スタインベック短編集 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (315ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102101032

感想・レビュー・書評

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  • 奇妙であったり、ホラーであったりミステリーであったりと、淡々とした文に様々な要素がある。
    「蛇」がよかった。
    怖い。

  • BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“文壇レシピ”で登場。
    http://nestle.jp/entertain/cafe/


    本の中に登場するあの美味しそうな一品を
    実際に再現してみよう!というこのコーナー。

    第54回目に紹介されたのは、「スタインベック短編集」に登場する『朝めし』。

    ―老人は私のほうを向いた。
    「朝めしはすんだのかい?」
    「いや」
    「そうかい、そんならいっしょにすわんなよ」

    いためたベーコンを深い脂のなかからすくいあげて錫の大皿にのせた。

    ベーコンは、かわくにつれて、ジュウジュウ音をたてて縮みあがった。

    みんなすばやくがつがつ食い、お代わりをして、またがつがつ食った。

    そのうちに、腹がいっぱいになり、体があたたかくなった。


    原宿ブックカフェ公式サイト
    http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
    http://nestle.jp/entertain/bookcafe/

  • カリフォルニア、サリナスを舞台に力強く生きる人たちの悲喜こもごも。翻訳がとてもいいと思う。

  • 「朝めし」をすすめられ手に取った。
    ページ数…5。
    音も香りも実際に感じられるようだった。

    芸術だと思った。

  • 「朝めし」のパンやベーコン、コーヒーが美味そうだった(小並)

  • 収録された「朝めし」簡素な朝食をこれほど美味しそうに描いた文章はない。

  • ジュウジュウと焼けるベーコンの脂。焼きたてのパン。コーヒーの湯気。おいしそうな匂いが漂ってきて、読んでるそばからおなかがすいてくる。

  • 「菊」が大好き。

  • 「自然との接触を見うしなった現代にあって、人間と自然とが端的に結びついた著者の世界は、その単純さゆえいっそう神秘的である」

    収録作品:


    白いウズラ
    逃走

    朝めし
    襲撃
    肩当て
    自警団員
    「熊」のジョニー
    殺人
    聖処女ケティ
    敗北
    怠惰

  • 佐々木俊尚さんのvoicyで紹介されていた本
    「朝食」がとても好きだそうだ。

    早速読んでみる。
    田舎町の通りすがりの家で朝食をご馳走になる話だ。
    朝食の支度や家人との何気ない会話。

    飾り気のない日常にこそ美を感じ、それこそがいつまでも記憶に残る思い出になる、そんな短編小説だ。

    振り返ると、自分自身いつまでも記憶に残っている食事はけっして高級なものではなく、シンプルなものが多いように思う。

    屋久島ハイキングの休憩中に食べたチョコレート、風邪の回復明けに食べた梨など、普段食べているはずのものなのに、感動すら思えるほど美味しく感じた経験がある。

    シチュエーションや疲労感も手伝ったのかもしれないが、忘れがたい美味しさとは、案外シンプルで身近にあるものかもしれない。

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