シャーロック・ホームズの冒険 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134016

作品紹介・あらすじ

ロンドンにまき起る奇怪な事件を追って神出鬼没する名探偵シャーロック・ホームズは、その怜悧な推理と魅力的な個性で読者を魅了する。近代探偵小説を確立したホームズ物語の第一短編集。赤毛の男が加入した奇妙な組合のからくりを追う『赤髪組合』、乞食を三日やったらやめられない話『唇の捩れた男』など10編。意表をつく事件の展開、軽妙なユーモアがあふれる作品集である。

感想・レビュー・書評

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  • ニャン氏の『真鱈の日』から読みたくて。ジェレミー・ブレットのドラマを思い出しながら読む。ジュブナイルで省かれてた言い回しや服装や結婚制度などヴィクトリア朝の雰囲気を堪能できた。ワトソンとの会話も楽しくずっと愛される理由がわかった。

  • おもしろいなぁ~!
    意表をつく事件の数々に、短編だけど満足度は高かった。
    ホームズとワトスンが、ロンドンを舞台に奇怪な事件を解決していく。それは、ワトスンの結婚後も健在のようだ。
    ホームズは、冷静沈着な観察眼と推理力を遺憾なく発揮。相変わらずカッコイイなぁ。そして、ホームズのワトスンに対する信頼と友情を感じられたのも嬉しい。
    特に印象に残った話は三つ。
    ホームズが唯一恋したといわれるアイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」、赤髪の人だけを集めた謎の組織「赤髪組合」、物乞いの男と消えた夫の謎「唇の捩れた男」。
    どんな事件もホームズなら必ず解決してくれるという安心感のもと、ワクワクしながら読むことができた。
    ふふっ、シリーズものって長く楽しめるから嬉しいな。

  • シャーロックホームズの凱旋という小説を読んでからの初ホームズでした。
    最初翻訳がなかなか時代を感じるもので戸惑いましたが、慣れれば不思議と味があっていいとさえ思えました。
    驚くようなトリックはないけれどシンプルだからこそ分かりやすく、短編集という事をあって非常に読みやすかったです。
    ワトスン君もいいのですがやっぱりホームズの個性が強く未だに色褪せない魅力を感じました。

  • 近代探偵小説の金字塔、シャーロック・ホームズ。いやー、めちゃくちゃ面白いではないかい。若干翻訳がフィットしない部分もあったが、良いアクセント。奇抜、神出鬼没、クールな推理力は読者を心地よく惹きつけるのであろう。ホームズの良き話し相手のワトスン医師、彼の絶妙な無能さがホームズを引き立てる。ホームズを唯一だし抜いた女傑アイリーン・アドラーの登場、彼女のパーソナリティの魅力が伝わった。日本でいうと峰不二子かな。犯人を当てるポイントは、一番得をする者は誰なのか?推理小説ではこの視点を持つと案外当たるのかもね。

  • 世界で一番有名な探偵といえばホームズよね。

  • ホームズとワトスンのやり取りで始まることの多いオープニングを読むだけで、ワクワクしてくる感じが好きです。今度はどんな事件が舞い込むのか。

    シリーズ初の短篇集は、連続殺人や密室トリックのような派手で分かりやすいものは少ないが、ホームズの知識と経験に基づく観察眼で、徐々に事件の概要が明らかになっていく過程には、やはり普遍的な面白さがあり、幼い頃に私が思っていたよりも、人間ドラマが多いなと思ったのは、嬉しい収穫でした。

    ホームズは変わり者というイメージも、実際読むと、案外思わなかったですね。ユーモアを大事にしつつ、紳士でいながら、「オレンジの種五つ」での依頼人への後悔を見せる一面は、自分に自信を持つと共に、それだけ自分に対する厳しさも持っている、責任感の強い方だなと思いました。

    あとは、やはりワトスンとの友情が良いですね。
    「花嫁失踪事件」での、「われわれに残された問題は、このもの寂しい秋の夜をいかにしてすごすべきかにあるんだ。」は、なかなか言えない台詞だなと思い、切なくなりました。遅ればせながら、私もすっかりホームズファンになったようです。

  • 130年前に読んでいたらすごくおもしろかっただろけど、個人的にはいま読んでめちゃくちゃおもしろいとはならなかった 話のテンポとかは翻訳によってもずいぶん違うのだろう とはいえ読書好きなら一読の価値はある

  • ホームズといえば私はマトモに読んだことはなく、かろうじて名前だけ知っている『緋色の研究』や『四つの署名』は長編でこちらとは別のお話。『赤髪連盟』はこちらの短編集の1つに含まれてました。

    さて、初めてホームズにふれて、『読者も参加できる推理小説』だと勝手に思い込んでたのがすかされました。そうできなくもないけど、情報やヒントが読者に無いことも多々なので、『奇妙な事件楽しみ、それをホームズがどう事件を解決するか』と『ホームズ』のキャラクターを面白く読む作品だと感じます。
    実際、多少強引なとこもあるように感じなくもないけど、それを差し引いてもどれも面白かった。
    アガサクリスティのような現代推理小説の元になったような参加できるのも好きですが、こちらもファンになりました。

  • すべてはここから。
    御手洗+石岡、火村+アリス、マリア+漣、
    剣崎+葉村・・・。
    後の世の作品に何かしらの影響を与えている。
    まさに原点にして頂点(ちょっと言いすぎか?)。
    いろいろな作品を読んでからの再読も味わい深いですね。

  • シャーロック・ホームズの冒険で一番面白かった巻は一番最初の巻である、「ボヘミア醜聞」であるのだ。どんなところが面白かったかと言うと、美女のアイリーアトラーとそこの国の国王である時人物が、ある時結婚した。しかし、国王陛下は、二人に身分の差があると言うことに、気がつき、すぐに離婚をしようとした、しかし、美女のアイリーアトラーは離婚を認めない。それが続き、また、身分が同じである、女と結婚する事になった。その時、「結婚をするんだったら、三日後結婚の証明写真を、今から結婚する予定のある人に送るよ」と言われて、国王陛下はパニックに。そして、一番頼る事が出来る、ホームズに助けを求める。ホームズはある作戦を用いて写真を奪おうとする。しかし、賢いアイリーアトラーは、ホームズが写真を奪おうとしている事を察して、海外に行ってしまった 。その日は、アイリーアトラーが写真を送る日で、もう遅かった。しかしながら、アイリーアトラーは、ホームズの作戦に感激し、送らないと手紙で言ったというどちらにも損はなく、どちらもいい気分で、終わった事だ。私は、どちらかが、悪い気持ちで終わる。又は、どちらも悪い気持ちで終わると思っていたのですが、このようにどちらも良い形で終わらす事が出来る、コナン=ドイルはすごいなぁと思った。

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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