アンの想い出の日々〈上〉 赤毛のアン・シリーズ 11 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (467ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102113516

作品紹介・あらすじ

1908年の発表以来、世代を超えて読み継がれ、愛されてきた『赤毛のアン』。実は、モンゴメリの死の当日に何者かによって出版社に持ち込まれたシリーズ最終巻は、これまで本国カナダでも部分的にしか刊行されないままとなっていた。『アン』誕生100周年を機に、詩、短編、ブライス家の語らいといった新原稿を含む、作者が望んだかたちに復元された完全版、待望の邦訳。ファン必読の書!

感想・レビュー・書評

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  • 2016.3.1読了。アン・シリーズで今まで日本で翻訳出版されなかった部分が最近世の中に出たらしいと小耳に挟み遅ればせながらいそいそと購入したものだ。ただ集めていたのが活版印刷時代の旧タイプをわざわざ古本屋で集めたから表紙が揃わないんだよなぁ。全部新装版に買い直すか?さてシリーズを通しで読んだのが高校の時だったから正直アンの子供達が誰が誰だったかとか地名の記憶があやふやである。それでもどの話も詩も楽しく読めたのは変わりない。その中でも「フィールド家の幽霊」と「仕返し」は今までと一味違って新鮮な内容だったように思う。「笛吹き」の詩は意味が分かった時ぞくりとした。あとがきにもあるがいくつかの作品は戦時中に書かれたものなんだなと改めて思う。このシリーズでは言葉もよく覚えた。オールドミスって言葉を覚えたのは赤毛のアンのシリーズだったし自分がたとえオールドミスになったとしてもそれはそれでいっかなと思うようになったのもこのシリーズがあったからだと自分では思っている。にしてもアンは絵に描いたような良妻賢母だな。詩の後のスーザンも含めたアンの家族のやりとりがまた面白い。詩の才能に関してブライス医師がこんな詩を書く女性と結婚してしまってキャリアを台無しにしてしまったと嘆く場面は特に好きだ。さてこれから後半戦だ。楽しませてもらおう。

  • 感想は下巻で

  • 詩の部分はアンの家族が感想を言い合うところにくすりとし、ペネロペの話で最後やっと折れるペネロペにほっとし。
    アンとアンの周りは相変わらず噂と日常が広がっています。下巻も気になります。

  • 詩が入ってくる。ウオルターの詩もアンの詩も。やはり英語で読むべきかな。

  • ついにアンシリーズ最終巻を読み終えてしまった。といっても、下巻を先によんだのだが…。
    はっきり言うと、詩の部分はつまらない。それに続くブライス家の会話は親しみがもてるが。この巻の中で一番好きなのは「仕返し」クラリッサが、長年の恨みつらみを死ぬまぎわのデヴィッドアンダーソンにぶちまけるが、じつは初めからずっとクラリッサはデヴィッドのことを愛していたのだ!愛と憎しみは紙一重といった物語。アンシリーズの「アンの友達」や「アンをめぐる人々」には、このような人の微妙な心理を描いたものが多くて好きだ。

  • 大好きな赤毛のアンの知られざるお話の続きがまとめて読めて良かったです。

  • アンの詩に絡めて家族の会話と短編小説で綴られている。シリーズも10冊を超えると、本書の会話や出来事の中にちりばめられた思い出に、あゝこんなこともあったなあと懐かしく感じるが、解説を読んでモンゴメリー絶筆の作品と知り納得する。短編「フィールド家の幽霊」は、散々引っ張ったミステリーが、犯人によりあっけなく自白されてしまう。カーティスにミステリーの謎を解いてほしかった。
    「思いがけない訪問者」硬く手を握り合った二人の未来が明るくあれと願う。
    「仕返し」クラリッサ、なぜデイヴィッドの息のあるうちに本心を告白しないのだ!
    「ふたりの空想ごっこ」「思い出の庭」「ペネロペの育児理論」これぞアンシリーズ。
    そして群を抜いてスリリングで滑稽でクールなのが「夢叶う」。
    これまでのアンシリーズにない強い不安や恐怖・狂気を書いた作品は、晩年のモンゴメリーの精神状態を映しているのだろうか。

  • アンシリーズの最後、番外編でありアンたちの人生の続きでもある。

    前に読もうとしたら進まなかったのに今回はすんなりと物語にのめりこめた。やっぱり本ともタイミングがあるんだなあ。

    アンシリーズを読んだのはちょっと前のことだけ改めて読み返したくなった。(でも結構量があるからなあ)
    ブライス家、ではなく彼らの周りの人々を描いたもの。彼らがそうであるようにわたしもブライス家とお近づきになりたい。

  • 下巻まで読了。
    やっぱりモンゴメリの世界は大好き。ギルバートとアンが孫ができるまで仲良く生きているなんて、ステキ。
    背景にある世界情勢は戦争があって重苦しいけれども、作者の人間に対する暖かい眼差しに救われているように思います。
    また最初からシリーズを読み返そう。

  • 何年ぶりに読んだだろう、赤毛のアンシリーズ。10作目以来だから15年以上ぶりである。でも、読み上げていくうちに、アンの世界へ引き込まれていくから不思議だ。10作目の内容は忘れてしまったが、今回のアンの登場はほぼ脇役。ブライス夫人なら・・・とか、あのご夫婦なら・・・とか、素敵な夫婦印象で会話として出てきた方が多い。アンの住む街の人達が主人公の短編小説と、アンが若き頃に作ったとされる詩を読み聞かせ各々が感想を話す短編とが交互に綴られていた。後半が楽しみだ。

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