- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102134030
感想・レビュー・書評
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今作の短編集もよかった!
ホームズが探偵を志すきっかけとなった『グロリア・スコット号』事件や、ホームズの兄が登場する『ギリシャ語通訳』では、ホームズのルーツを知ることができて嬉しかった。
孤高の天才という印象から、一気に親しみが湧いちゃったな。
ホームズが探偵を始めたばかりの頃の事件『マスグレーヴ家の儀式』では、ホームズの大学時代の友人だったマスグレーヴも登場するしね。
ホームズとワトスンの揺るぎない信頼関係もいいよなぁ。所々で互いに必要としているのが伝ってくる。
そして、宿敵モリアーティ教授との決死の対決を描く『最後の事件』。話の冒頭からこれまでと何やら雰囲気が違う。突如現れた強敵に不吉な空気が流れていく。
ホームズの探偵として命懸けで挑んでいく姿勢、相棒ワトスンへの想いに、胸が熱くなった。
しかし、唐突といえば唐突な結末…
著者もホームズという存在にかなり追い詰められていたらしいが、気が変わってくれてよかった。
まだまだシリーズを楽しめるのが嬉しい。 -
ゆたこちさんのレビューで、ホームズが犬に足を噛まれたエピソードがあるのを知り読みたくて。その『グロリア・スコット号』をはじめ『マスグレーヴ家の儀式』など思った以上に深く面白い。『最後の事件』泣きそう。今さらながらはまる。
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ゆたこちさん、こちらにもコメント嬉しいです♪
本当にこの短編集すごく面白かったです。むしろホームズはまずここから読むのがいいんじゃないかと...ゆたこちさん、こちらにもコメント嬉しいです♪
本当にこの短編集すごく面白かったです。むしろホームズはまずここから読むのがいいんじゃないかとまで思います。
『最後の事件』では、ホームズのワトソンへの手紙読んだら、復活するのわかってるのに涙出そうになりました!マイクロフトが御者になったのはうけましたが‥笑2023/05/15 -
>むしろホームズはまずここから
なるほど!大賛成です!長編も面白いですが、ホームズシリーズの魅力はやはり短編。この巻は事件の1つ1つも人間ド...>むしろホームズはまずここから
なるほど!大賛成です!長編も面白いですが、ホームズシリーズの魅力はやはり短編。この巻は事件の1つ1つも人間ドラマも読み応えありますし、『帰還』への流れもドラマティックで、人にオススメしたくなりますね。
『最後の事件』全てを悟ってワトソンを引き返させたホームズ、必死でホームズの痕跡を探すワトソン、泣けますね~。そこからの『空き家の冒険』での再会でまた泣きそう(ToT)
そう言えばマイクロフト御者やってましたね笑 もちろん弟の身を案じていたでしょうが、結構楽しんでそう(^^)
今日ようやく『五匹の子豚』を読み終わりました。まだしんみりしてますが、面白かったです!急展開の終盤は読み終わるのがもったいなく感じるくらいでした。これから皆さんの感想読むのが楽しみです(*^^*)2023/05/15 -
ゆたこちさん
お返事ありがとうございます♪
『帰還』も楽しみです!できればマイクロフトがいっぱい出てくれるといいな〜と思ってます♪ゆたこちさん
お返事ありがとうございます♪
『帰還』も楽しみです!できればマイクロフトがいっぱい出てくれるといいな〜と思ってます♪2023/05/16
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本作には、短編10編が収録されています。
それは、次の10作品。
白銀号事件
黄いろい顔
株式仲買店員
グロリア・スコット号
マスグレーヴ家の儀式
背の曲った男
入院患者
ギリシャ語通訳
海軍条約文書事件
最後の事件
この中では、「グロリア・スコット号」(1893年4月発表)が興味深い。
ホームズが、探偵業を志す切っ掛けが書かれた作品なので。 -
思い出という題名通り、ホームズの過去に扱った事件も登場する。
殺人事件は少なく、詐欺、暗号、窃盗など様々な事件が楽しめた。
特にマスグレーブ家の話が好きです。
相変わらず悪いやつを退治した人には甘い。
モリアーティが唐突すぎて、ドイルが早くこのシリーズを終わらせたかったのだなと伝わってきました。 -
ホームズにお兄さんいたの!
しかもホームズより凄い?
でも、行動力は無いのね…
「最後の事件」のモリアティとホームズの知恵比べはもっと見たかったですね。 -
海軍条約文書事件の朝食シーンは思わずニヤッとさかてしまう。ホームズの遊び心がよい。
最後の事件は、、、なんとも言えない気持ちになる。
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「マスグレーブ家の儀式文」的なものを手に入れて、
頓智をきかせて真相を掴むなどの活躍をしたい!
と熱望してからはや幾年月…
まだ、そのチャンスは巡ってきません。
この巻も粒ぞろいで面白いんだなー。
とくに、「白銀号事件」「海軍条約文書事件」「かたわ男」
などは、ホームズ好きの方と語らっているうちに
日が暮れ、そして夜が明けること、請け合いだ!
そして、モリアティ教授との決闘、
「最後の事件」!!!
ホームズの残したお手紙のところを読んでも、
当然、がっかりしたりなど、全くしません!!!
コナン・ドイルがホームズを書くのに飽きて
「ホームズを死なせることにした」と
自分の母親に手紙を書いたら、
「あんな素敵な方を!そんな事は許しません」と
お返事が来たと、どこかで読んだな。 -
名作揃いで探偵の初仕事や、兄が出てきたりや、有名な最後の事件など盛り沢山。個人的には海軍条約文章事件が好き。
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ホームズ界でも話題の「最後の事件」、
ちゃんと読んだことはなかったので
この短編集で諸々の事件の後、初めて読んだが
騒がれるのも納得の内容だった…
「え、嘘…!」と衝撃で検索をかけて
コナン・ドイルの思惑や悩みだったり
その後の展開について先に知ることに。
流石に寂しかったので少し安心。笑
でも綺麗な終わりだったし
これで物語が終わったとしても
違和感は無かったんじゃないかなあ、とも。
某反逆のアニメ然り
ストーリーの終焉以上に
キャラクターの最期が一番心にくるので
復活を望んだ心理も酷く理解出来るモヤモヤ…笑
あまりに衝撃だった「最後の事件」を除けば
「グロリア・スコット号の事件」が一番好き。
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シャーロック・ホームズ短編集の第二巻です。
探偵としての初仕事から、(ドイルにとっての)最後の事件が収録された一冊です。
他作品と同様に、小さなものから大きなものまで、ホームズは自身が面白いと感じた事件を手掛けていきます。
ライヘンバッハの滝の顛末を考えると、普通ならばタイトル通り最後なのだと思えるのです。
シャーロックホームズを終わらせたいという著者の強い意思を感じます。
読者の激烈な反対によって話は続くことになり、それによって面白い作品も世に出ることとなります。
しかし個人の意見としては、「最後の事件」はホームズにとってモリアティとの一世一代の大勝負ですので、ホームズという生きている人間の感情としても最高の終わり方だったのではないでしょうか。
このように、フィクションと知っていながらも深みに陥る問題作です。
みたいな逸話でしたっけ。
凄いよね。
みたいな逸話でしたっけ。
凄いよね。
自分の生んだ作品に苦しめられて、終わらせたけど復活させて、また生涯書き続けたなんて、想...
自分の生んだ作品に苦しめられて、終わらせたけど復活させて、また生涯書き続けたなんて、想像がつかないなぁ。