居酒屋 (新潮文庫)

著者 :
制作 : 古賀 照一 
  • 新潮社
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本棚登録 : 593
レビュー : 59
  • Amazon.co.jp ・本 (740ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102116036

感想・レビュー・書評

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  • 700頁の大長編です。登場人物の多くは酒浸りな状態で、堕落した人が多く出てきます。人間ここまで堕落できるのかというほどで・・・人間、酒に溺れ、堕落してはだめだと思わせてくれる小説です。

  • 面白いが、長すぎる。嫌な人間しか出てこないのはいいとして、スカッとするところがあまりないので、読んでいて辛い。第二帝政期のパリにおける衛生・住宅事情(洗濯屋にまつわるエトセトラ)、アルコール依存、洒落歌、グルメうんちくなどが散りばめられていて、さながらアナール学派的な歴史の教科書として読める。

  • セザンヌと友達だったとは…!

  • ゾラを自然主義小説の頭領たらしめる作品。ゾラは「ある労働者一家の避けることのできない転落を描こうとした」と述べており、実際にその不道徳な内容から当時轟々たる非難を浴びたようですが、落ちぶれたジェルヴェーズが少女ラリーの死に心打たれる場面や、彼女を想い続けたグージェからの誘いを断る場面などからは、この作品が如何に道徳的であるかが伺えると思います。時間をかけて読了しましたが、お酒を飲むのはまだそんなに怖くはありませんw

  • あれよあれよと言う間に、谷底へ落下。
    そのスピードの早さといったら…
    なんか、「男ってどーしよーもねーな!」の一言に尽きる…。

    色々思うところはありましたが
    、珍しく外国の小説で最後まで読めた本。

  • ゾラは、多くの後続影響を与えた作家だ。この作品を読むと、日本の「耽美主義」とか、フランスの後続の作家の原点を見ることができる。わたしは元々モーパッサンが大好きで、その延長線上で読み始めた。

    なんというか、救いの一切無い話。
    若い頃、こういったヨーロッパ文学を好んで読んだ気がするけれど、今は、気分が暗くなるので、今はあんまり好きになれなかった。

    男性が書いた女性像だからなのか、私自身がジェルヴェーズに一切入り込むことができなかった。ダメな男にはまって身を持ち崩すところは理解できなくもないけれど、堕落していく様子がイマイチなんで?と思ってしまって。

    でも、きっと人間の堕落なんてこんなものかもしれない。今は、社会の制度や法律に守られ、堕落しないで踏みとどまることが比較的楽だけれど、社会制度が無いような時代、一生懸命働いても、老いて働けなくなったらどうなってしまうのか・・・。不安を打ち消すためにひたすら酒を飲む。明日を考えなくてもいいように。そんな酒がますます将来を不安なものにし、さらに酒を飲む。

    人の幸福が素直に喜べないというよりむしろねたみの対象にしかできない人たち。妻を殴り殺し、さらには娘も暴力によって死に追いやり、それでも娘の死に嘆くアル中の男。女主人公には入り込めなかったけれど、そんな様々な人間模様がおどろおどろしく、生々しく描かれているところが本作品の魅力であろう。

    ともかく読んでいて、気分が暗くなるので、もう読み続けたくない・・・と思いながら最後まで読んだが、次に「ナナ」(ジェルヴェーズの娘が主人公となっているゾラの作品)を読むかどうか、悩み中。大体内容はわかるし、(椿姫みたいな内容じゃないの?と思ってるんだけど・・・)どう考えても救いの無い作品のようだし、でも、この作品の中のナナがどのように成長するのか、どういう複線が張ってあるのか、興味がある。

  • 「あたしの願いっていえば、地道に働くってこと、三度のパンを欠かさぬこと、寝るためのこざっぱりした住居を持つこと/それから子供達を育ててできればいい人間にしてやりたい/世帯を持つことがあったら打たれないこと…」「すばらしいじゃない。働いて、パンを食べて、自分の家を持って、子供を育てて、自分の寝床で死ぬなんて」
    パリの労働者階級の、そんな願いすら…働かない男達、お酒、怠け、欲、見栄…で叶えられず没落する様。セーフティネットが働かない今の日本にも通じるところあり。元気なときに読むんだった!
    パリに対する変にキラキラキラしたイメージが打ち消されて良かった。そうだよな、都会こそ人間の悪が吹きだまる。

  • フランスに住む、貧民のすさんだ生活

    仕事も中途半端で昼間っからお酒を飲む亭主を持ち、
    知人や隣人は、噂話が大好きで下品な連中ばかり。

    ジェルヴェーズは、男の人に振り回されながらも
    ちゃんと自立した生活を送るために洗濯屋をやりました。
    一時期は成功しますが、
    それも彼女を取り巻く環境や、彼女自身も節制がないため
    せっかくのお店もあっけなくつぶしてしまう

    とにかく、そのあとは堕落の人生。
    娘は家に帰らず、亭主は半狂乱のまま死に、
    ジェルヴェーズ自身も飢えでいつもギリギリの状態。
    そして無惨ななんともいえない最期をむかえ終わります。

  • 2009年 5月くらいに読んだ。

  • 知人の薦め。
    まだ手をつけていない。

ゾラの作品

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