アンの青春 赤毛のアン・シリーズ2 (新潮文庫)

  • 新潮社 (2008年2月26日発売)
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本棚登録 : 2006
感想 : 134
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本 ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784102113424

感想・レビュー・書評

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  • ひさしぶりに読んだが、相変わらず面白おかしくてあっという間に読めた。
    どのエピソードもすごくよく覚えていた。

    ハリソンさんに奥さんがいたことだけは忘れていた。
    ハリソンさんとアンのやりとり、ぜんぶ好き。
    ハリソン妻「あんまり男というものに期待しすぎたのさ。たとえ言葉遣いが悪かろうが、働きがありさえして、台所へ来て一週間にどのくらい砂糖を使ったかなんぞを調べだてする人でなかったら、よしとしなくてはね」
    覚えておきます。

    デイビーのわんぱくぶりには、まずいことに怒りしか感じなかった。
    キレると口を利かなくなるタイプのわたしでは、デイビーと心を通わすのは30年経たないと無理だろうな。
    あああ、男の子怖い。

  • 現在、アン・シリーズ全てを再読しようと試みているところ。しっかり読み進めるメインの読書ではなく、サブ的に(なんだ、それ)読み進めているので、一冊読み終わるのに相当時間がかかるけれど、あぁ、やっぱりアンはいいな~と思う。
    なんというか、自分にとって良質な、しっくりくる読書になるというか。

    この「アンの青春」を読むのは、4~5回目だと思うけれど、まだ新鮮な気持ちで読めた。というより、自分でも驚くほど詳細を忘れていた。
    双子をひきとること、レイチェルがグリーン・ゲイブルスに越してくること、アンがアヴォンリーの学校で教師として奮闘し、大学への進学が決まることなどは覚えていたのだけれど、ミス・ラヴェンダーがアンの友達となり、彼女にロマンスが訪れるのは、アン・シリーズでもこんなに早い段階だったのか・・・・!

    それにしても、相変わらず人名がたくさん出てきて、カタカナに弱い私は相関図が頭の中でごっちゃごちゃ。ただ、意外と一度きりしか出てこない人や、通りすがりの人もいるように感じた。

    ラスト、ミス・ラヴェンダーが出発していった石の家から家路へ向かうアンとギルバートの描写が美しかった。これからの希望ある若者の明るい未来を示唆する文章に、読んでいるこちらもキラキラとした何かをもらった気がする。

  • 赤毛のアンシリーズ第二弾
    16歳のアンは、小学校の新任教師として美しいアヴォンリーの秋を迎えた。マリラが引き取ったふたごの孤児の世話、ダイアナやギルバートらと作った「村落改善会」の運営と忙しいなかにも、"山彦荘"のミス・ラヴェンダーとの出会いや、崇拝する作家モーガン夫人の来訪など、楽しい出来事が続く。少女からひとりの女性へと成長する----------------
    考えてみたら・・16歳で教師って今では考えられない。。
    高校生が小学生を教えている・・?うーむ。。
    でも今の16歳とこのアンでは、やはり知性が全然違うよね。

  • シリーズ1を読んでから1年以上経ってしまったが、続篇を読み始めたら、何故もっと早く読まなかったのかと、やはり後悔した。

    天真爛漫で空想好きな、ポジティブ詩人の「アン・シャーリー」にかかれば、気難しい隣人の「ハリソン氏」も、アンの生徒「アンソニー・パイ」も、双子の片割れ「デイビー」さえも、その素敵な人柄に魅きこまれる。

    もちろん、最初から上手くはいかないけれど、アン自身、人には欠点がある方がより魅力的だということを知っているので、相手を信じ思いやる気持ちや、優しさがだんだんと伝わっていく。その過程が丁寧に描かれていて納得させられるし、ユーモラスに展開する点が多いのも、読んでて明るい気分になって良い。私自身がアンの影響を受けているかのようです。

    マリラの体調は心配だったが、相変わらず、アンとの、お互いタイプの異なる故の、ユーモア溢れるやり取りも健在で良かったし、時折、本当の母親以上の愛も感じられて、ホロリとさせられた。マリラは照れ屋で、なかなか本音を見せないところが、逆に愛らしくて良いのですよ。

    また、カナダのプリンス・エドワード島の自然の美しい描写は、毎回想像するだけで楽しくて、文章でこれだけ美しいと思わせてくれるのは、すごいと思います。

    物語自体は、アンが16歳になり、教師として子供たちとふれ合うことで、空想好きはそのままでいながら、大人へと少しずつ変わっていく、しっかりした一面も持ち合わせていく描写も出てきて、前巻とはまた異なる魅力も発見出来ます。ダイアナとの友情も素晴らしい。

    それに加えて、アンの、「何事も思うようにならないが、悪いことも必ず期待どおりに起こるわけではない。」なんて言葉を読むと、哲学的な響きも感じられて、すごく励まされます。

  • 赤毛のアン・シリーズ2
    アンの世界に浸る楽しさ。
    読み進める毎に、アンに惹かれていきます。

  • 第1集の「赤毛のアン」もそうでしたが、生きていく上での振る舞いや人との接し方など、今の生活にも活かせるものばかりでした。
    この巻も終わりはギルバートとのやりとりでした。
    やはりアンにとって大切な人という位置づけなのでしょう。次巻に期待。

  • アンシリーズは私の大好きな作品なので、図書館で借りず書店で購入しています。
    今作品も素晴らしい想像の世界へ連れて行ってくれました。アンは大人の女性へと成長していますが、心は子供時代と変わっていません。
    早くシリーズ3も読みたいです!

  • 幼かったアンが大人になっていく姿を読むのはちょっと寂しかったけど、自分もアンと一緒に成長していけたらなあという気持ち
    美しく、大切にしたい言葉を「赤毛のアン」につづいてわたしの心にたくさんくれたと思う
    ひとつ思うのはギルバート・ブライスみたいな素敵な男どこ( ; ; )
    まじでわたしの理想の男性って結局ギルバート・ブライスなんだと思う、うん

  • 赤毛のアンの続編。モンゴメリはひとつのことをしつこく書かずあっさりとしているためイライラしづらくて良かった。特に何が悪かわからないという犯罪者の思考じゃないかと思ったクソガキデイビーについて、日々を長々と書かないでくれて助かった。学校の生徒どものことも。また、不幸に沈む出来事より幸せの割合が多いと思う。
    快晴の日に公園で読むのにうってつけだけど、アヴォンリーに比べて日本はどこも汚らしくて公園の景色にがっかりしてしまいはする。
    大人になっていくアンを寂しく思ったけど、2巻を読んで見ればそれはそれで楽しめた。今はさらに大人になってしまうアンを寂しく思う。シリーズ全部読むつもり。

  • 1年くらい積読していたが、一気に読了。
    小学校の教師となって、すこしお姉さんの16歳のアンが周りの人々や生徒たちとごたごたしつつ成長してゆく姿が描かれる。しかし、なんと言ってもミス・ラヴェンダーのエピソードには胸がキュンキュンときめいた。このエピソードを読むためだけに読み返したいくらい。村岡花子による翻訳も変わらぬ格調高い文体で、読んでいると胸の奥に青く美しいアヴォンリーの森の景色がどこまでも広がってゆくようだ。ギルバートとはまだ進展せず、今後が楽しみ。

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