四つの署名 (新潮文庫)

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感想 : 203
  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134061

感想・レビュー・書評

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  • 相変わらず伏線の回収はお見事。推理に追跡に変装、ホームズらしさ十分で、ストーリーもわかりやすく面白い。大好きな一冊になりました。

  • 前作に引き続きキャラクターが魅力的で、犯人のバックボーンが丁寧に描かれており、
    物語としての厚みは前作の方があったように感じたが、最後まで面白く読めた。
    今回は少し追跡劇もあり、緊張感のあるスリリングな展開が良かった。
    観察力と推理力というセリフ通り、ホームズの人間離れした謎解きは魅力。
    今回は前作に比べるとそこまで謎一辺倒ではないものの物語もそこまで長くないので割とサクサクと読める。

  • シャーロックホームズシリーズを読むとホームズに影響されて推理したくなってしまう。

    理論を聞くとなるほど、と思うけれどその理論にたどり着くプロセスがどれほど難しいか

  • 酸いも甘いも嗅ぎ分けた大人になった現在、ホームズ譚を読むと論理の飛躍性に苦笑を禁じえない。瞬時の観察でもうそれが唯一無二の絶対心理だとの賜る推理はもう穴だらけで必然性が全く感じられず、全て偶然性に寄りかかっている感じが強い。
    が、ともあれストーリーの構築としては先の『緋色の研究』もそうだったが、過去の遠大なるエピソードを真相に絡ませるのは○。
    ただこうしてみるとホームズと御手洗が非常にダブって見えるよなぁ。

  • 読み出したら止まらない、といった感じてはなく、謎を解きたくて仕方ない、といったストーリーでもない。でも、ホームズとワトソンのやり取りは良かった。

  • 緋色の研究に続き二作目のホームズ。
    相変わらず表紙が素敵。表紙下部に数字を浮かび上がらせているのいいですね。
    それにしてもこの古風な新潮訳……落語とかを聞いている気分になるなー。「とっつぁん」とか、銭形警部を思い出しちゃったよ。

    緋色の研究の時も思ったが、著者コナン・ドイルの歴史小説家としての一面が物語に深みをもたせているように思う。犯人の背景はイギリスを飛び出して世界の様々な場所を舞台にして語られる(今回は主にインド)。実際にあったインド大反乱を物語にからませているわけで、当時の読者にとってはかなりリアリティが感じられたんじゃないかな。

    でも相変わらずミステリとしてはあんまり上手くない気がする。読者も推理に参加できるわけでもなく、一体誰が!?/どうやって!? と謎に驚かされるわけでもない。……まあ、これはフェアな評価ではないかな。そもそも当時の常識や風俗、ロンドンの地理が推理部分に密接に関わってくるので当時のロンドン市民ならいざ知らず、現代日本人が謎そのものを楽しんで頭を捻って真相を考えるのは無理があるだろうから。
    とりあえず「四つの署名」とか「アグラの大財宝」とか、読者を惹きつける舞台装置は上手いと思う。

    物語内容について。
    悪人の矜持。任侠モノとか好きな人は、きっと犯人を嫌いになれない。今よりもずっと差別意識が強かっただろう当時に彼らを仲間として最後まで重んじる犯人は、なかなか魅力的な人物だと思う。大財宝の正当な所有権は誰にあるべきなのか? と考えるとこれは難しい問題だなあ。

    最後に。
    ホームズ冒頭からコカインきめちゃってるわけだけど、これを理由にホームズシリーズが学校図書室から排除されないといいなと思う。ないとは思いたいけど、最近の風潮を思えば十分可能性のある未来だ。

  • 延原謙さんの翻訳で読むシャーロックホームズはホント魅力的です!
    ぜひ全シリーズ読破したい!!

  • いきなり皮下注射を持ち出し、事件解決後の締めくくりも薬に手を伸ばすという、ホームズの陰鬱とした部分が如実に描かれている二作目の長編です。

    そんなホームズに「薬物はやめろ」と抗議できないワトスン。前回の事件「緋色の研究」で彼の能力のすごさを見せ付けられたので、おいそれと逆らえない雰囲気に飲み込まれてしまったそうですが、それでもやはり医師として注意をします。しかし取り合わないホームズ。

    身体に悪いことは百も承知でいながら、「興味惹かれる事件」という知的興奮がないと生を感じられず、やむをえなく腕の注射跡を増やしてしまう彼が、哀しいです。ホームズなら他にも知的好奇心を満足させる方法を見つけられるだろうに、安易な手段を選択するところが嫌です。

    しかしながら、捜査が始まれば、明敏華麗な方のホームズらしさを発揮しています。

    ワトスンとは、まだまだ振り回す方と振り回される方という関係から抜け出していないように思われます。しかも、事件が終わるとともにワトスンが結婚してしまい、同居解消をしてしまうのは、淋しいです。

    ホームズも「かなしげにうめ」いて「おめでとうは言わないよ」と言っています。
    「判断を狂わされると困るから、僕だけは一生結婚しまいと思うんだ」という彼の言葉が印象に残りました。

    この後、ワトスンの結婚によって少し離れた二人の関係が、「シャーロックホームズの冒険」でぐっと深まり、必要不可欠になっていくのが楽しみです。

  • The Sign of Four(1890年)。
    ホームズ・シリーズ、長編。

    後のワトソン夫人が依頼人として登場。インドで将校だった父親の謎の失踪と、彼女への遺産譲渡を示唆する匿名の手紙…。謎はやがて、インド王室の秘宝を巡る物語へと発展する。

    なんだか怪奇的な出来事は「東洋の神秘」で片付けられてしまう傾向があるような。当時の英国人の感覚では、アジアってそんなに秘境だったのだろうか。それはともかく、ヒロインにベタ惚れのワトソンと、ワトソンの結婚が決まって拗ねているホームズが微笑ましい。

  • うーん...前作引き続き、ホームズのロジカルな推理を期待していたのだが、今作は推理要素がかなり少なかった。
    追跡劇は面白いは面白いが、個人的にはホームズシリーズにアクションシーンを求めているわけではない。
    なんだか不完全燃焼な作品だった。

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著者プロフィール

1859年スコットランド、エディンバラ生まれ。小説家。推理小説、歴史小説、SF、戯作など、多岐にわたる作品を残す。中でも「シャーロック・ホームズ」シリーズは、現代のミステリ作品の基礎を築いたとされる。1902年にナイトに叙せられ、「サー」の称号を得る。1930年没。

「2021年 『シャーロック・ホームズの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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