミングウェイの文体はどんな文体よりも力を感じる。背中を押されるというより、なにか強い力と対峙しているような、息苦しいまでの強さを感じる。
やっぱり私はヘミングウェイの文体がすごく好きなのだと思う。 -
上巻に同じ
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2.9
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息子たちとの、短くも幸せな時間。
一転、息子を失ってからの退廃的な生活。
そして自ら死地を求める様。
章が変わった時、初めのうち主人公が同じ人物とは思えなかった。それくらい振れ幅の大きい内容。
この作品は、昔読んだ「BANANA FISH」というマンガの主人公・アッシュ=リンクスが読んでいた場面があり、それを読んで以来いつかは読んでみたいと思っていたもの。
マンガのアッシュは18歳。自分は、、その倍以上になってもその良さは半分もわからなかった。
ヘミングウェイはまだそれほど多くの作品を読んだわけではない。きっと、ヘミングウェイに入るには上級者向けのようにも感じた。 -
いきなり脈落もなく、息子全員亡くなっていた。下巻の沈鬱な内容に耐えきれず、読了。
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波の音と風がいつまでも鳴りひびいてゐる。
けれど彼と共に生きる海は、デュラスのそれとは違ふ海だと思ふ。デュラスの海はどこまでも決して届かないやうな、自分と他人の関係の中の海だ。しかし、ヘミングウェイの海は、まるで大地のようにひとの中に拡がつてゐる。
彼の描いた海は、ひとを惹きつけて離さず、陸に上がればまるで水を失つた魚のように心細くなる。しかし、誘ふ様なその海もひとたび牙をむけば容赦なく命を奪ひとる。
もうひとつは、彼の場合、酒の酔いはまるでものともしてゐないのに対し、デュラスは酔いそのものの中で書いてゐる感じだ。彼にとつての酒はまるで飲み水のやうな勢いだ。おそらく、彼は飲めば飲むほど、急速に思考が冴える人間だつたのだらう。だからこそ、デュラスのやうに酔いの中に堕ちてみたかつたのかもしれない。
未完であつたこの作品は、かなり壮大なものを考へられてゐたやうで、海でさへも、彼の壮大な構想の一部でしかない。それでも陸にしろ、空にしろ、彼はどこにゐてもその熱い血で命を燃やしたに違ひない。
彼の人生はまるで闘ひのやうだ。どんな痛みや苦しみがあつても、歩んでいかねばならぬやうな、そんな敗北を背負つた闘ひだ。
この地球にあつては、ひとの成すことはどれも時間の中のほんの一抹に過ぎない。命は消えそしてまた生まれる。にもかかわらず、生れてしまつたからには、歩まずにはゐられない。得ればうれしく、なくせば悲しい。それを止めることなどできない。存在してしまつたからには。この地球はその事実を容赦なく突きつける。豊穣の喜びも荒々しくひとの命を奪うやうな嵐も、生きるものすべてに等しく与へる。大きなカジキもハドソンも海は生まれてから死ぬまでのすべてを見届けるだらう。
各部の構想はできあがつてはゐたが、その中での人物関係についてはおそらくかなり推敲されてゐたに違ひない。この作品の中のひとびとは広げやうと思へば、それだけのドラマをもつたひとびとばかりである。それぞれの人物が描かれないところで命のやり取りをしてゐるのが見える。そのすべてを書くことはできないから、彼は慎重にその配置を考へてゐる。そのため、まずは構想を固めて仕舞はねばならなかつたのだらう。そんな気がしてならない。 -
いつも海辺でラムを飲む主人公。前半はカリブの青い海と風を感じるが、後半は暗い。人生は一瞬にして変わるのだ。
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主人公の次男が大魚と相対し、それを見守る大人たち、そんな息子の死、そして戦争の中、内面の傷を抱えたまま生きる姿。
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82045.276
「キューバ」の章の沈鬱な感じ、「洋上」は一転して荒々しい会話の連続。 -
読み終わるまでに大分時間がかかってしまった; 今は上巻の方が好きだと感じるけれど、またいつか読み返して下巻の良さを味わいたい。
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図書館本。
下巻のほうが良い。 -
やがて落ちる戦争の影。美しい思い出は見事なまでに残酷に「死」へと加速していきます。ヘミングウェイはこの優れた作品を、なぜ生前に発表しなかったのでしょうか。
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2008.7.29読了
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てか、文庫だったけど、もっとボロイ装丁だったはずですが。
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上下巻。これまたコミック「BANANA FISH」の中で主人公アッシュの愛読書として出てくる本だったり(^^;)
で、フリークで収集癖のある私は買ってみたのだが・・・途中まで読んで何年も放置状態だったりりする。 -
「ビミニ」「キューバ」「洋上」の3部からなる本作。
下巻の「キューバ」では、兄弟の中で唯一生き残った長男の戦死という哀しみから酒に溺れる姿が、「洋上」では、見えざる敵を追い、銃撃戦の後に訪れる自らの死が描かれる。主人公トマス・ハドソンの「強烈な孤独」と「死と隣接する生」が、ヘミングウェイの愛したカリブの海とともに鮮やかに描写されている。
ちなみに、15年ぶりに購入した下巻は、文字も大きくなり、大変読みやすくなっていた。 -
ヘミングウェイがノーベル賞取ったりこうやって後世に残った一番の理由は、活字となって本に直接書かれていない事が分かりやすいからだと思う。
著者プロフィール
アーネスト・ヘミングウェイの作品
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