四つの署名 (新潮文庫)

制作 : 延原 謙 
  • 新潮社 (1953年12月28日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (196ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784102134061

四つの署名 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • シャーロックホームズシリーズを読むとホームズに影響されて推理したくなってしまう。

    理論を聞くとなるほど、と思うけれどその理論にたどり着くプロセスがどれほど難しいか

  • 緋色の研究に続き二作目のホームズ。
    相変わらず表紙が素敵。表紙下部に数字を浮かび上がらせているのいいですね。
    それにしてもこの古風な新潮訳……落語とかを聞いている気分になるなー。「とっつぁん」とか、銭形警部を思い出しちゃったよ。

    緋色の研究の時も思ったが、著者コナン・ドイルの歴史小説家としての一面が物語に深みをもたせているように思う。犯人の背景はイギリスを飛び出して世界の様々な場所を舞台にして語られる(今回は主にインド)。実際にあったインド大反乱を物語にからませているわけで、当時の読者にとってはかなりリアリティが感じられたんじゃないかな。

    でも相変わらずミステリとしてはあんまり上手くない気がする。読者も推理に参加できるわけでもなく、一体誰が!?/どうやって!? と謎に驚かされるわけでもない。……まあ、これはフェアな評価ではないかな。そもそも当時の常識や風俗、ロンドンの地理が推理部分に密接に関わってくるので当時のロンドン市民ならいざ知らず、現代日本人が謎そのものを楽しんで頭を捻って真相を考えるのは無理があるだろうから。
    とりあえず「四つの署名」とか「アグラの大財宝」とか、読者を惹きつける舞台装置は上手いと思う。

    物語内容について。
    悪人の矜持。任侠モノとか好きな人は、きっと犯人を嫌いになれない。今よりもずっと差別意識が強かっただろう当時に彼らを仲間として最後まで重んじる犯人は、なかなか魅力的な人物だと思う。大財宝の正当な所有権は誰にあるべきなのか? と考えるとこれは難しい問題だなあ。

    最後に。
    ホームズ冒頭からコカインきめちゃってるわけだけど、これを理由にホームズシリーズが学校図書室から排除されないといいなと思う。ないとは思いたいけど、最近の風潮を思えば十分可能性のある未来だ。

  • ホームズさんがワトソンさん大好きでうける。
    そら昔からホームズとワトソンでカップリングする人もいるわけやw
    って思ったねw

    ホームズさんコカインづけでちょっとショックだったけどまぁこれも天才ぽいし
    創作だし、時代も国も違うからいいか・・って思ってた。
    最後まではなっ!!!!

    なにあれー!?
    最後!!
    悲しすぎない??
    悲しすぎない?!?
    お祝い言えないって言うし
    さらにはぼくにはコカインがあるってさ!!
    え!?えぇ!!
    寂しすぎるよホームズさん・・・。
    でも気持ちわかるけど。はぁーこういうとこも人気のでる秘訣なのかな?
    なんかほっとけないじゃないかっ!!

    んー今回の事件は正直なんかそんなに惹かれなかった。
    ホームズさんの魅力がなければって話だったかな私的には。

  • 延原謙さんの翻訳で読むシャーロックホームズはホント魅力的です!
    ぜひ全シリーズ読破したい!!

  • いきなり皮下注射を持ち出し、事件解決後の締めくくりも薬に手を伸ばすという、ホームズの陰鬱とした部分が如実に描かれている二作目の長編です。

    そんなホームズに「薬物はやめろ」と抗議できないワトスン。前回の事件「緋色の研究」で彼の能力のすごさを見せ付けられたので、おいそれと逆らえない雰囲気に飲み込まれてしまったそうですが、それでもやはり医師として注意をします。しかし取り合わないホームズ。

    身体に悪いことは百も承知でいながら、「興味惹かれる事件」という知的興奮がないと生を感じられず、やむをえなく腕の注射跡を増やしてしまう彼が、哀しいです。ホームズなら他にも知的好奇心を満足させる方法を見つけられるだろうに、安易な手段を選択するところが嫌です。

    しかしながら、捜査が始まれば、明敏華麗な方のホームズらしさを発揮しています。

    ワトスンとは、まだまだ振り回す方と振り回される方という関係から抜け出していないように思われます。しかも、事件が終わるとともにワトスンが結婚してしまい、同居解消をしてしまうのは、淋しいです。

    ホームズも「かなしげにうめ」いて「おめでとうは言わないよ」と言っています。
    「判断を狂わされると困るから、僕だけは一生結婚しまいと思うんだ」という彼の言葉が印象に残りました。

    この後、ワトスンの結婚によって少し離れた二人の関係が、「シャーロックホームズの冒険」でぐっと深まり、必要不可欠になっていくのが楽しみです。

  • The Sign of Four(1890年)。
    ホームズ・シリーズ、長編。

    後のワトソン夫人が依頼人として登場。インドで将校だった父親の謎の失踪と、彼女への遺産譲渡を示唆する匿名の手紙…。謎はやがて、インド王室の秘宝を巡る物語へと発展する。

    なんだか怪奇的な出来事は「東洋の神秘」で片付けられてしまう傾向があるような。当時の英国人の感覚では、アジアってそんなに秘境だったのだろうか。それはともかく、ヒロインにベタ惚れのワトソンと、ワトソンの結婚が決まって拗ねているホームズが微笑ましい。

  • 悪い奴がいっぱい出て来るけど、
    その中でもとりわけ悪い奴ってのがいるんだねぇ。

    このお話は、グラナダTVのホームズシリーズのが
    とてもよく出来ていたから、

    読みながらドラマのシーンが色々甦ってきたなあ。

    クライマックスの汽艇の、
    追っかけっこ、じゃなくって、えーと…、
    大捕物?は読んでいても緊張するね。

    宝物について、
    みんな諦めちゃっているけれど、
    頑張れば何個か、拾えるんじゃないかな?

    今回もベーカー街特務隊の活躍が嬉しいや!

  •  シリーズ二作目。前作にて破天荒ながら躍動感に溢れた姿を見せたホームズだが、今作では己が取り組むべきと見定めた事件を前にバイタリティに満ちた名探偵の姿と、己の興味を引くものが何も無くただただ薬に頼って精神の均衡を保とうとするアンニュイな青年の姿とのコントラストがハッキリと表れていた。

     己の信奉する冷静な理知の精神を持ち続ける為その他の感情的な事象から一切距離を置き、結婚が決まった助手との別れを匂わせながら一人またコカインに手を伸ばすラストシーンは侘しさすら感じる。
     この青年の憂鬱さを晴らす新たな展開(具体的に言えば、彼が再びその目を爛々と輝かせることの出来るような事件)を願ってやまない読後感だった(まあしかし、普通に考えれば事件なんて起こらないほうがいいのだけれども)。

  • ホームズ、コカイン好き。ダメだなぁ。犯人が捕まってからの動機の物語がすごい。毎回毎回動機が壮大だ。

  • ホームズシリーズ長編第二弾。ホームズの推理力は脱帽だ。それと当時に冒険的要素が加わりより面白い。

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