星の王子さま (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102122044

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵から、ときめく。
    何度目かの再読だが、ほとんどのお話を忘れていたので、とても新鮮な気持ちで読めた。
    素晴らしかった。☆ 7つはつけたい。
    とても詩的な物語だと思った。美しい言葉や場面がたくさんあった。王子さまの話し言葉が、魅力的。
    キツネの、「おねがい……なつかせて!」というおねだりが、かわいすぎて、きゅんきゅんした。
    作者自身が描いた挿絵が、シンプルで愛らしい。
    とてもきれいな気持ちになれた気がした。
    訳者あとがきは、作者のことがすごく詳しく書かれていて、この物語の理解の助けとなった。
    訳者 河野万里子
    ステキな物語だった。何度も読み返したい。

    ☆ 。。。ああ、もっと良いレビューが書きたい!
    いつか、再読して、レビュー再チャレンジしたいです。。。

    • りまのさん
      アールグレイさん

      荒神咲夜 note で検索すると、出てくると思います。
      3月から、こじんまりと活動していました ☆
      アールグレイさん

      荒神咲夜 note で検索すると、出てくると思います。
      3月から、こじんまりと活動していました ☆
      2022/09/20
    • アールグレイさん
      りまのさん(^_^)/
      男性とUnit なんて、素敵ですね!
      Twitterで検索して、みられますか?
      りまのさん(^_^)/
      男性とUnit なんて、素敵ですね!
      Twitterで検索して、みられますか?
      2022/09/20
    • りまのさん
      アールグレイさん
      お友達ですよ♪
      私のスマホでは、グーグル検索で、出てくるのですが。。。
      アールグレイさん
      お友達ですよ♪
      私のスマホでは、グーグル検索で、出てくるのですが。。。
      2022/09/20
  • 昨日読んだ『続 窓ぎわのトットちゃん』に
    黒柳徹子さんが渥美清さんに『星の王子さま』をプレゼントしたエピソードが載っていたので
    本棚から取り出した。

    高校時代にこの本と出会い、
    「本当に大切なものは目に見えない」
    という言葉が気に入って
    座右の銘にしていた。
    でも、作品を全部読み返してみたら
    上べだけを掬っていた自分に気づいた。

    思い出すのではなく
    常に心に留めておかないと

  • ーーーいちばん大切なことは 目に見えないーーー
    2022年最後の日 12月31日に この愛すべき『星の王子さま』の感想を記せることに感謝します。有名な作品なので、読んだことのある方も多いことでしょう。自分は、昔、内藤濯(ないとう あろう)訳で読みましたが、今回 河野万里子訳を初めて読み、あとがきを読み、知らなかったことを知ることができました。
    河野万里子訳 巻末の訳者 あとがきは、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの生きてきた道と思想がわかりやすく記され、作品の背景が示唆されてます。
    訳者あとがきでは、冒頭の献辞「レオン・ヴェルトへ」のことにもふれられていて、長年の疑問(「レオン・ヴェルトって誰だろ?寒くてひもじい思いをしている…。」)が払拭されました。

    ここに、「献辞」を抜粋いたします。

    献辞
    レオン・ヴェルトに

    この本を、こうしてひとりのおとなにささげたことを、子どものみなさんは許してほしい。なにしろ大事なわけがある。この人は、この世でいちばんの僕の親友なのだ。もうひとつ。おとなだけれど、なんでもわかる人なのだ。子どものために書かれた本でさえ。そして三つめ。この人は今フランスに住んでいて、おなかをすかせ、寒い思いをしているので、なんとかなぐさめてあげたいのだ。それでもみなさんが納得してくれないなら、この本は、昔子どもだったころのその人に、ささげるということにしたい。おとなだって、はじめはみんな子どもだったのだから。(でもそれを忘れずにいる人は、ほとんどいない)そうして献辞は、こう変えることにしよう。

    小さな男の子だったころの
    レオン・ヴェルトに
    ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

    p28~「バオバブの木」の箇所抜粋~

    王子さまの星にも、ほかの星と同じように、いい草と悪い草があった。そうしていい草にはいい種が、悪い草には悪い種ができる。でも種は目につかない。土のなかでひっそり眠っている。やがてどれかひとつが、目をさまそうかなという気になると、(中略)小さな王子さまの星には、まさにそうしたとんでもない種があった…それが、バオバブの種だったのだ。(中略)星はとても小さいから、そんなバオバブが増えすぎると、ついには破裂してしまう。(中略)
    〈子どもたちよ!バオバブには気をつけろ!〉長年なにも知らずに危険と隣り合わせてきたことを知らせるためなのだ。(中略)

    2023年 1月現在も戦争が続いている今、第二次世界大戦を経験した著者からのメッセージが届いているような…。→「気をつけろ!」
    そんな気がしたので、紹介しました。孫子の『兵法』にもあるように、無用な戦はできるだけ避けたいものですね。報道を見ると悲しくなるので…メッセージが強くなりすぎたかもしれません、失礼しました。



  • 自分の中の大人になってからいつか必ず読むべき本リストのトップ5に入る本であった

    子供の頃からずっと自宅(実家)にあったのだ
    「星の王子さま」はその時代らしく辞書みたいに紙のケースに入っており、恐らく何度か読んだはずである
    内容はちっとも覚えていないし何の感想も持っていなかった
    もうすぐ引っ越す実家が相当な量の本を処分したが、「星の王子さま」は残っていた!
    何気なく母に聞くと「だって大好きな本だもん」ムフフとのこと

    これほど名作と言われる本を読んで、万一何にも感じなかったり、良さがまったく理解出来なかったらどうしよう…
    (感受性が人様とズレているのを頻繁に感じて生きているせいである)
    長年そんな不安で、読みたいけど読めずに時間が経過してしまった
    そんな時、「漫画でわかる世界な名著」で紹介されていたのを読み、よし機は熟した!
    わかりやすい翻訳ということで新潮社の文庫本を選択

    ■ざっくりあらすじネタバレ有■

    心から話ができる人もないまま、ひとりで生きてきた飛行機の操縦士の「僕」がサハラ砂漠に不時着する
    小さい星からやってきた王子さまに出会う
    一度質問したらけっして諦めない王子さま
    結構頑固でマイペース(笑)

    王子さまの星で咲いた1本の綺麗なバラ
    見栄っ張りで気まぐれ、プライドが高かった
    お世話してもお世話してもなんだか報われない
    その内王子さまはだんだんみじめな気分になり、外の世界へ…

    その世界は退屈で量的価値しか見出せないような大人たちの世界だった

    地球にたどり着くとキツネが大事なことを教えてくれる
    絆を結ぶこと
    なくてはならない存在になる
    世界で一人だけの人になる
    世界で1匹だけのキツネになる
    絆を結んだ者しか、ほんとうに知ることはできない
    ものごとは心で見なくてはよく見えない
    いちばんたいせつなことは目に見えない

    「僕」も王子さまと過ごすうち、子どもの頃のたいせつな心を取り戻し、最後は………


    「愛」って「愛」を「する」という動詞だと思っている
    愛するというおこないを自発的にし続けていく
    それが愛が育つんじゃないかなぁ
    本質を理解するってとても長い長い時間がかかる
    大人になると急にたくさんのことがわかったような気になる
    要領良くこなせるようにもなる
    でもまた急に心が寒くなる時がくる
    苦しんでもがいて一生懸命なのに間違ってたり、わかったような気がして安心したらまた自分の傲慢さが足元を救う
    そんな繰り返し
    そんな繰り返しだから、こういう本が名著になるのだろう

    大事なことって確かに目に見えないし、意外と近くにあるものだ
    すぐそういうこと忘れてしまうのだ
    忙しさにかまけて大人ってのは…

    王子さまと薔薇とのやり取りがとても可愛らしくて切なくていじらしくて…
    大人の恋愛顔負け(笑)

    (しかし子どもがこれ読んでどう思うのか是非知りたい
    きっと何か感じるところはあるのかな?)

    読んで良かった!
    本棚に「星の王子さま」がある
    なんか良いなぁ
    好きな時にまた読めるもの
    次に読むときはどんな発見があり、何を思うだろう…
    またこういう本が何年も何年も何世代に渡って読まれる世の中って捨てたもんじゃない!
    なんか嬉しい!

    ぜひ実際パイロットであったサン・テグジュペリの「夜間飛行」も読んでみたい

    • ハイジさん
      nejidonさん
      仰るとおり借りてきた猫です(笑)
      上を向いて毛布をかけるんですか⁉︎
      凄いですね
      でも素敵♪
      26匹は凄いです
      うちの実...
      nejidonさん
      仰るとおり借りてきた猫です(笑)
      上を向いて毛布をかけるんですか⁉︎
      凄いですね
      でも素敵♪
      26匹は凄いです
      うちの実家にインコ達が20羽居た時はありましたが…(笑)
      お世話代がぜんぜん違いますね(^^;

      素敵なお話しいつもありがとうございます♡
      2020/05/05
    • 地球っこさん
      ハイジさん、こんばんは!
      わたしも大人になってから『星の王子さま』読みました。
      子どもの頃読んでも、わたしは理解出来ず挫折してたんじゃな...
      ハイジさん、こんばんは!
      わたしも大人になってから『星の王子さま』読みました。
      子どもの頃読んでも、わたしは理解出来ず挫折してたんじゃないかな(^^;

      「愛」を「する」
      とても素敵な言葉ですね。
      心のノートにメモさせていただきました☆
      2020/05/05
    • ハイジさん
      地球っこさん こんばんは☆
      コメントありがとうございますm(_ _)m
      なかなか奥深い話しですよね…

      心のノートに…
      ありがとうございます...
      地球っこさん こんばんは☆
      コメントありがとうございますm(_ _)m
      なかなか奥深い話しですよね…

      心のノートに…
      ありがとうございます♡
      2020/05/05
  • 子供だ。星の王子さまは子供だ。いや、子供なんだけど。
    わがままで、不遜で、癇癪持ちで、自分は何でも知っていると思っている。
    「僕」と出会った頃の王子様にちょっとイラッとした。(←同族嫌悪?)
    今回は再読なのだが、初読のときモヤっとしたバラの一件。
    今回も、バラのモラハラめいた態度も王子さまの言葉にもモヤりまくり。
    王子…それはちょっと危ない思考なのでは?
    と、思ったが、王子さまの人生に口出しする権利もないし。

    でもキツネとの対話シーンから涙腺が緩みはじめた。

    あと、
    「星星が美しいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね…」
    「砂漠が美しいのは」王子さまは言った。「どこかに井戸を、ひとつ隠しているからだね…」

    の、ふたつの台詞は『天空の城ラピュタ』の『君をのせて』の

    「あの地平線輝くのはどこかにきみをかくしているから」
    「たくさんの灯がなつかしいのはあのどれかひとつにきみがいるから」

    に似ているなあ、と思った。

    ラストになると王子さまとの別れが名残惜しく、号泣。
    こんなはずじゃなかった!

  • いまなお全世界で語り継がれるベストセラー。
    海外文学はあまり読まないため食わず嫌いしていたのだが、小説というよりは絵本や詩のようでさらりと読み終えてしまった。
    本編の合間に時折挟まれるイラストは、優しいタッチながらどこか神聖で見入ってしまう。

    どの物語も優しく素敵なものだったが、とりわけ王子さまと一輪の薔薇の話は切なくて唸ってしまった。
    単に好みだったというだけではなく、学ぶことも多かったと思う。特に、王子さまの「言葉じゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった」という台詞は心に沁みた。
    社会人になり、学生時代の友人たちと疎遠になった今だからこそ気付かされる。彼らから貰ったものはたくさんあるし、今の私は当時の思い出や経験があってこそのものだろう。にもかかわらず、交わす言葉が少なくなっていったり、容姿が驚くほど変わっていったり……そんな上辺だけしか見ておらず、いつしか身を引いてしまったことがどうにも悔やまれる。こんなことを思い出せたのも本作を読んだからこそだろう。

    キツネとのやりとりも、本作を語る上でなくてはならない名場面だ。
    「いちばん大切なことは、目に見えない」。当たり前のことだけれど、だからこそすぐに忘れてしまいそうになる。本作では大人を風刺しているエピソードが多く登場するのだが、個人的にはこの台詞が最も大人へ刺さるのかもしれないと思った。
    また、この言葉も上記の薔薇とのエピソードを連想させ、またもや胸が切なくなる。私は疎遠になった友人たちを思い出すきっかけになったのだが、訳者である河野万里子氏のあとがきを見るに、男女の愛について描いたエピソードなのかもしれない。

    あとがきといえば、そちらに書かれていた作者のサン=テグジュペリの生涯にも衝撃を受けた。良家の長男に生まれるも幼くして身内の死を体験し、最後まで空に憧れ続けた文学者。漫画やアニメのキャラクターにも劣らない壮絶な人生。まさに、事実は小説より奇なりといったところか。
    世界で百五十カ国語以上に翻訳され、聖書の次に読まれているという本作。海を渡り、世紀を超えて読み継がれる海外文学の原点を知ることができた。『人間の土地』や『夜間飛行』も読んでみようと思う。

  • とても簡単なことだ。
    ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
    いちばんたいせつなことは、目に見えない。

    目にはみえなくてもそこには
    感情がいつも存在する。

    「絆」や「愛」があり、目には見えない「時間」が流れている。

    家族や友達、恋人、その人たちを大切にする想いは目には見えない。

    その想いは自分だけの唯一無二の気持ち。
    変わりのない共有できない目には見えないもの。

    けれどもそこには確かに「絆」や「愛」があり、共有し感じ築いてきた関係がある。

    目に見えないけれど、とても大切なこと。

    同じに見えるありふれた場所だって
    その人の作り上げた経験や思い出で
    特別で素敵な場所に意味づけられる。



    大切な人や居場所は
    初めからあった訳じゃない。

    自分の時間と感情を注いだ分だけ
    特別になる。

  • 星の王子様の本は
    どこをどう自分と投影するのか
    受け止め方が、本当にたくさんあるのだと思いました。40代の私が今とても心に刺さったのは
    たくさんの星を回りながら出会った
    王様、地理学者、大酒飲み、うぬぼれや、点火夫たちのエピソード。
    面白おかしく描かれる変わり者たちだが、
    大切なものを見失ってしまった人たち
    のことに感じた。
    人の上に立つことでも、褒められるから
    やることでも、知ろうとする気持ちなく体裁だけとりつくろうことでも、ただ、目の前のことに追われるでもなく。自分の信念で動くこと。
    じゃないと大切なことを見失った
    これらの人間と同じなんだと。

    そして、自分の星に帰るために
    蛇にかまれること≒死
    を決意した星の王子様。
    死んだように見えるかもしれないけれど
    体を置いていっただけさ。
    星を眺めると自分はそこにいるから
    星を眺めたら笑顔になれるじゃないかと話す。

    この本に救われる人が
    どれだけたくさんいるんだろうと。

  • 幼少期に読んだ気がするが、王子様が旅をしてキツネと友達になる緩い話の印象だったものの、もっとややこしい話だったのだなと驚き。
    でもやはり、キツネと知り合って仲良くなるところが一番好きだ。
    そして王子さまの笑い声を聞いておくことで、王子さまが星に帰った後、地球から空を見上げるとたくさんの星のうち一つでは王子さまが笑っていて、王子さまと出会う前の星空とは違ったものになるという、ロマンがあって楽しい。
    しかし、王子さまの星への帰り方で、地球では死んだようになるというのが通常の人間の死で、星に帰るのが天国に行く比喩のようで複雑な気持ちになる。
    人間の死とは己の星に帰ることなのだという死生観の1つとしても良い。

  • 物語の中で、王子様が本当に星から来たのか主人公が見た幻影なのか、色んな見方ができる有名なお話。

    バオバブの木(良い木にもなれば悪い木にもなる。悪い木だったら苗のだんかいで摘まねば、根っこがどんどん広がって手がつけられなくなる)の話を通じて、現実の悪い習慣を示唆し、キツネの話を通じて、たくさんの人の中で特別な存在に気づく事の大切さを示唆している。

    「―本当に大切なものは、目に見えないんだよ。 」

    道徳的な教えと、リアルな現状を生きている上で大切な事を再確認させてくれたお話です。
    自分に、それでいいの?幸せ?と問いかけ直したくなる。

    自他ともに死を目前にした時に、星の王子様を知っていて良かったと思えるだろうな。

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