- Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102132036
感想・レビュー・書評
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レビューがないとか、あり得ないでしょ!! ‥ということでブクログ、始めました。勢いだけでしたが、後悔はしていない。
いずれ濃厚なレビューを書くつもり。次に読み返したら、何十回めだろうか。※上巻に同じ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
下巻は何だか突然希望が見え隠れする内容に思えた。勿論根底というか、ベースはずーっと暗いんだけど。物語当初、病室は絶望で溢れかえっていたにも関わらず、なんだかんだ皆退院したり、回復に向かってたりで。完全に暗い話に持っていかずに希望があったのは、物語として救いだったなと安心した。
退院していく中で、入院当初を振り返っていたり、さよならを言い合う患者達には、卒業式の日の一体感というか、そういった感じが読み取れて。「ここにいたくもないけど出たくもない」という感覚は、ショーシャンクとかにも共通する、刑務所を出所する日の人間の喜びと不安の混じった感じに似ていた気もした。
隣の芝は青いけども、コンフォートゾーンは出れない。人間の根底って結局そういうところなんだなーと。結局エンディングもそういったうじうじしてる主人公の葛藤で終わっていく。 -
(1971.11.13読了)(1971.10.06購入)
*解説目録より*
スターリンの死、ベリヤ銃殺、第二十回共産党大会……雪どけ状況へ移り動いてゆくソヴェト社会を背景に、タシケント市の総合病院ガン病棟で、さまざまの階層を代表する患者たちがガンとその治療という宿命のもとで輾転反側する普遍的な人間像をとらえた、現代ソヴェト文学の世界で最も成功したリアリズム小説。
☆関連図書(既読)
「イワン・デニーソヴィチの一日」ソルジェニーツィン著・木村浩訳、新潮文庫、1963.03.18
「ガン病棟(上)」ソルジェニーツィン著・小笠原豊樹訳、新潮文庫、1971.09.30