虹の谷のアン 赤毛のアン・シリーズ 9 (新潮文庫)

  • 新潮社
3.90
  • (54)
  • (48)
  • (54)
  • (5)
  • (2)
本棚登録 : 686
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113493

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • アンがあんまり出てこなくて寂しかったけど、牧師館のお話はとても面白かった。優しいメレディス牧師好き

  • 子供達それぞれが個性がありとても可愛い。

  • 旧版の「虹の谷のアン」は子供の頃に何度も
    読んでおり、大人になってからも1度ぐらいは
    読んではいると思う。
    ただ私の中で、他のアンシリーズの作品に比べて
    あまり重要視されていない位置づけであった。
    今回こちらの改訂版を読んでまず驚いたのが
    旧版の3倍ぐらいの厚みがあったこと。
    それゆえに旧版ではだいぶ端折られてる部分が
    あるということが分かり、新たに読める部分に
    楽しみを見出すことが出来た。
    文字が大きいことも嬉しい。

    今回読んでみて、全体的にどこをとっても大変面白く、
    モンゴメリらしいユーモアに溢れた著作であることを
    改めて実感した。
    牧師館の子供たちをはじめとする登場人物は、
    それぞれ存分に個性を発揮して生き生きと描かれている。
    特殊な家庭環境の中でも自分たちのできる範囲で
    なんとか良くしていこうとする牧師館の子供達の
    いじらしさ。しかしそのために思いがけない騒動に
    発展してしまう様は微笑ましく、時にお腹を抱えて
    笑ってしまうほど面白い。
    子供の純粋な動機から生まれる行為は、
    基本的に善人で情深いグレン村の人々の生活に
    良くも悪くも彩を添えていく。
    なんだかんだ言っても子供たちは村の宝物。
    そして、子供達の発言や行動を通して、
    大人の凝り固まった常識や偏見によって
    見失いがちな本質があることに気付く機会を
    与えているところは、モンゴメリ自身が
    意図しているところなのかもしれない。

    特に好きだったエピソードは、後半に出てくる
    アンの演説とそれを聞いたミス・コーネリアの
    素晴らしい反応である。
    アンの演説が本当に胸を打つものであることは
    もちろんのこと、ミス・コーネリアがアンの言葉を
    心底素直に聞き入れ、自分を恥ていることを
    正直に語るシーンは何度読んでも本当に感動的だ。
    私はこういう大人でありたいと思う。
    この名シーンは旧版にはない部分だったので、
    改めて改訂版を翻訳してくださったことに
    心から感謝したい。

    旧版しか読んでいないアンファンにはぜひ
    改訂版も読んでほしいと心から思う。
    楽しめること請け合いの一冊である。

  • 虹の谷へ行ってみたいと思った。

  • アンはほとんど出てこない。浮世離れした牧師さんとその子供たち。子供たちはかわいい。ロマンスは単純すぎ。昔の人ってみんなこんな感じなんだろうか?

  • アンの子供たちの物語。どこかしら悲しい雰囲気が漂っているのは、第一次世界大戦が迫っていたからだろうか。子供たちは元気なんだけど。

  • 腕白で愛らしい子供達に囲まれたアンとスーザン、ミス・コーネリアの噂話で始まるが、取り留めのない井戸端会議は退屈に感じられ、僅か40ページがなかなか読み進まなかった。
    ところが、牧師館の子供たちが登場するとモンゴメリーの本領発揮、純真無垢な子供たちは愉快な事件を巻き起こす。
    フェイス、カール、ユナとメアリーの活躍に、事の成り行きをアンでなくても微笑みと共に優しく見守ってしまう。
    とにかく生き生きとした子供たちが愉快な一冊。
    エレンとローズマリーの顛末はあっけなく残念。

  • 劇団四季の「赤毛のアン」観劇に合わせて。
    ミュージカルでも本でも、アンの後は気持ちがキレイになる感じがする。
    きっと登場人物のみんなが素直で優しくてユーモアがあって。普段のストレスを一瞬でも忘れられる素晴らしい本。虹の谷のアンは、アンブックスの中でもかなり好きな一冊になりました。
    残り2巻。大事に読みます。

  • 子供の頃、母が全巻を買ってくれました。何度も読み返した大好きな本です。

  • kindleにて。アンの子どもたちが主人公。昔は良かったな。

  • アンの子供達が主役の1冊でした。前作までは小さな守られる子供達もそれぞれに個性がでてきて、世界が広がっていきます。それにしてもエレンの都合の良いこと・・・いるんですねぇ。

  • Rainbow Valley。牧師館をめぐる話。
    結婚式が二つ決まる。
    マリラの時のような思いを繰り返さないようにするためだろうか。

  • 読了。

  • 主にアンの子供達の話
    アンはたまにしか出ない

  • アンの子どもたちのお話。
    みんなそれぞれに、かわいい。

  • ≪内容覚書≫
    アンの6人のこどもたちを中心に語られる物語。

    ≪感想≫
    アンが中心の話ではなくなるので、アンのファンとしては少しさみしい。
    とは言え、生き生きと描かれるこどもたちの話も十二分におもしろい。
    ああ、確かに、こどものころ、こんなことでけんかしたなー、とふと懐かしい気持ちになるそんな作品。
    最後の方で、見え隠れする戦争の影と
    それを察知するウォルターに少し切なさがこみ上げた。

  • アンの子供達、また牧師館の子供たち、そして孤児だったメアリー・バァンスが織り成す、イングルサイドの物語。

    母になったアンは、子供たちを静かに見守り、また我が子、我が子の友達の母としてだけでなく、
    ひろーくカナダの母の視線で、あたたかく人々の生活、営みを見つめている…
    そんなお話。

    孤児だったメアリーの、ちゃかりしているけど子供らしいところ、すぐに新しい環境に溶け込む図太さ(笑)、友達にお節介をすることろ、
    牧師館のフェイスは自分の道を突き進み、良かれと思ってやりすぎる性分、
    アンの子供たちの、個性的でしっかりした様、
    かわいらしく、あたたかく、、また深みを感じ、
    一気読みの楽しい読書でした。

    引き続き、次の「アンの娘、リラ」へ。
    布団でお休みしているので、はかどります!?

  • もうアンはほとんど出てこなくて、子供たちもある意味脇役で、主役は牧師館の子供たち。アンの子供たちは多くて覚えきれない…あと残り1巻だと思うとなかなか感慨深い。

  • 2010.4
    メアリーはあまり好きではないなぁ。この頃のリラは、いかにも末っ子といった感じ。マリアは、この数年後にいなくなってしまったのかな…。「リラ」への伏線がたくさん張ってある。この小さな子どもたちが…と切ない。

  • アンシリーズではありますが、子供たちの物語で、アンはほとんど出てきません。
    宗教的な話はあまりわからないんですが、あるだろうな~と思えるようなお話が多いです。戦争の影が出始めていて、次のお話が怖いです。。。

  • 「赤毛のアン」新調から誕生100周年を記念して新潮文庫から刊行されたもの。
    従来の訳者・村岡花子さんのお孫さんが改訳に参加している。

    アンの子供たちは健やかに成長し、隣の牧師館にも新たな家族がやってくる。
    これは好みの話になってしまうけれど、登場人物をもう少し減らしていろいろな人物のストーリーを掘り下げてあったらよかったな。

  • アンの子どもたちの話牧師館の子どもたちが中心

  • ここにレビューを記入してください

全26件中 1 - 26件を表示

著者プロフィール

1874年カナダ、プリンス・エドワード島生まれ。1908年に最初の長篇小説『赤毛のアン』を出版。世界的ベストセラーとなる。オンタリオ州に移り住み、その地で数々の作品を執筆した。42年トロントにて逝去。

「2012年 『パットの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

モンゴメリの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×