ハックルベリィ・フィンの冒険 (新潮文庫)

  • 新潮社
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感想 : 67
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  • Amazon.co.jp ・本 (460ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102106020

感想・レビュー・書評

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  • ハックより トムが好きだと 叫びたい (心の一句)

    でもこっち読まなきゃならないんだから仕方がない。圧倒的に文学的価値で負けているトム。そしてこっちでは「トムが出てくる場面邪魔」と研究者に言われ続けているらしいトム。哀れ。
    人種差別のあーだこーだでアメリカじゃ裁判沙汰になったり禁書扱いだったり大変だけど、普通に面白いよね。冒険冒険。
    トムはドリーマー、ハックは現実主義者。かと思いきやトムの方がドリーマーを装っているだけでより現実主義者。だっていざとなったら金で解決です。

    「正しいこと」が何かなんて時代や場面よりけりだと思い知らされますね。
    「よし、それなら、オレは地獄に行こう」この台詞が。

  • 「トム・ソーヤーの冒険」が期待以上の面白さだったので、ハックも期待していましたが、話が長めで、トムもしばらく登場せず、少し物足りなさを感じました。

  • 8/20 テレビ東京系列
     「ワールドビジネスサテライト」にて紹介あり

    大ヒット作品「もしドラ」の著者がもっともオススメする本として
    新潮社のハックルベリーフィンを紹介

  • トムとの冒険で大金持ちになった浮浪児ハックは、未亡人の家に引き取られて教育を受けることになった。堅苦しい束縛の毎日──飲んだくれの父親が金をせびりに現れるに及んで、逃亡奴隷の黒人ジムとハックの脱出行が始まった──。

    スリルと笑いに満ちた少年ハックの大冒険に、思わず笑顔がこぼれた。
    また、前作で大いに活躍したトム・ソーヤーが物語の後半で登場してからは、二人の掛け合いが本当におもしろくて、読んでいてとても楽しかった。
    子供時代の純粋な好奇心を思い出させてくれる一冊。

  • 「ライ麦畑でつかまえて」と比較であがっていた本だったので、興味があって読んだが、当たり前だが内容はかなり違い精神的な面よりもよりリアルな冒険物語。特に前半はハックの危機管理対応能力がすごいなと思って読んでいた。後半トムが出てきてからは「ん~」といった感じがした。発表された時代を考えると今でも充分に楽しめる内容であるのはやっぱりすごい。

  • 「トムソーヤ」に続いて読みました。
    おもしろかったです。子供のころに探検や基地ごっこをしたときのことを思い出しました。ハックの変にまじめで一途なところ(まじないを信じるところとか)が読んでいてすごく楽しく、また、じれったさを感じました。
    黒人の奴隷制度など当時のアメリカを思わせてくれるところもあり読んでみてすごく良かったです。

  • ト-4-2 村岡花子訳

  • 平気で殺しや決闘が出てくるあたりは文化の違いがどうにもありすぎる。
    面白いんだけど、結局最後の方でトムソーヤが登場して、すっかり主役を奪われてしまってるかんじ。
    トムソーヤ自重wwwてかもー狂人にしか思えないwww

  •  図書館で借りました。

    「トム・ソーヤの冒険」を書いている人。
     実は無夜は「トム・ソーヤ」を読んでません。またとっても変則的な読み方をしてます。

     無夜はハックを友達にするのは耐えられると思うけど、トムは無理だと思いました。だって、色々とうるさいんだもの(笑)彼と付き合うためにはワンクッションが必要。一歩間違うと電波系。
     単純に言うとハックはかなりのリアリスト。トムはロマンチスト。

     ところで、コールタールを塗って、羽をまぶすのって、どんな効果があるんでしょう? 詐欺師二人が吊るし上げられて、そんな目に遭わされていたんですが。

     なかなか面白く、かつ健全です。作者は大人のための少年小説を目指したらしいんですが、確かにこれって善悪の区別がついてから読む方がいい本です。

     内容。
     未亡人のもとで生活するようになったハックだが、その堅苦しい生活が嫌で嫌でたまらない。その上、のんだくれの実の父親が金を無心に来た挙句、ハックを誘拐。虐待されたハックは自分が強盗に殺されたように見せかけて、筏とカヌーに乗ってまんまと逃げ出す。
     知り合いの逃亡奴隷、ジムと一緒に。
     死体は見つける、ならず者にあう、詐欺師に付きまとわれる。
     そして、ハックは最後に一つの安堵を見つけ出す。最初に見た死体が父親だったのだとジムに教えられるからだ。
     もう煩わされることがないと知ったハックは喜ぶ。(……普通、親父が死んだら少しは悲しまないかね?? この辺が大人のための少年小説だよなぁ)
     ジェットコースターのように、トラブルがいっぱい。    

  • 「トム・ソーヤの冒険」の事を書いたときに、続きを読みたい方にはお薦めと書きましたが、話の雰囲気は大分違います。
    「ハックルベリイ・フィンの冒険」の方が小説としてかなり面白いと思いました。
    なぜなら、「トム・ソーヤの冒険」より「ハックルベリイ・フィンの冒険」の方が主人公になりきって読めるので物語の中に引き込まれやすいからです。
    また100年前のアメリカがどんなに、おおらかな国だったのかも楽しめました。

    「トム・ソーヤの冒険」の頃に比べるとハックルベリイ・フィンはかなり知的な少年になり、常識の度合いや思いやりの気持ちも成長していて最初は少し戸惑いましたが、侯爵と王様が出てきて、「トム・ソーヤの冒険」に負けないようなスリルをハックルベリイ・フィンに味会わせる事になるので充分に楽しめました。

    最後は、トム・ソーヤが出てきて大掛かりなイタズラをするのですが、「残りページが少ないのにちゃんと終われるのか」と心配になるくらいの内容でしたが、さすがマーク・トウェンはちゃんと全てがハッピーエンドに収まる様になっていました。

    テンポも良く、読みやすくおもしろかったのですが、100年前に書かれた小説です。
    しかも舞台はさらに数十年昔で場所はアメリカです。
    アメリカ人の黒人奴隷に対する対偶など人種差別がおこなわれているのを普通に書かれており、逆に黒人奴隷を同じ人間扱いすることが恥ずべき罪になる様に書いてあるシーンが全体を占めています。
    この辺の事で気分が悪くなりそうな方にはお薦め出来ません。

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著者プロフィール

Mark Twain 1835年-1910年.
邦訳された自伝に、
時系列順に並べられている
『マーク・トウェイン自伝 〈上・下〉 ちくま文庫 』
(マーク トウェイン 著、勝浦吉雄 訳、筑摩書房、1989年)
や、トウェインの意図どおり、執筆順に配置され、
自伝のために書かれた全ての原稿が収録されている
『マーク・トウェイン 完全なる自伝 Volume 1〜3 』
(マーク トウェイン 著、
カリフォルニア大学マークトウェインプロジェクト 編、
和栗了・山本祐子 訳、[Vo.2]渡邊眞理子 訳、
[Vo.1]市川博彬、永原誠、浜本隆三 訳、
柏書房、2013年、2015年、2018年)などがある。



「2020年 『〈連載版〉マーク・トウェイン自伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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