虹の谷のアン (新潮文庫 モ 4-9 赤毛のアン 第9)

  • 新潮社
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113097

感想・レビュー・書評

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  • 「虹の谷のアン」という和書名がミスマッチだ。
    牧師館の子どもたちが主人公の物語だから、「虹の谷の子どもたち」くらいの方がしっくりくるが、シリーズとしてどうしても書名にアンと入れたかったのだろう。
    他には、読点の付け方が気になった。

    腕白で自由な牧師館の子どもたちだが、品の良さというか、育ちの良さは感じた。
    心の綺麗な子どもたちだ。
    決して嫌いにはなれない。
    モンゴメリの描く子どもたちは、みな美しい。

    最後のページがおそろしい。
    最終巻を読んだことがあるからそう思うのかもしれないが、気味の悪さを感じる1ページだ。
    こんなに健やかな子供たちが巻き込まれていく戦争というものの恐ろしさと、どうしようもなさを感じる。
    いつの時代も、女たちは身震いをするのだ、きっと。



    2004.4.29
    牧師館の子どもたちの話だった。腕白だが、素直だ。モンゴメリはよく似た話を書くのに、それをありきたりに感じさせない。ほのぼのとしている。視線に愛情を感じる。登場人物を肯定した文章だ。夢中になって読めた。フェイスが面白く、よいキャラターだと思う。ユナも好きだけれど。

  • 今回はアンよりも子供たち目線の話。牧師館の子供たちは育ててくれる大人がしっかりとしていないため、やりたい放題で周りからは苦い目で見られる日々。試行錯誤する子たちにはらはらさせられますが、最後は落ち着くところに落ち着いてほっとしました。ちまちま読んできましたが次巻が最後で、ちょっと読み終えてしまうのがさみしいです。

  • アンはすっかり「ブライス婦人」となり、落ち着いた子だくさんの中年女性として忙しいながらも幸せな日々を送る。この巻では完全に脇役で、子供たちは生涯の友、あるいは未来の恋人ともなる牧師館の子供たちと知り合い、共に様々な経験をしながら成長していく。ラスト、次男ウォルターが見た未来の光景、笛吹きが笛を吹いて沢山の子供たち(未来の戦士たち)をつれ去る光景が、軽やかで楽しいこの巻の最後に深みを与えている。

  • アンの子供と牧師さんの子供がメイン。ウォルターがフェイスを守るためにケンカをする話が好きだった!

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著者プロフィール

1874年カナダ、プリンス・エドワード島生まれ。1908年に最初の長篇小説『赤毛のアン』を出版。世界的ベストセラーとなる。オンタリオ州に移り住み、その地で数々の作品を執筆した。42年トロントにて逝去。

「2012年 『パットの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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