シャーロック・ホームズの事件簿 (新潮文庫)

  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134047

感想・レビュー・書評

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  •  読みたかった短編(『ソア橋』『サセックスの吸血鬼』)が収録されている本書。この2篇はもちろん、『這う男』や『ライオンのたてがみ』が面白かった。ポーの某作品のように、現代のミステリー小説の感覚でいると騙されてしまう。怖いなぁ、こんなのいるんだ。ホームズが語り手となる珍しい短編もあるが、少し物足りない。やはり『シャーロック・ホームズの凱旋』にあったように「ワトソンなくしてホームズなし」としみじみ思う。『三人ガリデブ』は昔の作品だから蔑称を使った意訳かと思ったら、そのまんまだった。ガリデブさん、本当にいるのかな。

  • 「シャーロック・ホームズ」シリーズ最後の短編集。「シャーロック・ホームズ」シリーズは推理だけでなく、冒険小説の要素もある。『マザリンの宝石』は、シャーロック・ホームズが巧みなトリックを用いて犯人を捕まえる。推理力だけでなく、犯人を騙す演技力も光った。

  • 2023年9月1日購入。

  • 楽しかった〜。
    ホームズ視点の物語が新鮮だった。

    個人的には、100分で名著でとりあげられる「サセックスの吸血鬼」と大逆転裁判というゲームで登場した、変な苗字の「三人ガリデブ」を楽しみにしていたけど、想像通りの楽しさだった。

    これが世に出たホームズ最後の短編集なのか、と考えて当時の読者の気持ちを想像すると、ちょっと信じられないような…まだまだホームズの話は続くような気がしてならない。学校の卒業式で、もう明日からこの学校には通わないのに、信じられないような気持ちと似ている。

    でもわたしとしてはあと一冊、叡智が残っている!読み終わった時はどんな気持ちになるんだろう?

  • 発表順ではこちらが最後だけどあんまり最終回という雰囲気ではない。時系列では「最後の挨拶」の方が最後なので仕方ないのかもしれないけど。
    全体的にも印象に残るエピソードが少なく感じられる。


  • 『シャーロック・ホームズの事件簿』より「ライオンのたてがみ」

    【要注意】犯人やトリックなどのネタバレあり。


















    *登場人物とトリック

    ◯ マクファーソン...被害者。通称ライオンのたてがみと呼ばれるサイアネア・クラゲによって死亡。
    ベラミー嬢と浜辺で待ち合わせていた所、クラゲに刺された。
    ◯ハロルド・スタックハース...ホームズと共に死体の第一発見者。学校の校長。
    ◯イアン・マードック...殺人者と疑われる数学教師。マクファーソンの犬を虐めた事がきっかけで仲が悪くなり、ベラミー嬢に片想いをしている事や殺害時刻数分後に後ろから現れた為に疑われる。
    ◯モード・ベラミー嬢...被害者マクファーソンの婚約者。秘密裏に婚約していた。

  • 高明な依頼人
    白面の兵士
    マザリンの宝石
    三破風館
    サセックスの吸血鬼
    三人ガリデブ
    ソア橋
    這う男
    ライオンのたてがみ
    覆面の下宿人

  • 新潮文庫の編纂したシャーロックホームズシリーズの、最後から2冊目にあたる。
    これまではワトスン博士の視点で描かれていたが、本作はホームズや第三者視点で描かれて事件があり、風変わりで面白く感じた。
    また、過去の事件と似たトリックの事件が描かれているが、トリックの被りが面白くないという訳ではなく、むしろホームズの活躍した社会に生きる人間の人間味を引き立たせており、シャーロックホームズをより一層リアリなものへと感じさせるエピソードだと感じた。
    次の1冊でシャーロックホームズを読み終えるのが非常にもったいなく感じる。
    100年が経ってもなお魅了される探偵小説を読めて幸運だと感じる。

  • 短編だと空いた時間に読めるので、読みやすかった。

  • 危険を分かち合うのは初めてじゃないぜ。これが最後だなんてことにはならないように祈るがね。
    ソア橋 ホームズと依頼人の最初の掛け合いがおしゃれ

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著者プロフィール

アーサー・コナン・ドイル(1859—1930)
イギリスの作家、医師、政治活動家。
推理小説、歴史小説、SF小説など多数の著作がある。
「シャーロック・ホームズ」シリーズの著者として世界的人気を博し、今なお熱狂的ファンが後を絶たない。

「2024年 『コナン・ドイル⑥緋色の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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