アンの友達 赤毛のアン・シリーズ 4 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113448

感想・レビュー・書評

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  • アンシリーズ第4弾。
    アン自身は登場しないと知っていたので、前にシリーズを通して読んだ時には飛ばしていた本書。(確か、もう一冊飛ばしている気がする)
    数回、アンの名前のみが登場し、一回アン自身が登場したと思います(あやふや)。

    色々な本と同時読みしているためにかなり時間をかけて読んだので、やっと読み終わった今、12つの短編を思い返すと、どれもぼんやりとした記憶になってしまっているのが残念すぎる。けれど、どれも心温まるお話だったということは確か。周りや自分たち自身が問題で、なんだかんだと結婚できずにいる男女を描いたものが多かった気がするが、不思議と飽き飽きとしない。現代から見れば信じられないような結婚観だったりするけれど、それでも心から楽しめる物語ばかりだった。

    まぁ、それにしても主要人物さえしっかりとした人物像を描き切れていない作品もある中で(←なんという上から目線!何も書けないくせに!)、こんなにもアン中心の世界から見れば隅っこに位置するだろう人々を生き生きと描き切るモンゴメリと、アンにまつわるものは全て翻訳しようと意気込んだであろう村岡花子に脱帽しかない。

  • この巻はアンの周囲の人々にスポットライトを当てています。その人々に起きた愛情の物語です。
    12篇あり、どのお話も胸がきゅんとさせられました。また、お話の中でちょくちょくアンが出てくるので “この話はアンがあの頃ぐらいのときかな” と想像しながら読めるのも楽しい作品です!
    この作品も楽しませてもらいました☺️

  • アン・ブックスあるある

    ①◯◯家の人はこうである、という家系の性質を決めきっている。
    ②中年のロマンス大量発生。
    ③クソガキは何が悪いことかわからないというサイコパス。
    ③結婚希望でないオールドミスがすぐ結婚する。
    ④キリスト教関連の記述が多い。
    ⑤中年だが幼く見える女性が多い。

    次は5巻でアンについて読めるので楽しみ。昔漫画で読んだ内容を飛び越えていると思うのでネタバレ無しで読める。

  • 1911年 カナダ

    今回はアヴォンリー周辺に住む人々を中心に書かれた短編集。
    短い話でさくさく次の人の話になるので
    少し気持ちの切り替えに時間がかかるけれど全体的に面白かった。
    ちょこちょこアンが出て来てはそれぞれの人の感想が出てくるのも楽しい。

    作者は人間が好きなんだなーって思う。
    一見面倒くさいタイプの人への愛情溢れる描写が素晴らしい。

    ☆奮い立ったルドヴィック☆
    アンが思いっきり人の恋愛に首突っ込んでます。
    しかしこれ上手くいったからよかったけれど、下手すりゃ物凄い
    逆効果な結果もありえたのではw
    あとかませ馬役のアーノルドさん気の毒w

    ☆ロイド老淑女☆
    まるで「あしながおじさん」みたいなお話。
    メアリー夫人のガッツが凄い。ともすれば少し滑稽なぐらいの
    昔好きだった人の娘への愛情の注ぎ方だけれど
    その行動が頑なな老人の心をほぐし、勇気を与え
    結果皆にとって良い結末だったのが嬉しい。この話凄い好き

    ☆めいめい自分の言葉で☆
    これどうしてこのタイトルなのかがイマイチよく分からないけれど
    頑なな人の心をほぐすのは時として芸術だったりするよね。
    頑固な神父って面倒くさそうだ・・・・

    ☆小さなジョスリン☆
    少し「ロイド老淑女」と似た設定。
    こういうの読むと、老人の願望と言うのはなるべく
    叶えてあげなければと感じる

    ☆ルシンダついに語る☆
    「~ルドヴィック」と同じで思いあってる癖に結婚してない
    カップルの話その2
    お互いの頑固な心をほぐすのは物凄いタイミングの良さと
    ささいなきっかけだったりするよね な話。
    「こ・このおばかさんっ!」で笑ったw

    ☆ショウ老人の娘☆
    人が幸せそうな状態な時によっけいな一言を言う人っているよねー
    本当に余計なお世話すぎ・・・ショウじいさん気の毒・・・
    まぁハッピーエンドなわけだが。

    ☆オリビア叔母さんの求婚者☆
    なんやねんそれwwwノロケか結局www
    結婚できなかったカップル話その3
    唯一ちょっと腑に落ちなかった

    ☆隔離された家☆
    こういう話って好き。
    素直になれない人達の 表面には出てこない寂しさと
    やっと通じあえる相手と出会えた喜びが感じが美しい。
    ベネット夫人の独白形式なのも、想像を駆り立てられていい。

    ☆競売狂☆
    ドラマチックなようでそこまでのドラマチックさを感じなかった
    アンが引き取られた時の様に状況はどうであれ
    子供を引き取ると情が湧くのかな って話。
    最後の台詞は良いね。
    しかし子供を競売にかけるブラックジョークが・・・

    ☆縁むすび☆
    結果オーライな話だけれど
    こんなお姉さんいたら辛いだろうなぁ・・・
    レオナード神父良い仕事してます。
    この時代の田舎の話を考えればこういう家庭環境の人は
    少なくなかったんだろうと感じた。

    ☆カーモディの奇蹟☆
    もはやちょっと昔話のノリな話。
    ジョスリンお姉さんの気持ちが分かるだけに
    結果としてサロメよりジョスリンお姉さんの方が
    人として愛情深い様な気がする。
    サロメはちょっと情緒的過ぎる様な。
    まぁそれが良い結果を呼び起こすわけですが。
    しかしデイビーもそうだけれど
    ライオネルぐらいの年頃の男の子の
    悪気ない悪魔っぷりは毎度背筋が凍るw

    ☆争いの果て☆
    結婚できなかったカップル話その4
    何だろう・・・アンに似てるけれど
    アンよりもっと空気読まないナンシ―が
    若干好きになれない・・・
    いや結果よかったわけだけれど・・・
    面倒くさぇなこの人wって思ってしまった・・・


    楽しかったけれど やっぱりアンの話を読みたい♪

  • アン自身のことではないが、そこまで期待してなかった割に面白かった。オールドミスの恋愛や、老人の希望についての物語が多く、泣けるものもあったほど。

  • 読み終えるのに1年以上かかってしまいましたが、読み終えて良かったって心から思えた本でした。インターネットのない世界の人々は実際に会える人とのつながりのなかで生活をしていて、もちろん息苦しさを感じる人もいたのでしょうけれど、人のあたたかさを感じる経験もきっと今よりも多かったのかもしれないですね。人と人ってとても難しくて、第三者だからこそ見守っていて気づくこともたくさんある。小さなおせっかいで幸せになる人もいる。小さなおせっかいを必要としている人もいる。人と人とのつながりの繊細さをこの一冊のなかで学ぶことができたような気がします。

  • アン.シャーリーの登場はあまり無く、アンの周りの人々の出来事の短編集。村岡花子さん訳でとても読みやすいです。

    聞き慣れない人たちの話ですが、一編読み始めるとすぐにそのキャラクターに引き込まれます。
    120年も前の人達ですが、人間関係やら、オチやら、今このご時世にも形を変えて起きていそうな事柄ばかりです。

  • アンはあまり登場しないので、なかなか進まず。
    p204で断念。
    前の巻の解説で、世間の期待を受けて続編を書かざるを得なかったような話が書いてあったので、無理矢理書いてるのかな、間伸びしてるなあ、と感じた。

  • アン本人がいない話はちょっとさほど興味が湧かなかった。

  • アンの友達がいろいろ出てくる短編集、

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