アンの幸福 (新潮文庫 モ 4-5 赤毛のアン 第5)

  • 新潮社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (406ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113059

感想・レビュー・書評

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  • ギルバートとの婚約中の3年間を、サマーサイド中学校の校長として過ごす話。
    アンの善良さが、多くの人に影響を与え、幸せを広げていく。
    うまくいきすぎるくらいで、そこは、心の汚れた人間にっては小説だなぁ、と思えてしまうのだけれど、時にはこのような美しくて平和な話を読むのもいいのだろうな、と思う。
    少しだけ、心が浄化されるような、そんな気がした。
    ちょっと退屈な部分もあるけれど。


    2003.9.18
    キャサリンが印象的だった。厭味ったらしく孤立してしまった彼女は、ひとえに自己擁護の手段としてそのような態度をとっていたのである。何かをにくんだり、悲しんだり、そんなのは当たり前だ。そんな心を笑う権利は、誰にもない。しかし、そんな心から自分を守る権利はある。キャサリンの心がほぐれた理由というか、きっかけは、アンが本音を出して、キャサリンに腹を立てたからだ。もちろん、本音だけでは人間は生きてゆけない。でも、自分の気持ちは大切にしたらいい。キャサリンは、自分の気持ちに対して素直になれたからよかった。もとから綺麗な人以上に、キャサリンは、私には魅力的に見える。

  • 81

  • すごくパワーを得ることのできる作品でした。
    この生き方好きかもしれないと、わくわくしています。
    次のシリーズに進みます。。。

  • サマーサイド中学の校長として、3年間ウィンディ・ウイローズですごす。

  • 独立し婚約したアンが、結婚の前に自身の幅を広げていく。
    この巻の「幸福」を考える時、マシューの生き方、アンやその周りの人々の生活を、想います。

  • あの娘はクリームのふりをしている脱脂乳ですよ、とレベッカ・デューが言った時、私もそのようなものかもしれない…と少し胸が痛んだ。
    そして、このシリーズにはなんて独身女がいっぱい出てくることか。モンゴメリさんは独身女フェチか?と思うくらい。
    大好きなシリーズなんだけど、ときどき登場人物と自分を重ねて胸が痛くもなる。

  • 今回は、アンの手紙形式で書かれた部分が多かった。アンの手紙は面白い。受け取る側も書く側も楽しめる手紙で、こんなふうにやり取り出来たらと羨ましくなった。アンが次々にあちらこちらで信頼と愛情をかち得たけれど、あまりにも上手くいきすぎな気もした。けれど私もアンが大好きだし、そういう人は読者にも多いから、作中の登場人物がそうであってもアンが相手なら不思議じゃないのか、と納得することにした。こんなこと言いましたが、アンの行動により良い方向に人が進むのを見ると、とてもよい気分になるし考えさせられるので好きです。

  • 再読。アンがギルバートに宛てた手紙の抜粋と、物語が交互に。優しいとか、屈しないとか、明るくいるとか…。幸せな気分になれる。

  • サマーサイド中学校校長として赴任したアンを迎えたのは、敵意に満ちた町の有力者一族、人間嫌いの副校長、意地悪な生徒たちだった。持ち前のユーモアと忍耐で彼らの信頼と愛情をかち得たアンが、忠実なレベッカ・デューや猫のダスティ・ミラーとともに幽霊小路、ウィンディ・ウィローズで過した三年間を、レドモンド医科大で学ぶ婚約者ギルバートに宛てた愛の手紙で綴る、第五『赤毛のアン』。

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著者プロフィール

1874年カナダ、プリンス・エドワード島生まれ。1908年に最初の長篇小説『赤毛のアン』を出版。世界的ベストセラーとなる。オンタリオ州に移り住み、その地で数々の作品を執筆した。42年トロントにて逝去。

「2012年 『パットの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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